雪乃紗衣 著 由羅カイリ イラスト
お勧め度★★★☆☆(悪くないけど、ちょっとおいてけぼり?)
彩雲国本編9冊目。新章開始です。
今回の話は、とある芸術品の謎に迫る話しみたいなものなのですが、なんと言うか、その謎を色々と、すべて引っ張って引っ張って最後の最後に一気に謎解きするので(しかもそれが自然じゃないというか、謎って言うのは、さりげなく配置されていて謎と気付かないものほどいいと思うので、そういう意味ではちょっと無理やり謎にしてる感じの謎だった)
そういう意味では読んでいてとても疲れる一冊です。
でも、今まで色々な人に守られて、好かれて、なんでもうまくいっていた秀麗が、真っ向から批判されたり、攻撃されたりする巻なので、今まで以上に登場人物に親しみは持てたかな。
また、今まであまり注目されていなかった碧家のお話しがメインなので、新しい視点からの話だと思います。
私が好きなのはタンタン(蘇芳君)
あの静蘭も素が出せるある意味かなりの大物なのがいいですね。
この巻は、全く反対の性格の秀麗とタンタンどっちの言い分もそれなりに正しいので、そう言う意味では、読んでいて気持ちがいいです。
個人的に話の運び方がちょっと残念で、あまりいれこめなかったけれど、これからの展開も楽しみな一冊だったことには変わりませんでした。
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