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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
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女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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竹川聖 著 いのまたむつみ イラスト
お勧め度★★★☆☆(3・5位。本筋の一冊目ということでこれからに期待!)

「イルアデル……」
ティーエは呟いた。
「そうだ。確か、綽名は“父母殺し”……」

風の大陸3冊目。表紙はラクシ。色っぽいですー。
3冊目と言っても、前2冊は序章みたいなものだったので、この巻からがいよいよ本筋に入ります。
凄腕の自由戦士ボイス、男装の美少女でアドリエ王国に滅ぼされたイタール公国の公女ラクシ、そうして世界の相と呼ばれる瞳とたぐいまれなる美貌をもつ薬師のティーエ。
3人はいよいよアドリエ王国の都「ト・アデル(アデルのものという意味)」に入ります。
ティーエはここアドリエで自分自身の運命に出会うといわれ、ラクシもまた公女としての生き方を選択するかを迫られる。そうして二人を見守るボイスは……?

この巻は、これからこのアドリエ編を引っ張っていくだろう登場人物たちのお披露目みたいな印象です。
私が気になるのは、やっぱりティーエと瓜二つの顔をしていて、魂の双子と呼ばれるアドリエの若き王イルアデル。
この巻だけ読むと、まるで本当に敵なのですが、これからどうなっていくのかが本当に楽しみです。
大陸を揺るがす冒険と言っても、主人公のティーエが戦いを全く心掛けないので、やわらかい、上質な絹みたいなタッチで描かれるファンタジーです。

私が好きなのは第三話の「天国の村」
初めて怒りという感情を知ったティーエは、その激情のままに一夜にして都市を崩壊させます。
そのことに茫然自失となり、自身の殻に閉じこもるティーエが、ゆっくりと回復していく様子が、なぜだか穏やかな気分にさせられました。
ティーエが最後、晴れ晴れと笑うのもいいですね。

ティーエもラクシも、そうしてきっといずれはボイスも、さまざまな経験により悩み、成長していきます。
その成長の様子が、ファンタジーの一つの醍醐味だよなあと思うわけです。

しかしティーエは怒ると火の精霊、悲しむと水の精霊が暴れてものすごいことになるっていうのは……喜んだり楽しんだりするとどうなるんだろう。いつかそんなティーエが見たいものです。

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マリアンシュタットの嵐 (ウェストマーク戦記 3)
マリアンシュタットの嵐 (ウェストマーク戦記 3)
  • 発売元: 評論社
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2008/11

原題 The Beggar Queen
ロイド・アリグザンダー 著 宮下嶺夫 訳 丹地陽子 表紙絵
お勧め度★★★★☆(とにかく一気に読める面白さ!)

ドミティアンでジャスティンといっしょにいたとき、ぼくはケストレル大佐だった。ヒーローと言われていたが、じっさいは殺人者だった。ぼくは自分をモンスターに変えたのではなかった。ぼく自身がモンスターだったのだ。
「あのころの自分にはなりたくない」テオは言った。「あのころにもどるなんて、まっぴらだ」
「そう」ミックルは彼を抱いた。「あなたはあなた自身であればいいのよ」

ウェストマーク戦記最終巻。
アメリカではウェストマーク三部作として知られ、すでに古典的地位を獲得している名作だそうで、確かに新しさはないかもしれませんが、今読んでも色あせることのない素晴らしい物語です。
この三冊目では、タイトル通り首都マリアンシュタットに嵐が吹き荒れます。
国外追放された独裁者の宰相カバルスが戻ってきて、総統府をうちたて、再び独裁政治を始めるのです。
テオたちはそれに抵抗します。

この3冊目の物語の主人公は名前のあるヒーローではなく、まさに民衆一人一人だと感じる、そんな物語でした。
とにかく展開が活き活きしていて、一気に読ませる力をもっています。

戦争の中で描かれる若い愛情、中年の男女の静かなそれ、年上の男性に対する少女の一途な愛、友愛など様々なものが鮮やかに描かれます。

とにかく多くの人が死んでしまうのが、とても悲しかったです。愛する人の手の中で死んだもの、愛する者を守って死んだもの、そういったものから離れた場所で死んでしまったもの、最後に昔の自分を取り戻して死んでいくもの。
戦争とは、人からなんとも簡単に人間性を奪ってしまいます。それでも、その中で人々は人間らしく生きようとしています。
この話は、英雄性の否定をしている話なのだと思います。等身大の人間を描いています。
そうして人々が、テオとミックルが、戦争のはてに何を手に入れたか、是非読んでみてくださればと思います。

個人的なお勧め読者層は中学生~大学生あたりの学生さんだったりします。
とにかく、とても深い、アリグザンダーらしいシリーズだったと思います。

このシリーズも、やっぱりすごく好きです。

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ケストレルの戦争 (ウェストマーク戦記 2)
ケストレルの戦争 (ウェストマーク戦記 2)
  • 発売元: 評論社
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2008/11

原題 The Kestrel
ロイド・アリグザンダー 著 宮下嶺夫 訳 丹地陽子 表紙絵
お勧め度★★★★☆(多くのことを考えさせてくれるシリーズです)

「名誉を重んずる人々は」モンモランは言った。「約束を守るものです」
コンスタンティンは彼に向ってほほえんだ。「国王って、約束を守らない人種なんだよ」

ウェストマーク戦記の2巻。前回は冒険ものという感じでしたが、今回は戦争ものの色合いがだいぶ濃いです。しかもゲリラ戦です。
作者様は第二次世界大戦の経験者で、レジスタンスとして活動した時期もあり、「この本に書かれていることは、私が体験したこととあまり変わらない」というようなことを述べています。

