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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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Since2010.11.26
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読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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魔女と金魚
魔女と金魚
  • 発売元: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/06



(2012年感想96冊目)


中島桃果子 著  
おすすめ度★★★★☆(不思議な本。自信をなくした時に読むといいかも?)


ああ、誰か。
「外は雨だね」
と言う前に、泣いているのですかと、
それすら訊かずに、そばに座って。(p9)



友人が読書していて、私も題名が気になって図書館で借りて読書しました。
一言で言うなら、不思議なお話かな。ファンタジーで現実しているような、現実でファンタジーしているような、夢の中で冒険しているような、そんな気分になれるお話です。

題名から受けるお話の印象とは全然違うのでびっくりです。
お話自体はファンタジーなんだけど、そこに描かれてる恋愛模様はなかなかにリアルで、逆にその要素のバランスが絶妙で面白かったかな。
シュートという美少年がもっと出てくるのかと思ったらそんなことなくて、結局これは主人公の繭子と要の話に終始してる感じです。要は結構好きだから良いのですが、シュートとの絡みがもっとあるのかなと思っていたのでちょっと残念。
ただ、恋愛ものなのですが、なかなかファンタジックですごく好みです。

なかなか独特の文体で書かれているので、最初読むのが苦労しました。途中で放り投げるかな? とも思ったのですが、慣れてくると面白く、一気に読みます。この独特の文体と世界観も、読み終わった時には好きになれるはず。
主人公たちが暮らす街が、タロットを模した街というのもツボでした。ファンタジーだけどSFっぽい要素もありますね。
主人公の自信のなさと愚かさが読んでいていとおしくなる。その主人公が最後頑張って、ちょっと自信を取り戻すところが、なんだかいいです。ちょっと自信をなくした若い女の子とかに読んで欲しい本。一般本だけど、ヤングアダルトと言われても違和感ないかも。
金魚が象徴的な使われ方をされていて、なんというか、日本人だから書ける話だなあと思いました。独特の文体は正しく現代小説といった感じですが、面白かったです。


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