竹河聖 著 いのまたむつみ 絵
おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。次の巻へ期待!)
「そして……そして……イルアデルさま」
ティーエは必死な面持ちで言う。
「魂の双児でもあるのです。あなたと、わたしとは……」(p47)
久しぶりの「風の大陸」です。
アドリエ編クライマックス直前ですね。なかなか、いろいろな邂逅がなされた巻でした。
やっぱり、このアドリエ編はアドリエの人たちがいいです。イルアデル、マレシアーナ、アナイナ、サダナフィン……。
彼らの活躍や存在感に比べれば、ティーエやラクシやボイスの存在もかすんでしまうくらいでした。
あと、私が気になるのはフィテスですね。イルアデルに死亡フラグが立ちまくっているので、忠実なフィテスがその後どうするかとか気になります。
それにしても、この物語はきれいすぎるなあ……。なんか、あまり毒がなくて美しすぎるので、そろそろ読んできて飽きが来ないこともありません……。それでも、続きが気になるし、読めるものなら最後まできちんと読みたいのですけどね。
あまり動きがない(静かな水のように流れていく)物語ですが、行きつく先が気になります。
今回の巻の中では、グラウルとティーエの邂逅、イルアデルとアナイナのやり取りが印象的でした。
随所に、印象的なシーンを持ってくる作家さんなので、続きが気になってしまうのですよね。
次でアドリエ編も最終回。少なくとも、この次とそのあとの外伝は読みたいなあと思います。(太陽帝国編は、どうしようかな……)
次の巻に期待の一冊でした。
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