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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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HN:
マユリ
性別:
女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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悪ノ娘 黄のクロアテュール
悪ノ娘 黄のクロアテュール
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2010/08/10

悪ノP(mothy) 著 壱加 表紙絵
お勧め度★★★★☆(いろいろあるけど、私は嫌いじゃない話です)

「あら、おやつの時間だわ」

ボーカロイドを使って製作し、ニコニコ動画などの動画サイトで圧倒的な再生数を誇る楽曲「悪ノ娘」のシリーズの小説化です。
私はボーカロイドはあまり詳しくないのですが、妹が好きで、図書館に借りに行ったので私もせっかくだから読むことに。

結構大きなサイズの本なのですが、中身の余白が大きくて、実際には新書サイズでも十分くらいの中身になっています。イラストを大きく載せたかったからこの大きさなのかな。ノベルスサイズにして余白削ったらもっとコンパクトなサイズになって安かったんじゃないかな……。まあ、それでも装丁はなかなかいいと思います。

文章は、そんなに悪くありません。こんなものだと思います。

話の中身は……とにかくもとになった歌を聞いたほうが断然楽しめますね。本を先に読んでしまうと、あまりの登場人物の多さと視点の切り替えの多さ、設定の詰め込み具合に何が何だか分からなくなってしまいそうです。
逆に楽曲を聞いてる人にとっては、楽曲の解説本という印象でしょうか。

と言いつつ、いろいろあるのですが、好きか嫌いかと言われると好きな作品です。
双子の(というより弟アレンの)絆はいいなあと思いました。アレンは好きです。
あと、作中に出てくる緑の王子が好きだったので、彼周辺にまつわるらしい続編にも期待ですね。

登場人物は多かったのですが、今回あまり活躍しなかった人は次回作以降に活躍するらしいので、まあ必要なのかな。
300ページくらいありますがすぐに読めてしまう話で、続きのひきもちゃんとあるので、結構続編が気になります。

興味のある方は、ちょっとお高いかなあとも思うのですが、是非読んでみて下さい。
楽曲のほうも是非聞いてみて下さいね。
私は召使のほうが好きかなあ……。

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”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)
”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)
  • 発売元: エンターブレイン
  • 価格: ¥ 630
  • 発売日: 2006/08/30

野村美月 著 竹岡美穂 イラスト
お勧め度★★★★☆(激しさと切なさのある一冊です)

「……よかったら、食べる?」

「食べられません」
ぼくは、即座に答えた。

物語を食べちゃいたいくらい愛している(そして本当に食べる)文学少女シリーズの第二弾。
今回の題材となっている物語は、『嵐が丘』です
恥ずかしながらこのお話も未読なのですが、今回の物語もよかったです!

まあ未読だった分、作中でも嵐が丘がどんな話か解説されるのが後のほうだったので、もとになった物語との類似点を楽しむという意味ではちょっと楽しめなかったのですが。
いつかもう一回読みなおそうかな。

作者様があとがきで今回は難産だったとおっしゃっていて、だからなのか最初はなかなか物語に乗れなかったけど、後半からは一気読みでした。激しくて、切なくて、少しだけ泣いてしまいました。

なによりもやっぱり遠子先輩のキャラクターが良いです。いろいろな表情を見せてくれるのですが、そのどれもがかわいらしいです。どんなに危険な状況でも物語について熱く語っちゃうあたりも、さすがだなあと思って、どんな状況でも遠子先輩は遠子先輩なのだなあと思いました。

今回は、キャラクターたちにも心の前進が見られて良い感じでした。
琴吹さんは明らかに心葉君のことが好きだし、その心葉君も、過去のトラウマをちょっとだけ乗り越えて行動するあたりが良いですね。
姫倉先輩は、底がしれないなあという感じです。

新キャラで出てきた櫻井流人君も、本当にどうしようもない女好きですが、良いやつじゃないですか。これからの活躍が楽しみです。

今回の物語も、本当に重かったなあ。また、最後は死人も出るので、うーん、ラノベだから仕方ないのかなあと思ってしまいました。本当は幸せになってほしい人ばかりなんですけどね……。

今回は私の大好きな作家のジョージ・マクドナルドも取り上げられててうれしかったです。
この本はいろいろな物語への興味をかき立ててくれるので、本好きとしてはたまりません。
登場人物の新しい一面も見れたりして、読むのはなかなか大変だったけど、次回作以降に大きく期待が持てました。
次も楽しみな一冊です。

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原題 Teen Power Inc.1 The Ghost of Raven Hill
エミリー・ロッダ 著 岡田好恵 訳 大庭賢哉 絵
お勧め度★★★★☆(4・5位。テンポもよく、ドキドキして面白いです!)

ティーン・パワー株式会社
元気で正直で働き者の中学生五人組です。
レイヴンヒル地区のみなさん。
庭仕事、お店や会社の事務。
タイプ、パソコン、子守、ペットの世話。
なんでもやります!! ぜひご連絡を!!

