(2012年感想77冊目)
紅玉いづき 著 村松加奈子 絵
おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。あっさり読めますがあっさりすぎるかなあ。)
けれどいつかは、君が女主人となったホテルに泊まってみたいね。
君のことだから、きっと上手くやっているだろうけど。(p11)紅玉いづきさんの、ようこそ、古城ホテルへの第三巻。
今回は好きなキャラクター、美貌の軍人、ジゼットが主役のお話です。
何はともあれ、とにかくあっという間に読むことができた一冊でした。面白かった! けれどちょっとあっさりしすぎかな? というのが感想です。
児童書レーベルなのに、今回のテーマが戦争というのもびっくり。そのテーマの割にちょっと軽すぎたのは結構残念です。
いつも思うのですが、児童書レーベルじゃないレーベルで、もっと深く描いて欲しいなあと思います。でも、児童書レーベルだからこそいいのかもしれませんが。
そして今回も、われらが女主人たちは、安定感抜群。読んでいて安心できるような、安心しすぎてつまらないような……、そんな贅沢な気分になってしまいます。
とにかく、エランの再登場は嬉しかったですね。できれば再々登場もして欲しいです。
再登場希望キャラといえば、今回出てきた女装男子のランゼリオにも出てきて欲しいです。いいキャラでした。
あと、今回はピィがピィピィ泣いてなかったのがよかった。ピィもいいやつじゃないですか。
巻を重ねるにつれて、登場人物にもどんどん愛着が湧いていきますね。特に大好きというわけではないシリーズなのですが、まだまだ続いて欲しいです。
次巻はリ・ルゥの話の予定だということ。ますます重たい話になりそうですが、楽しみにしたいと思います。
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