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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
性別:
女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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かはたれ―散在ガ池の河童猫 (福音館創作童話シリーズ)
かはたれ―散在ガ池の河童猫 (福音館創作童話シリーズ)
  • 発売元: 福音館書店
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2005/10/01

朽木祥 著 山内ふじ江 絵
お勧め度★★★★★(よかった! ちょっとじんわりし、いろいろ考えさせられる切ない本です)

<「たいそう違う」って、いったいどこが違うんだろう>
八寸は、手を振って出ていく麻の名残惜しそうな顔や、八寸やチェスタトンを見るとぱっと輝く表情も思い浮かべた。一緒にいたらおもしろかったり、温かい気持ちになったり、ひとりぼっちで切なかったり──麻と八寸は、同じ気持ちをたくさん持っていた。

図書館で面展されていて読んだ一冊。これはよかった! 本当によかったです!
天涯孤独になった子供の河童の八寸は、人間界に修行に出されます。そうして人間界では、猫としてすごします。
八寸を拾ってくれた少女麻は、少し前にお母さんを亡くしたばかりで、さまざまな悩みを抱えていた……。
麻と八寸の心の交流を描いた話です。

まずは、なんといっても文章がきれいです。その美しい文章で、美しさとは何か、美しいことを美しいと感じる心はいったいどこから来るのか、などを何度も、痛切に語りかけてきます。
きれいな言葉で書かれたそれらの問いが、むしろ切ない音楽のように反復して、心に深く問いかけてくる絵本です。
美しいものを美しいと感じることに自信が持てないっていうのは、なんてつらいことだろうなと思います。でもそれは、この本を読めば、誰もが感じたことのある感覚の問いとして投げかけられます。

最初は文章や世界観に入っていくのがちょっと時間がかかるけど、あとは一気読み。
とにかく、きれいで、しんみりする、静かなのですが、深くしみわたるお話です。

お母さんを亡くして心を閉ざす麻や、彼女と真剣に向き合うお父さん、麻のそばにいて彼女を慰めるチェスタトン、そうして八寸とのひと夏の心の触れ合い。

最後は別れなければならない、幻のような出来事だけど、確かに残る大切な思い出……。そう言った思い出って、いいなって思います。

子供にも、大人にも読んでほしい、そんな素敵な絵本です。お勧め。

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デルトラ・クエスト〈8〉帰還
デルトラ・クエスト〈8〉帰還
  • 発売元: 岩崎書店
  • 価格: ¥ 840
  • 発売日: 2003/02

原題 Return to Del (Deltora Quest)
エミリー・ロッダ 著 岡田好恵 訳
お勧め度★★★★★(最終巻! 文句なく面白かったです!)

リーフはいま、自分がデルトラの世継ぎだということを知り、その事実を受け入れた。デルトラのベルトが、そう証明したのだ。否定するわけにはいかない。
でもなぜ? どうして、ぼくが……?

デルトラ・クエスト第一シリーズの最終巻。いやー、面白かったです!
全ての宝石を集め終え、その間に生じた謎が、いままでの出来事の集大成が、全てこの巻で描かれます。
この巻のために、いままでの冒険があったんだなあと思います。
今まで助けた部族の人が再び終結する様はどきどきするものがあります。

そうして、真の世継ぎは…?

世継ぎに関してはこの記事で思い切りネタバレしていますが(すみません)、やっぱりリーフが世継ぎだったのね。まあ普通そうだよね。
でもそこに至るまでのミスリードとかがなかなか楽しめました。

そしてさらにネタバレしてしまうと、ジョーカーはジャード(エンドン王の親友の)で、ジャスミンのお父さんでした。
ジャスミンがジョーカーにやたらとつっかかっていたのはだからなのか! とちょっと嬉しくなってしまいました。

最後は悲しいことに死んでしまう人も出てしまうのですが、その人が言うセリフもあわせて、希望のある終わり方をしていてよかったです。
8冊、結構長かったのですが、すごく感慨がありました。
日本では第2シリーズ、第3シリーズも翻訳されています。第1シリーズ読んだらもうしばらくは読まなくていいかなあと勝手に思っていたのですが、すごく面白かったので続けて一気に読んでしまいたいくらいです。

とにかく、子供はこういう話が楽しいんだろうなあと思えるお話です。
お子様のいるお母さんなんかには、是非読んであげてほしいシリーズとして、文句なくお勧めの一冊です。

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神の子羊〈3〉
  • 発売元: 光風社出版
  • 発売日: 1994/04

のりす・はーぜ 著 竹宮恵子 イラスト
お勧め度★★★☆☆(面白いんだけど、納得できない)

(アイシテル……)
微かに動いたマシュウの唇を、アンリは生涯忘れまい、と心に誓う。
(愛してる。あいしてる。アイシテル……)

「神の子羊」3作目。最終巻です。
前の二作は純粋に面白いなー、と感じることができたけど、正直この巻は微妙……、というか、シリーズ通して見ると微妙……、という感じがぬぐえない。

それは、シリーズ通して、いったい何が描きたいのかわからない、という一点に尽きるのですが。
一巻目はセルジュの生涯を追う話だったのに、2巻目はアンリとフランの話にシフトし始め、3巻目はアンリとマシュウの少年愛ものになる……。

単体で読めばそれなりに面白いのですが、この3巻はなんか悪趣味な登場人物や描写が目立ってしまって、正直ちょっと不愉快だった。(少年を痛めつける趣味の異常な同性愛者しか出てこないんだもの……)

