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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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HN:
マユリ
性別:
女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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闇の城 (ハヤカワ文庫 FT 53)
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1983/06

原題 The Castle of Dark
タニス・リー 著 こだまともこ 訳
お勧め度★★★★☆(素敵な世界観なので、興味のある方はぜひ。)

「どうぞわたしを殺して、リア。今すぐに。わたし自分で死ぬのはこわいから」
リアは、ひるんだ。そして、阿呆のように大声でわらいだした。
「あんたが、なにかをたのむとき『どうぞ』というなんて、はじめて聞いたよ」リルーンは目を見ひらいたまま、口をぽかんとあけている。「だめだよ」リアは、ことわった。「そういうことをたのめるくらい勇敢になっているなら、なんとしても救ってやらなきゃなるまい」

タニス・リーのジュブナイルなファンタジー小説。家に早川の彼女の著作はほぼそろってるのですが、長らく積読だったので、読んでみることに。

主人公は闇の城で二人の老婆に世話され、そこから出ることなく育ってきたわがままな少女リルーンと、月の光のような美しい髪をもつ竪琴弾きの青年リア。
リルーンは城から出ることを望み、呼びかけの魔法でリアを呼び、リアはその呼び声に導かれるように旅をする……。

話は、リルーンとリアの視点が交互に変わって進んでいきます。

何とも童話的な一冊。私が思い出したのはマクドナルドの「フォトジュン」
普通こういう童話じみた話だと、王子様はお姫様を助けるのに一生懸命ですが、この話のリアは一歩ひいてる感じ。
リルーンはすごくわがままだし(そこがかわいいのですが)お互いのことを好きと思ったことは(とくにリアのほうは)ない。

この、童話的でありながらちょっとずらしたキャラ設定は、リーらしくていいですね。
文章も翻訳も相変わらず詩的で光り、お気に入りです。
お話自体はいささか淡々と進むのですが、後半は一気読みできる面白さ。

最初は夜の側に属していたリルーンが最終的には光へと成長していき、昼の側の人間だったリアが夜の闇を受け入れて、そうしてお互いがお互い自身だと気づいていく……。
好きとか嫌いとかなんていうよりも、お互いがもっと深い存在だと気づく。そんな奥深さのあるところもお気に入りです。

ジュブナイルとしてはなかなかしっかりしたファンタジーなので、見かけたときに読んでみたらいいのではないでしょうか。
私のお気に入りのシーンは、リアが竪琴を作るところ。こういうダークな描写は、さすがだなあと思ってしまいます。


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吟遊詩人ビードルの物語 (日本語版)
吟遊詩人ビードルの物語 (日本語版)
  • 発売元: 静山社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/12/12

原題 The Tales of Beedle the Bard
J.K.ローリング 作 松岡佑子 訳
お勧め度★★★★☆(ハリー・ポッターを知らなくても童話集として読めます)

すなわちそれは、私のような賢者でも、他の者と同じく愚者にすぎぬということをはっきり示しているのである。

ハリー・ポッターの作中作みたいな童話集。
魔法使いの子供たちが小さいころから読み聞かせられている魔法使いたちのための童話と言う体裁をとっています。
さらにそれをハーマイオニーが新訳し、ダンブルドア先生が注釈を入れるという、本当に作中作らしい徹底した体裁で書かれている本です。
収録されている童話は「魔法使いとポンポン跳ぶポット」「豊かな幸運の泉」「毛だらけ心臓の魔法戦士」「バビティ兎ちゃんとペチャクチャ切り株」「三人兄弟の物語」の五編。

一見すると、ちょっとセンスのない題名が並ぶなあ……、という印象だったのですが、本編自体はなかなかおもしろかったです。創作童話って好きなんですよね。
その中でもお気に入りは、「豊かな幸運の泉」と「毛だらけ心臓の魔法戦士」でしょうか。
「毛だらけ心臓の魔法戦士」はバッドエンドなのが、童話らしくてそれもまたよしです。
全体的に、グリム童話っぽい(?)テイストになっています。