そのため、戦争の痛々しさが伝わってきたり、少なくない血が流れたりします。でもそれは戦争の中では当たり前で、非常にあっさりとしてたりして、その分残された人々の痛みなどがよく描かれています。
戦争の中でテオは、ジャスティンのゲリラ部隊に自らの意思で参加します。
そうして戦争に取りつかれ、本人も気づかずに、とにかく人を殺したいという気持ちに駆られます。
そうして彼は冷酷で残忍なケストレル(鳥の名前)大佐として恐れられていくようになり……。

愛するミックルと離れ離れになり、お互いの安否に気をもむ二人。二人が望むのはささやかな幸せなのに、戦争という状況がそれを許してくれません。
愛する女性や友の死などがよく描かれています。

戦争にあこがれていたコニー王も、戦争というものを実際に体験してみて、それを早く終わらせたいと願います。
そういった、さまざまな出来事や感情から、私たちも多くのことを考えさせられます。
アメリカではこの本は子供たちの推薦図書にも選ばれているそうなので、是非読んでほしいところです。もちろん、大人が読んでもたくさん気づかされるところはあります。

物語の最後で、戦争は終結を迎えます。人々にはその状況に置かれてしまえば、善悪を判断することは難しいのだと思います。それでも、手さぐりに進んでいくのが、歴史というものなんでしょうか。
とにかく戦争というものの描写が痛々しいですが、物語も後半になってきたころはますます面白く、活き活きとしてきます。
興味がある方は、是非読んでみてください。
続きも気になります。

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赤き月の廻るころ  二人の求婚者 (角川ビーンズ文庫)
赤き月の廻るころ 二人の求婚者 (角川ビーンズ文庫)
  • 発売元: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 価格: ¥ 500
  • 発売日: 2009/08/01


岐川新 著 凪かすみ イラスト
お勧め度★★★★☆(前巻より面白く、読みやすくなっています)

「『またお会いする日まで、今宵の逢瀬は二人だけの秘密といたしましょう。気の強いお姫様』──あの時から、お前は俺のものだろ?」

赤き月の~ 2冊目。買うか非常に迷ったあげく図書館で予約し、待っていたら半年くらいかかってしまいました。
おかげで話の細かいところを忘れかけていました……。

印象としては、相変わらずイラストが本当にきれいですね!  挿絵とかも美しいので、お気に入りです。
文章やお話も、一巻目に比べるとだいぶ上達したように思え、読みやすくなっています。
ただ、相変わらずあらすじ詐欺みたいなところがあるというか、あらすじに書いてある展開にたどりつくまでちょっと時間がかかるというか。

この作者様はラブロマンスと言いながら政治もののほうが書きたいのかな? と思えるところもあり、各国の陰謀とか、そういうのに重点が置かれているんですよね。
でも、正直読者側がそれを求めているかは謎。
もっとジェラールの俺様っぷりがみたいとか、グレイグの忍ぶ恋っぷりがみたいとか思うんじゃないだろうか。
でも、強気の戦うお姫様っていうのは、やっぱりいいですね
ジェラールの俺様発言は、女の子ってこんなこと言われてうれしいのかしら? と思う反面、言われたらやっぱり心揺らぐんだろうなーと思ったり。

あと、新キャラのリジンとロシュアですが、この二人が気になってこのシリーズ読もうと思ったのですが、イメージしたキャラとちょっと違った……(とくにロシュア)

やっぱり私は(可能性ないんだろうけど)グレイグとくっついてほしいなー、とか思ってしまいます。というかグレイグはそんな忍ぶ恋でいいのか。どうするんだこれから。

とりあえず、面白くなってきているので、今後もゆっくり読んでいこうと思っています。

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いちばん美しいクモの巣 (詩人が贈る絵本 II)
いちばん美しいクモの巣 (詩人が贈る絵本 II)
  • 発売元: みすず書房
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2001/12

原題 Leese Webster
アーシュラ・K・ル=グウィン 著 長田弘 訳 ジェイムズ・ブランスマン 絵
お勧め度★★★★☆(派手ではないが味わい深い本)

「これは、いままでにわたしのつくった、いちばん美しいクモの巣だわ」

ゲド戦記などで有名なル=グウィンの描く絵本。
書くことは夢を翻訳すること、とル=クウィンは言います。そのため、彼女は様々なジャンルの、さまざまな種類の本を書きます。
このお話も、書くことは夢を翻訳すること、というような彼女の思いを形にしているものの一つでしょう。

クモのリーゼ・ウェブスターは、ある日いつも通りのクモの巣ではなく、本当に美しいと思えるクモの巣を作りたいと思い、それに熱中します。
そうして、彼女が見出した美しいクモの巣とは……?

この絵本は、さらりと一読するとそこにあるメッセージ性を感じ取ることが難しいかもしれません。私も、最初はちょっと首をかしげました。
でも、この本はまさしく、作者の物を書くこと=創ることの喜びを訴えた作品なのかな、と感じます。
派手さはないけれど、物を作ることの喜びや楽しさや、苦しみさえもが、この本には描き出されています。
その創るものは何でもいいのです。料理でも、絵でも、あるいは形に見えないものでも。

でも、物を作ることに熱中したことのある全ての人は、この本から何かを感じ取ることができるのではないでしょうか。
クモの巣という、人間の世界から見たら何気ないものに注目した、温かいまなざしの物語だと思います。

絵も繊細で、物語の世界を邪魔することはありません。
どちらかと言うと、大人が静かに堪能する絵本だと思います。
そういう絵本をお探しの方は、是非いかがでしょうか。

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