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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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風の大陸〈第1部 邂逅編〉 (富士見ファンタジア文庫)
  • 発売元: 富士見書房
  • 発売日: 1988/11

竹河聖 著 いのまたむつみ 絵
お勧め度★★★★☆(王道ファンタジー。わくわくします)

「この子は“世界”だ」
バカンは付け加えた。
「世界……何のことでしょうか」
「この子の眼だ。右が緑、左が紫……おそらく、この大陸に二人とはいまい」


風の大陸の第一弾目。最近では新シリーズも始まっています。
昔兄がドラゴンマガジンの購読者だったときに切れ切れと読んでいたのですが、そういえばきちんと読んだことはないなとこのたび読んでみることに。新シリーズも気になるしね。

この邂逅編は文庫書き下ろしらしく、ドラゴンマガジンで連載開始された以前の、ティーエとラクシとボイスの三人の出会いが描かれています。表紙はティーエ。いやー、美しいですね!

ティーエもラクシもボイスも、高貴な生れであったが、落ち延びて身分を隠して(知らずに)生活しているという点では共通しています。
その中でもティーエの純粋で世間知らずな性格は読んでいて面白いですね。美貌といい、主人公のティーエの存在がいろいろな意味でファンタジーとして際立っていると思います。

3人の過去も描かれます。
それぞれなかなかシビアで、肉親を犠牲に成り立っている過去、という感じで、痛ましいです。
まだ物語は始まったばかりで、この先相当長いのですが、楽しみです。
なにより、いのまたむつみさんのイラストが本当に素敵。

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