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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
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Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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吟遊詩人ビードルの物語 (日本語版)
吟遊詩人ビードルの物語 (日本語版)
  • 発売元: 静山社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/12/12

原題 The Tales of Beedle the Bard
J.K.ローリング 作 松岡佑子 訳
お勧め度★★★★☆(ハリー・ポッターを知らなくても童話集として読めます)

すなわちそれは、私のような賢者でも、他の者と同じく愚者にすぎぬということをはっきり示しているのである。

ハリー・ポッターの作中作みたいな童話集。
魔法使いの子供たちが小さいころから読み聞かせられている魔法使いたちのための童話と言う体裁をとっています。
さらにそれをハーマイオニーが新訳し、ダンブルドア先生が注釈を入れるという、本当に作中作らしい徹底した体裁で書かれている本です。
収録されている童話は「魔法使いとポンポン跳ぶポット」「豊かな幸運の泉」「毛だらけ心臓の魔法戦士」「バビティ兎ちゃんとペチャクチャ切り株」「三人兄弟の物語」の五編。

一見すると、ちょっとセンスのない題名が並ぶなあ……、という印象だったのですが、本編自体はなかなかおもしろかったです。創作童話って好きなんですよね。
その中でもお気に入りは、「豊かな幸運の泉」と「毛だらけ心臓の魔法戦士」でしょうか。
「毛だらけ心臓の魔法戦士」はバッドエンドなのが、童話らしくてそれもまたよしです。
全体的に、グリム童話っぽい(?)テイストになっています。

童話本編もいいですが、でもそれ以上に面白いのが童話の後についてるダンブルドア先生の解説です。
私はハリー・ポッターはほとんど未読(一巻途中でやめた)のですが、魔法使いの話というのはいつだって興味深いものです。
これはシリーズのファンならもっと楽しめるんだろうなあと思いながら読んでいました。

ただ、個人的には吟遊詩人ビードルって題名が原題でもちゃんとついてるんだから、吟遊詩人好きとしてはもうちょいビードルさんに詩人らしさを求めたかったかなあ。普通の魔法使いと変わらないですよ。

思った以上に楽しめた一冊でした。童話としても完成度が高いと思います。
ただ、ちょっと高いんですよね……。 興味があるのでしたら図書館で借りるのがお勧めです。

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人魚姫
人魚姫
  • 発売元: ほるぷ出版
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 1985/08

原題 The Little Mermaid
アンデルセン 著 ラズロ・ガル 絵
お勧め度★★★★★ (美しくふくよやかな人魚姫のイラストと悲しい物語がとても素敵)

あまりにも有名なアンデルセンの童話の絵本です。
絵を手掛けるのはラズロ・ガルという画家。絵本らしからぬ絵画的な絵は、とても美しいです。
とにかく文章も絵も物語も美しい一冊。
しかし読み聞かせには長く、子供が読むには漢字が難しいので、なんというかティーン~大人が楽しむ絵本と言ったところでしょうか。

それにしても、人魚姫ってこんなに切ない話だったんですね……。
魂を持たぬ人魚の愛は一途で純粋でありながら、人間は何と残酷な物でしょうか。
フーケのウンディーネを思い出しますね。

でも、この本を読んで、この話が改めてとても好きになりました。
童話というと子供のものという印象がありますが、アンデルセンの童話は大人の方がより楽しめる物語だと思います。
幻想的な絵と相まって、とてもひたれます。
ぜひ本棚の一角を占める本としてお手元に所蔵されてはいかがでしょうか??

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雪の女王 アンデルセン童話集(1)
雪の女王 アンデルセン童話集(1)
  • 発売元: 新書館
  • 価格: ¥ 1,937
  • 発売日: 1993/12

原題 The Snow Queen
アンデルセン 著 エドマンド・デュラック 絵 荒俣宏 訳
お勧め度★★★★★(とっても美しく繊細な本です)

デュラックが挿絵を描いたアンデルセン童話集の一巻。
あまりにも有名な表題作のほかに、全部で4編を収録。
童話集というより、美しい物語集という趣のある一冊。
デュラックの美しいながらちょっと影のある挿絵が、物語の雰囲気によく合います。
アンデルセンの童話は、とにかく繊細で雪のように美しいという印象です。
童話と言うと子供のものという印象もあるかもしれないですが、この本はぜひ大人に読んでほしい一冊。
特に雪の女王は長いお話しなので、読むと色々な発見がありそうです。
私のお気に入りは「風の話」でしょうか。秋を思わせる、美しくも悲しい話です。

デュラックの本ってなかなか見かけない気がするのですが、とても良いので、お見かけの際はぜひ読んでみることをお勧めします。

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妖精にさらわれた男の子―アイルランドの昔話
妖精にさらわれた男の子―アイルランドの昔話
  • 発売元: 岩波書店
  • 発売日: 1999/07/02

原題 Fairytales of Ireland
W.B.イェイツ 著 N・フィリップ 編 山内玲子訳
お勧め度★★★★★(とにかく幻想的で美しい妖精たちの悪戯に満ちた物語集です)

W.B.イェイツが好きなので手にとって見た本。
 図書館では児童書に分類されていましたが、大人が読んでも味わい深く、大変美しい本です。
アイルランドの昔話19選と、イェイツ自作の表題作である詩一篇を収録した本。
どれもこれも短編であり、挿絵も多いので、すぐに読めてしまいますが、とにかく想像力をかきたてられる素晴らしい物語です。
イェイツは美しいものを見る目を持っていたんだなぁとしみじみ判る本。
どのお話も素敵なので、あえておすすめを挙げることはしません。
とにかく、ケルトの雰囲気が好きな方なら、必読の一冊と言ってもいい本だと思いました。
とてもお勧めな一冊です。ぜひ読んでみてください。

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シンデレラ (新書館の海外名作絵本シリーズ)
シンデレラ (新書館の海外名作絵本シリーズ)
  • 発売元: 新書館
  • 発売日: 1995/12

原題 CINDERERRA
C・Sエヴァンス編集 アーサー・ラッカム絵 安達まみ訳
お勧め度★★★☆☆(シンデレラとしてはお勧めですが、挿絵が影絵だったのがちょっと残念かも)

大好きなアーサー・ラッカムが絵だというから興味を惹かれて図書館で借りました。
実際カラー絵は一点だけで、あとはリンク先の表紙のような影絵で描かれています。
でもその影絵が繊細で上品です。魔法じみていて、シンデレラの話にぴったりだと思います。

また、シンデレラの本名がエラだということをはじめて知りました。シンデレラというのはCinder+Erraで、姉がつけた造語だったのですね。
こんな絵本を読みながら育った子供は幸せだろうなぁと思います。
シンデレラ絵本の決定版ではないかと思うのですがどうでしょう?


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