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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
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女性
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Since2010.11.26
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読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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聖杯の王―アーサー王宮廷物語〈2〉
聖杯の王―アーサー王宮廷物語〈2〉
  • 発売元: 筑摩書房
  • 発売日: 2006/03

ひかわ玲子 著 橋賢亀 表紙絵
お勧め度★★★★☆(絢爛としていて、この物語のハイライトです)

「愛も知らない幼い小鳥さん。あなたは子供ね。だから、許してあげるわ。でもね、そんなあなたには、まだまだわたしのことはわからないでしょう。何故、わたしがマーリンの計画のすべてを壊したいと思うか。どうして、わたしが弟を愛することができないか。どうして、憎しみは愛よりも強いか」


ひかわ玲子さんによるアーサー王物語の2巻。
この本には題名と表紙から察することが出来るように、前半ではパーシファルによる聖杯探究、後半はエレイン姫のランスロットに対する報われない悲恋と、聖杯の騎士であるガラハッドの誕生が描かれます。
エレインがおるタペストリーのように、絢爛で華やかでありながら、どこか暗いものが覆っているお話という感じで、とてもアーサー王伝説らしく、非常に楽しめた一冊です。
アーサー王伝説にはエレインという女性が何人か出てきてランスロットにかかわるのですが、読者の混乱を招くもとでもあるように思えるところなのですが、この物語における「エレイン」の解釈とガラハッドの誕生、聖杯の解釈は、なかなかの見どころです。

それにしても、愛とは、憎しみとは、人の心とは、なんとままならないものなのだろうと、この本の登場人物は繰り返し、それが読者である私たちの心を鋭く突きます。
素晴らしい騎士と言われているランスロットですら、王妃と道を外れた恋に陥ってしまうのですが、まあ、そう言うところが、彼の魅力であるのでしょう。

このシリーズ、最初はあまり本当に期待していなかったのですが、なかなかちゃんとしたアーサー王物語になっています。
そうなると、残り1冊がどんな話になるのか大体予想はつくのですが、最後の1冊も心して読みたいと思います。
お勧めです。

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The Foundling: And Other Tales Of Prydain
The Foundling: And Other Tales Of Prydain
  • 発売元: Henry Holt Books for Young Readers
  • 価格: ¥ 453
  • 発売日: 2006/05/02

Lloyd Alexander 著
お勧め度★★★★☆(4・5位。文句は何もないんだけど、5をつけるには惜しい感じ)

プリデイン物語の未邦訳短編集(収録されてる話のうち二つは邦訳されています)
この本の中には、ダルベンが3人の魔女に拾われ、いかにして「時の書」を手に入れ賢者になったかが描かれるThe Foundling
妖精族ドーリが田舎男に贈った石にまつわる話を描いたThe Stone
エイロヌイの母アンガラドが一族の伝統にのっとり、魔法使いの伴侶を選ぶ儀式を描いたThe True Enchanter
喋るカラス、カーの父親カドウィルと森の動物たちが、すべての動物の守護者であるメドウィンとともに死の王アローンの狩人に立ち向かう様子を描いたThe Rascal Crow
宝剣ディルンウィンの持ち主である国王リタ(Rittha)とディルンウィンの話を描いたThe Sword (プリデインのお話の中では最もダークな話だと思う! 渦巻き城が出来た経緯などが語られます)
死の王アローンと、鍛冶屋のイスコヴァン、機織りのフォリン、竪琴弾きのメンウィの会話を描いたThe Smith, the Weaver, and the Harper
そして日本でも翻訳されているColl and His White Pig (コルと白ぶた)
The Truthful Harp (フルダー・フラムとまことのたてごと)
の8編を収録。

あらすじを見ればわかるとおり、プリデインの読者であればたまらない話ばかりが収録されています。
内容は非常に簡単でありながら童話的であり、奥が深いながら説教的な部分はあまりありません。
英語自体もちょっと古いですが、辞書を引けば載っている単語ばかりですので日本人には逆に読みやすいのではないかと思います。

お話としては素直に感動できる奥の深いものが多いのですが、やっぱり短編なので、ちょっと物足りないかもという印象はあります。
でも、何より装丁がこの本はすごく格好良くて(きらきらしてるし)多分この版すべてがそうですが、巻末には登場人物の発音表が載っていたりと、ファンタジーを愛するすべてのプリデイン物語の読者におすすめ出来る一冊です。
本当に買ってよかった! お気に入りの一冊です。

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夢みる佳人 (富士見ファンタジア文庫―道士リジィオ)
  • 発売元: 富士見書房
  • 発売日: 1994/02

冴木忍 著 鶴田謙二 イラスト
お勧め度★★★★☆(やっぱりこのシリーズは面白いです)

「もし、あなたがエヌンドを殺さなかったら、逆にあなたが殺されていたに違いない。財産を独占するためにね。だから、そのことについてとやかく言うつもりはない。だが、死者には死が必要だ。エヌンドを死なせてやりなさい 」

道士リジィオシリーズの第二段。刊行ペースからオリンピック男とかちまたで言われるリジィオですが、最近はオリンピックどころか10年くらい出てませんからね…。
でも、やっぱり面白いシリーズであることには変わりありません。
今日も今日とて父親の借金返済に明け暮れるリジィオ。それについてくる借金取りで幼馴染のスティンと押しかけ弟子のシザリオン。

この巻には「夢みる佳人」「君のための子守唄」「優しく歌って……」「月の彼方の道」「空の石 海の虹」の五編を収録。最後の一篇がリジィオの出自に関する話という構成も前の巻と一緒です。