物語の結末も微妙。セルジュの過去は丸投げだし、マシュウは結局変質的なパトロンに薬中にされてぼろぼろになって、しかもとってつけたようにジルベールの血筋とか言われても、「何この風木の劣化版?」とかしか思えなかった。

マシュウは正直良い人すぎて死んだのが悲しいし、そもそも風木がああだったから、アンリとマシュウには幸せになってほしかった。それなのに結局女の子とくっつけてハッピー・エンドにするあたり、「つまり作者さんはフランが描きたかっただけでしょう?」とか思ってしまう。

話に一貫性がないし(そもそもマシュウはそれならもっと早く登場させるべきだったと思う)、悪趣味に風木をなぞっているだけだったという印象です。

面白かったは面白かったけど、なんか納得できないものが残ってしまった。
個人的には、なんとも残念な一冊でした。

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神の子羊〈2〉
  • 発売元: 光風社出版
  • 発売日: 1993/02

のりす・はーぜ 著 竹宮恵子 イラスト
お勧め度★★★★☆(風木の続編としてみて、一つの小説としてきちんと楽しめる一冊です)

「そこでジルベールに会わせてあげる」
「え?」
アンリが怪訝そうにマシュウを見た。
「今、なんて言ったの?」

「風と木の歌」の続編の小説、「神の子羊」の2冊目。

この巻は、セルジュやその他の人のその後の消息が気になる人には物足りないかもしれません。
主にずっと、アンリとかフランのお話です。

突然、パドゥール家の子爵位を継ぐことになったアンリ。今回はその華やかでどろどろした上流階級の話とかがほとんどです。
でも、丁寧に書かれた小説ではあると思うので、読んでいて充分に楽しめます。
新キャラもいろいろ登場して、続きも楽しみ。
特に気になるのはマシュウ。おきれいなアンリを徹底的に汚してやりたいと思いつつアンリと親しげに接触するところとかはたまりません。こういうゆがんだキャラは好きです。

アンリたちが暮らす当時の社会や雰囲気も、とてもよく書かれていると思います。
といってもゲイパーティーとかゲイバーとかドラッグとか、結構濃い内容の話が出てくるので、くらくらしてしまいますが。

とってもおもしろかったのですが、やっぱりセルジュたちについてもっと知りたかったかなあというのはあってちょっと残念。
でも漫画と違って小説というのは別の楽しみ方があるもので、そういう意味では充分に魅力があって、楽しめた作品でした。

でも一つ言えば、ジュールとロスマリネが好きなわたしには、彼らの名前が出てこないのはやっぱり残念です。出てこないかなー。

相変わらずフランが物分かり良すぎてどうよ、って気もしますが、物分かり悪くても話が進まないのでこれはこれで良いんでしょうか。フラン、好きですけどね。パットを連想させて。

次で最後の一冊なので、続きも読んでいきたいと思います。

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神の子羊〈1〉
  • 発売元: 光風社出版
  • 発売日: 1992/02

のりす・はーぜ 著 竹宮恵子 イラスト
お勧め度★★★★☆(風木ファンには是非読んでほしいシリーズです)

「ジルベール……コクトーかしら」
「そう、ジルベール。どうやらこの名がいろいろな謎を解くキーワードらしいんだ」
「誰なのかしら。セルジュの息子?」

名作長編少女漫画「風と木の歌」の続編を描いた小説。ノヴェライズとかではなく、独立した続編です。
舞台は1960年代フランス。亡き作曲家セルジュ・パドゥールに興味をもった音楽院生の少女フランが、セルジュの子孫アンリ・パドゥールとともにセルジュの生涯をおい求めるという話です。

個人的な印象としては、非常に風木らしい小説だな、という印象を受けました。フランとアンリはセルジュの学友だったカール・マイセの弟の子孫である画家ヴィクトールの協力を得ることになりますが、そのヴィクトールとアンリが恋人関係になるあたりも、風木を想像させる雰囲気。

フランは非常に物分かりのいい快活な少女で、アンリとヴィクトールの関係を、「その関係のおかげでアンリがいい方向に行っているようだから否定しない」みたいなことをいうのですが、これはまるで少年愛ものの少女漫画を読む少女たちの視線だよな。だからこそフランは女の子から見たら可愛い女の子で、活き活きとしているのかもしれませんが。

セルジュやジルベールに何があったのか、まだいまいち明るみに出きっていませんが、マイセ家とピケ家は相変わらずでよかった。
なんだか読んでいて、昔仲良くしていたけど音信のなくなった級友たちのその後を、だいぶ時間がたってから聞いたような不思議な気分です。

しかしパットと言いフランと言い、同性愛関係に理解を示しすぎというのがさすが少女漫画なのか。
なんだかこういった少年愛ものの少女漫画における少女の位置というものをしみじみと考えてしまいました。

しかしアンリもヴィクトールもフランも、好きですけどね。アンリはセルジュの子孫だけど、ブロンドの髪だからか、ちょっとジルベールを想像する。

竹宮さんの挿絵や表紙などのイラストも素敵です。やっぱり竹宮恵子さんの世界は好きだなあと思える一冊でした。

意外とすぐ読めるところもポイント高いですね。続きも楽しみです。

風木ファンには是非読んでみてもらいたい一冊でした。

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