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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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走れメロス 太宰治 名作選 (角川つばさ文庫 F た 1-1)
走れメロス 太宰治 名作選 (角川つばさ文庫 F た 1-1)
  • 発売元: アスキー・メディアワークス
  • 価格: ¥ 588
  • 発売日: 2010/02/15

太宰治 作 藤田香 絵
お勧め度★★★★★(太宰を初めて読む人にお勧めの一冊)

私は、今宵、殺される。殺されるために走るのだ。身代わりの友を救うために走るのだ。

児童向けに挿絵をたくさんあしらった、太宰治の短編集。
「走れメロス」「畜犬談」「葉桜と魔笛」「黄金風景」「駆け込み訴え」「眉山」「燈籠」「善蔵を思う」「桜桃」「トカトントン」「心の王者」の11編を収録。

子供向けのレーベルから出た子供向けの本ですが、大人の方でも、太宰を初めて読む方には特にお勧めできる一冊です。私も太宰は初めて読みましたが、いままで抱いていた「暗い」とか「難解」というイメージはなく、「太宰ってこんなに面白いんだ! と新しい発見のできた一冊です。

この本に収録されている短編は、太宰らしい物の見方は随所にあるものの、とっても、人間のよい性といったものを改めて感じさせてくれる短編ばかりだと思います。
とくに「畜犬談」は純粋に面白いユーモアあふれる作品として読めます。これは本当に面白い。今でいうと男のツンデレという奴でしょうか。
それならば「駆け込み訴え」は男のヤンデレかー? などと思ったのですが、人間のさまざまな感情について描かれているので、この短編集を読むと、人の持つ複雑さ、奥深さがよくわかるようなのです。
「眉山」なんかはまさにそれで、本当に切なかった。

独特の文章と、語彙の多さも勉強になりますね。太宰は口頭で作品を書くことも多かったそうなので、日本語のテンポが流れるようで、気持ちいいです。

また、ふんだんに挿入されている挿絵もいいです。とくに畜犬談の挿絵可愛い。
この本を最初に読めば、太宰に好感をもつこと間違いなしの1冊だと思います。
興味のある方は是非読んでみてくださいね。

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