今回の話は、よりハートフルになりながら、ファンタジーでもあり、そうして何より人間の心の内が生み出すような、ちょっとぞっとする暗さというようなものが際立った巻という印象です。
だからなんというか、リジィオの優しさに救われるんですよね。

今回の話も、どれもお勧めです。
個人的に「空の石 海の虹」に出てきたルーチェン少年が好きなので、お気に入りを挙げればそれでしょうか。
それにしてもリジィオ、口絵とかみるとやっぱり美形ですねー。
やっぱり鶴田謙二さんの絵がとっても素敵です。
前の巻に比べると、ファンタジーというものに対するアプローチがより内面的、心情的になった気がしますが、やっぱり素敵なファンタジーです。
ただ、どんどん色々な人と縁を結んでいくので、更に賑やかになりそうな予感。
あと2冊しか刊行されていませんが、そちらも楽しみです。

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キャメロットの鷹―アーサー王宮廷物語〈1〉
キャメロットの鷹―アーサー王宮廷物語〈1〉
  • 発売元: 筑摩書房
  • 発売日: 2006/02

ひかわ玲子 著 橋賢亀 表紙絵
お勧め度★★★★☆(少女の目から語られるアーサー王物語です)

「キャメロットの鷹よ、君が王の傍らにいてくれる、と思うと、こうして追放の身となって、この地を離れなければならないとしても、いくらか、心が軽い。どうか、アーサー王をあらゆる災厄から守ってほしい 」


ひかわ玲子さんによるアーサー王物語。アーサー王のお話は色々な作者によって書かれていますが、この話の一番の特徴はフリン(兄)メイウェル(妹)という、魔力を持つ双子の視点から語られることでしょう。
話の内容としては様々な陰謀が渦巻き、近親相姦で生まれた不義の子とか、色々どろどろとしたお話しが展開されるのですが、それが柔らかい少女の視点からのお話しになるので、サー・ユウェインに対する淡い恋心とか、エレイン姫との友情とか、そちらの方がさわやかに描かれていて、あまり暗い印象は抱きません。

双子は鳥に変身出来る能力を持っていて、フリンは鷹に、メイウェルはミソサザイに変身します。
だからキャメロットの鷹というのはフリンのことだと思うのですが、ガウェインやユウェインも鷹という意味の名前だったと記憶しているので、この話はどちらかというとサー・ユウェインの物語かも。

とにかく、ほかの物語ではあまり脚光を浴びないユウェインが大活躍なので、なんと言うかそれだけでちょっと新鮮です。
あと、キャラクターの性格や人間関係の造詣が、ブラッドリーの「アヴァロンの霧」を彷彿させる印象を受けました。(モーガンもモーゲンって名前になってるし)
「アヴァロンの霧」が好きだった方には、お勧めの一冊かもしれません。

文章は非常にあっさりと読みやすいので、アーサー王を知らない、あるいは初めて読む方にもお薦め。
ユウェインとモーゲンの親子関係が、他ではあまり描かれない部分なので新鮮でした。
最後ユウェインは追放されるのですが、その時アーサーのわからずや! とか思いましたが、ガウェイン卿も一緒なので嬉しかったです。
やっぱり血縁って、色々どろどろともしますが、いいものですね。

期待以上に楽しめました。次の巻以降も楽しみです。

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さいはての島へ―ゲド戦記〈3〉 (岩波少年文庫)
さいはての島へ―ゲド戦記〈3〉 (岩波少年文庫)
  • 発売元: 岩波書店
  • 価格: ¥ 798
  • 発売日: 2009/02/17

原題 The Farthest Shore
アーシュラ・K・ル=グウィン 著 清水真砂子 訳
お勧め度★★★★★(王子アレンの成長と、それを見遣るゲドの眼差しが素晴らしいです)

「今や、アレンの奥深いところで眠っていたものが目を覚ました。それを目覚めさせたのは遊びでもなければ夢でもなかった。それは人に対する敬意であり、迫りくる危険であり、そして知恵だった。傷跡の残る顔と、静かな声と、無造作に杖を握る黒い手だった。(中略)子どもから大人への第一歩は、いつも、こんなふうに、なんの準備も警告もなしに、過去を振り返ることも、未来を思うこともないままに、ある日まったく突然に踏み出されるものだ。 」

ゲド戦記3冊目。ジブリで映画化されたのは、このあたりのストーリーですね。
2巻から20年以上の時がたち、ゲドはすでに壮年の男性です。
身体は衰え、いかな大賢人であっても、われわれと肉体的には変わることはありません。それは少し悲しいことだけれども、同時に何かとても安心します。
17歳の王子アレンはゲドに、世界の異変を伝えに訪れ、彼に抱いたほとばしるような敬愛の念から、そのまま旅に供として付いてきます。でもこの旅はアレン自身の旅で、供なのはゲドなのかもしれない……。

最初は敬愛するゲドに声をかけられ有頂天だったアレンが、ゲドの背負う苦しみを共に背負う事で本当の尊敬と愛情を学び、最後はゲドを背負い、最果ての島で誰に祝福されるでもなく勝利とは何であるかを知り、それを手にする…。

このアレンの成長が、この巻では一番の魅力だと思います。
もちろん、ゲドは奥の深い話で、その一語一語をかみしめて読んでしかるべきものだと思っています。だから、再読したらまた別の魅力に気付くかもしれません。
とにかく、この作品は、暗闇の中の岩から湧きいずる泉のような、そんな喜びと感動をもたらしてくれるものだと思います。
アレンも指摘した通り、ゲドはめったに魔法というものを使いません。でも、本当の魔法使いとは、魔法の何であるかを知り、それを乱用しないものなのかもしれないですね。

とにかく、とても感動した一冊でした。

それにしても、アレンのレバンネンって名前は、ナナカマドって意味だったのか……。

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