原題 The Snow Queen
アンデルセン 著 エドマンド・デュラック 絵 荒俣宏 訳
お勧め度★★★★★(とっても美しく繊細な本です)
デュラックが挿絵を描いたアンデルセン童話集の一巻。
あまりにも有名な表題作のほかに、全部で4編を収録。
童話集というより、美しい物語集という趣のある一冊。
デュラックの美しいながらちょっと影のある挿絵が、物語の雰囲気によく合います。
アンデルセンの童話は、とにかく繊細で雪のように美しいという印象です。
童話と言うと子供のものという印象もあるかもしれないですが、この本はぜひ大人に読んでほしい一冊。
特に雪の女王は長いお話しなので、読むと色々な発見がありそうです。
私のお気に入りは「風の話」でしょうか。秋を思わせる、美しくも悲しい話です。
デュラックの本ってなかなか見かけない気がするのですが、とても良いので、お見かけの際はぜひ読んでみることをお勧めします。
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