原題 The Black Cauldron
ロイド・アリグザンダー 著 神宮輝夫 訳 エバリン・ネス 表紙絵
お勧め度★★★★★(本当に素晴らしいシリーズだと思う)
プリデイン物語2巻。
今回の旅は不死身の軍隊を造る黒い大釜を探し出し、破壊することが目標です。
一巻で出会った友人たちのほか、2巻でも新しい友との出会いや、ライバルとの出会いがあります。
まずびっくりしたのは、一巻ではちょっと無鉄砲というかだったタランが、この巻では本当に落ち着いていて、名誉とは何か、とか、正しい善きものを尊ぶ少年になっていること。
そんなタランにも、どうしてもムカついてしまうライバルとの競争や、和解の努力があったり、厳しすぎる選択と別離の連続であったり、でもそれを通して成長するタランの様子が本当に素晴らしくて、子供向けの本ですが、大人が読んでも素直に感動できます。
最近多くのファンタジーの児童書がありますが、このシリーズは本当に子供に読んでほしい作品の一つです。
正統派のファンタジーだと思います。
この本と、前作の「タランと角の王」をあわせたものが、ディズニー映画の「コルドロン」の原作となっています。
やっぱり原作に勝るものはありませんが、商品リンクを続きに貼っておくので、興味のある方は見てみてはいかがでしょうか??
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