童話本編もいいですが、でもそれ以上に面白いのが童話の後についてるダンブルドア先生の解説です。
私はハリー・ポッターはほとんど未読(一巻途中でやめた)のですが、魔法使いの話というのはいつだって興味深いものです。
これはシリーズのファンならもっと楽しめるんだろうなあと思いながら読んでいました。

ただ、個人的には吟遊詩人ビードルって題名が原題でもちゃんとついてるんだから、吟遊詩人好きとしてはもうちょいビードルさんに詩人らしさを求めたかったかなあ。普通の魔法使いと変わらないですよ。

思った以上に楽しめた一冊でした。童話としても完成度が高いと思います。
ただ、ちょっと高いんですよね……。 興味があるのでしたら図書館で借りるのがお勧めです。

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彩雲国物語  黒蝶は檻にとらわれる (角川ビーンズ文庫)
彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる (角川ビーンズ文庫)
  • 発売元: 角川グループパブリッシング
  • 価格: ¥ 540
  • 発売日: 2008/11/29

雪乃紗衣 著 由羅カイリ イラスト
お勧め度★★★★☆(4.5位。物語が動き出しとにかく面白かった!)

「あなたの言うとおり、やれるだけやりましょう。私たちもツケを払うときがきたわ。紅家は変わるときにきているのよ。ここで変われなければ──紅家はおしまいだわ」

彩雲国物語本編14冊目。
表紙の下のほうにいる清雅がお気に入りです。
この巻はなんだかすごく面白かった!
序盤は刑部尚書、中盤は悠舜の謎と疑惑、後半は清雅と邵可様とそれぞれに盛り上がりとひきがあって、分厚いんだけど飽きさせません。
物語も怒涛の展開で、これから最終局面に向けて一直線。本当に面白いです。

それにしても、悠舜は本当に恐ろしい子……! 本当はこんな人だったのねー!
悠舜が敵なのか味方なのか、もう最終巻も出てだいたいのあらすじは知っているのですがそれでもどきどきしてしまう……!

秀麗の最後もなあ……。普通少女小説でヒロインが相手役の男性とくっついたらめでたいのに、なんだかバッドエンドだし……。
でも、迷ってしまうのも、逃げてしまうのも、悩んでしまうのも人間なんですよね。
だから全然、責める気にはならないのですが……。
これは本当、劉輝の態度も確かに問題あるよね。邵可様が最初のほうで秀麗に言った台詞は、まんま劉輝にもあてはまりますね。

いろいろ突っ込みどころはあるんだけど、それをおしても、面白かった、という印象の残る一冊です。
この巻が好きな方はファンの中にも多いようで、なんだか納得してしまいます。

とにかく、物語もいよいよ最終局面! 残りもしっかり見届けていきたいと思います。

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エリアナンの魔女2 魔女メガンの弟子(下) (エリアナンの魔女 2)
エリアナンの魔女2 魔女メガンの弟子(下) (エリアナンの魔女 2)
  • 発売元: 徳間書店
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2011/01/26

原題 Dragonclaw
ケイト・フォーサイス 著 井辻朱美 訳 鈴木康士 表紙絵
お勧め度★★★☆☆(3・5位。いまいち物語につかりきれないんですよね……)

「<白の神々>はときに残酷で、ときに親切で、その裏にある理由はほとんどわからない。でもわたしたちは自由だ。空はときどき真っ青に晴れわたって、狩りもうまくいく。ときどきは嵐や雪崩があって、狩りもうまくいかない。それが人生。少なくともだれが味方で、だれが敵かははっきりしている。こことは違う」

エリアナンの魔女二冊目。表紙はイズールトですね。恰好いいですねー。
前回がすごく気になるところで終わったので、一気に読んでしまいました。この本はいろいろな登場人物がいろいろな目的のために行動しているので、視点の切り替えがとても激しいです(その分一章一章は長くて濃厚なのですが)だから例えばイサボーのその後が気になるのになかなかそっちの様子が描かれない…、でもイサボーの様子を読んでるときは他の人の様子も気になる…! と非常に次のページを読ませてしまいます。

