原題
An Exchange of Gifts
アン・マキャフリイ 著 赤尾秀子 訳 末弥純 絵
お勧め度★★★☆☆(ほっこりした気分になれますがちょっと物足りない??)
「いいえ、ちがいます。そうだったら、よかったのだけど。誰もが天賜に恵まれるわけではありませんから」少年の声はさみしそうだった。
「残念だけど、そのとおりね。だけど、あなたには素敵な笑顔と、人助けしようという心根があるわ。天賜より、そちらのほうがはるかにいいってこと、よくあるもの」
マキャフリイの中編ファンタジー。マキャフリイがお孫さんのために書いた物語らしいです。
何とも童話的な雰囲気の一冊。こう、読み終わった後にほっこりするというか、不思議な読後感です。
主人公のミーアンとウィスプの関係も、非常にロマンチックですしね。
登場人物がちょっとした「特別な力」をもっているところも、マキャフリイっぽいですね。
ただ、内容はすぐ読める本当に軽めなお話です。
私はこれを図書館で借りましたが、これ1冊で540円はちょっと高いかな?
でも、相変わらず末弥さんのイラストや本の中身は素敵な装丁がされていて、(といっても表紙は本当にイメージで、内容とほとんど関係なかったですが……)枕元や本棚にそっと置いておくにはうってつけの一冊だと思います。
天賜のアイデアも良いですね。私もそんなギフトがほしいです。
ミーアンとウィスプの関係はいいなあと思います。最後ウィスプの正体がわかったときには、ありきたりですがどきどきして、結末にはほっとして、温かい気分になれました。
そんな、ちょっと不思議なあたたかさに触れたい人はぜひ読んでみてください。
ちょっと満足はできないかもしれませんが、私は好きなお話でした。
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