原題 The Forest House
マリオン・ジマー・ブラッドリー著 岩原明子 訳 あしべゆうほ 表紙絵
お勧め度★★★★☆(物語はまだこれからですが、とにかく表紙が素敵です)
アヴァロンの霧で有名なブラッドリーの別シリーズ。ハヤカワ文庫FT200番。
アヴァロンの霧の前史をなす話といってよく、作中には同じキーワードをたびたび目にすることができます。
しばらくブラッドリーは読まないつもりだったのに、表紙の美しさに惹かれてつい手に取ってしまった作品です。あしべさん、大好きなんですよね。
物語はケルト人の高貴なドルイドの家の娘エイランと、ローマの司令官の息子ガイウスが出会い、惹かれあっていく中で、その想いを断ち切るために聖なる森の家の巫女になろうと決意するエイランの様子が描かれます。
そこに同じく巫女になったエイランの同い年の叔母であるディエダと、エイランの血のつながらない兄でもあるキンリクの恋の様子、ローマ人に対する憎しみ、葛藤などが描かれます。
この巻で語られるのは少年少女の恋模様などで、なんだかとてもみずみずしい読書感です。
この先どうなるのかとても楽しみ。
巻末には用語集と、訳者様の詳しい解説があり、親切です。
ただ、その用語集で微妙にネタばれしてるよね…。
もう絶版のシリーズのようですが、お勧めです。
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