でも、世界観は相変わらず厳しいですね。
本当に一つのハイ・ファンタジーとしてよくできたものを感じますが、おかげでちょっと入り込みづらいかも。

でも登場人物の意外な過去や出生の秘密が明らかになったりして、読ませる力はありますね。
私が好きなのはイズールト。なんだかバケーシュとくっつくのかなー?? というようなかすかな心の触れ合いがあり、今後に期待です。厳しいファンタジーなので色恋なんてほとんどないのですよね。まあ、恋をしてる余裕もないんでしょうが。

気になるのは<癒し手>の少年トーマス。
彼の力はすごいけどとても危険な気がする……。これからどうなるんだろう。ジョーグと一緒にいれば安心なのかな??
バケーシュは今後の鍵となっていきそうなキャラクターで、見逃せません。

そしてイサボーは本当にかわいそう。最後でやっと少しの安息を見いだせたかと思ったら、最後の最後でやっぱり気になる展開に…!
作者はイサボーをいじめるのが好きとしか思えない。

読み始めるのに時間はかかるけど、読めば一気に読みだしてしまう……。

そんなスルメな感じのあるシリーズでした。

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鳥は星形の庭におりる (講談社X文庫―ホワイトハート)
鳥は星形の庭におりる (講談社X文庫―ホワイトハート)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 630
  • 発売日: 2009/03/05

西東行 著 睦月ムンク イラスト
お勧め度★★★★★(とにかくいろいろツボにハマりました! 面白かったです!)

「だがプルーデンス。あなたを思えば、私は歌いつづけることができる。ひとりこの空の下をさまよいつづけることも怖くない。──それが私の愛だよ」

吟遊詩人が出てくる小説を探していたときに見かけた本。イラストと題名に惹かれ、いろいろな本屋で探しまわったが見つからず、でもどうしても読みたかったからamazonで注文しました。
実際、買ってよかった! というようなそんな本でした! 
少女小説ではあまり見かけない独特の世界観と、糖度は低いけどお互いを想い合うみずみずしい感情……。
イラストも素敵ですし、キャラクターもいい。
頭がよすぎるために周囲から孤立する貴族の娘プルーデンスはすっごく可愛いですし、13歳という同じ年ごろの女の子は共感する子も多いんじゃないかなあと思いました。
名前のない蒼い衣の吟遊詩人は、とにかく不思議で、包容力があって、魅力的です。

個人的にはすごくお勧めの本です。
私自身作者様と同じように、パズルや頭を使う遊びは好きですが、理数系は苦手。でも、なんとなくいいなあとは思います。そんな方には是非読んでほしい一冊です。

文章や小説自体も、最初は少し入っていきづらいですが、きれいな日本語ですし。中盤から後半にかけては一気読みできる面白さでした。

最後で、「いつかまた会おう」と別れた二人。そのふたりが、本当にいつか会えることを願ってしまうような、そんな一冊です。
身分が違いすぎるので結ばれることはないような、とても透明でプラトニックな感情ですが、それがなんともみずみずしくてたまらないのです。
鳥は星形の庭におりる、というタイトルは、日本の作曲家武満徹さんの管弦楽曲。
私はまだ聞いたことがありませんが、いつかこれを聞きながら再読したいなあと思う一冊でした。
タイトルも挿絵も雰囲気を壊していない期待通りの一冊なので、表紙を見て気になった方は手にとって損はない一冊だと思います。

いやー、本当に良い少女小説でした。
お勧めの一冊です。作者様の他の作品もまた読みたいと思います。

ちなみにこちらが題名の元になった楽曲の入ったCD。
興味のある方はどうぞ。



武満徹:鳥は星形の庭に降りる/3つの映画音楽/精霊の庭/ソリチュード・ソノール 他
アーチスト: ボーンマス交響楽団
発売元: Naxos
価格: ¥ 1,093 (13% OFF)
発売日: 2006/06/01



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