「デルトラ・クエスト」や「ローワン」で有名なエミリー・ロッダさんの別シリーズ1冊目。
中学生の仲良しグループが便利屋を開業。さまざまな依頼をこなす中で事件に巻き込まれ……、という話です。

これは面白かったです! 1冊は結構薄いのに主要キャラクターは結構多いから、まだまだ一人一人の個性ははかりかねますが、それでも個性的だとわかる6人の中学生。日常の中で起きるトラブルなど……。
とにかく、さすがロッダさんと言うべきか、とにかくテンポがよくて、終始ドキドキワクワクして、一気に読んでしまいます。
ミステリのような謎もあり、軽いミステリ感覚で読むことができる一冊です。

登場人物たちも個性的。私のお気に入りは語り手の、人が良い一行のまとめ役のリズと、皮肉屋なニック、美人だけど面倒くさがりで、思いがけない特技を持っていたりするリッチェルでしょうか。
他の3人も、巻をすすめるごとにいろいろな面を見せてくれるでしょうから、楽しみです。

それにしても、オーストラリアはまさしく真逆の場所にありますが、日本の文化と違うところもあり、同じところもあり、そう言った違いを楽しむのも面白いですね。
確か向こうでは30冊近く出ている人気シリーズで、日本での翻訳は十数冊だったと記憶しています。
でもこの1巻がすごく面白かったので、全て読みたくなってしまいます。

ロッダさんはミステリが好きで、本名ではミステリを書いているそうです。
このティーン・パワーは日常系ミステリかな? なんとなく先日読んだナンシー・ドルーを想像させます。
勧善懲悪で、殺人などは起こらないけど、ドキドキさせられる……。
こういう話はほのぼのとして大好きなので、本当に面白かったです。
次巻以降も楽しみに読みたいと思います。

何か面白くて気楽に読めるシリーズを探している方は、是非どうぞ。
ティーン向けなのは間違いないですが、大人も楽しめると思いますよ。
お勧めです。

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ヴァンパイアの契約(1) 死を招く提案 (YA!ENTERTAINMENT)
ヴァンパイアの契約(1) 死を招く提案 (YA!ENTERTAINMENT)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 998
  • 発売日: 2008/01/20

原題 The Cheerleader
キャロライン・B・クーニー 著 神戸万知 訳 サイトウユウスケ 表紙絵
お勧め度★★☆☆☆(2・5位。ヴァンパイアものと期待して読むと期待を裏切られますね。個人的には期待外れでした)

「いいかい、アルシーア」雲よりもやわらかい声だ。「セレストを連れてくるんだ」
アルシーアは身ぶるいした。
「君を人気者にしてあげよう」ヴァンパイアがささやいた。「このわたしがね」

タイトルに惹かれて図書館から借りてきました。
アメリカでは100冊以上のティーン向けミステリやホラーを書いているクーニー女史の著作らしいです。
題名に惹かれ、ヴァンパイアものを期待して読んだのですが、このヴァンパイアが暗いです。とにかく陰険で、じめじめしていて、魅力が感じられないのです。なんというか、本当にある意味正しい、死体みたいな、悪いヴァンパイアなんだなあと言う印象です。
ある意味正しいかもしれませんが、ヴァンパイアものとして人々が期待するヴァンパイア像とは違いますよね。残念でした。

そのヴァンパイアが、人気者になりたいと願う少女アルシーアに、人気者にする代わりに友だちを差し出すという提案をします。
とにかく人気者になりたかったアルシーアはその提案を受け入れ、ヴァンパイアと契約し、次々と友人たちを差し出していく……。
という話。

とにかくヴァンパイアもじめじめしてれば、主人公のアルシーアも暗いです。ある意味人間の心の闇を描いたホラーと言えるかも?
アルシーアの気持ちはわからないでもありませんが……、という感じ。
他の登場人物もヴァンパイアの力によってアルシーアと仲良くしたり仲悪くなったりしてるので、なんかあまり人間味が感じられない不自然さがあるし。

そんな偽りの人気に、それでも幸せを感じていたアルシーアが、最後はヴァンパイアとの縁を断ち切り、もとのままのさえない自分に戻って、全てをやりなおそうとする様は唯一救われるというか、本書の見どころですね。
ヴァンパイアがすみつく家に訪れた人々とヴァンパイアの交流を描くシリーズものらしいので、次回以降のシリーズに期待したいところです。
ヴァンパイアものとして読んだら期待をそがれただけで、現代のダーク・ファンタジーとして読むとなかなかの出来だと思いました。
興味のある方はどうぞという感じです。

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竹河聖 著 いのまたむつみ イラスト
お勧め度★★★☆☆(興味のある方はどうぞという感じです)

「後悔はせぬ」
やがてイルアデルは呟くと、ベッドから下りた。
「後悔など、死ぬ時にすれば良いのだ」

風の大陸外伝3冊目。
今回はイルアデルとティーエ、ボイス、ラクシの4人の、本編が始まる前の話を描いた過去話集です。

うーん、面白かったんですが、なんというかいまさら感が漂うんだよなあと思いました。ティーエとイルアデルの話は本編でも散々言及されてきていたことだし、ボイスの話は何がしたいのかよくわからないし。というかボイス、いくら少年だとは言えにぶすぎないか。大丈夫なのか。

しかしティーエとイルアデルは魂の双子と言ってもまるでコインの裏と表のようですね。ティーエが陽の月ならイルアデルは陰の太陽という印象があります。こんな二人がこの後本編でどのように絡んでいくのか楽しみです。

この短編集で純粋に楽しかったのはラクシの過去編。
ラクシのお兄さんが出てきます。このハラド殿下、正統派の王族って感じで良いじゃないですか。
どことなくグイン・サーガのナリスに通じるものがありますね。
ラクシも普段はまるで少年だけど、本当は心優しい可憐な少女であるというのがわかって好感度高いです。3人の中ではラクシが一番好きかも。

風の大陸は好きだし面白いと思うのですが、物語全体に流れる雰囲気が清流のように、なんだかきれいすぎて、さらさらと読んだあとに内容が流れて行ってしまう印象があるのがちょっと残念なところ。

と言っても本編もアドリエ編は佳境なので、期待して読みたいと思います。


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