原題 The Golden Swan
ナンシー・スプリンガー 著 井辻朱美訳 中山星香 表紙絵
お勧め度★★★☆☆(お勧めなんですが、ちょっと鬱屈した展開が続きます。それが好きな人にはすごくお勧め)
アイルの書の最終巻となる本作です。
前回と同様、物語は一人称で展開していきます。
狼として生まれた少年、デイル。<谷>からアイルにやってきた不死の青年フレイン、そしてデイルの母のメーヴです。
物語の中盤までは割りと鬱屈し、<源>を目指す旅が続けられますが、最後の展開には今までの苦労が癒されるような感動が待っています。
また、3巻と4巻の登場人物は総出演と言った感じで嬉しいです。
ティレルが好きな私としては、最後<谷>に行ったフレインと一緒に戦って、フレインが「愛しているよ、兄さん」と言ってくれたのが何よりも嬉しかったです。
後書きにも書かれたとおり、この物語のテーマは癒しなのですが、心が洗われるような気分になる作品です。
この物語に出会えてよかったと思えるような心に残るシリーズでした。
現実を忘れてちょっと癒されたい時にお勧めの一冊です。
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