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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
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女性
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Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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幽霊の恋人たち―サマーズ・エンド
幽霊の恋人たち―サマーズ・エンド
  • 発売元: 偕成社
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 1995/06

原題 Summer's End
アン・ローレンス 著 金原瑞人 訳 佐竹美保 絵
お勧め度★★★★★(とても素敵。すっかりお気に入りの1冊です)

「子どもというのは、むかしの不思議なことをおぼえているらしいんだ。ほかのおとながみんなわすれてしまったようなことまでね。」
「でも、森番はいったい何者だったのかしら。」
リジーが聞いた、
「森番もきっと『あの連中』の仲間だったのよ。」

作者が書いた「五月の鷹」が好きで、この本もとてもいいと聞いて手に取ってみました。
夏の終わりに、ベッキーたち三姉妹のすむ宿屋に流れ者のレノルズさんがやってきた。姉妹はレノルズさんに「お家賃」として何かお話をしてくれるようにねだる。そこでレノルズさんは、幽霊と恋に落ちた人間の話を聞かせるのだった……。

というようなお話です。

いやー、この本は本当に良かった! 最初の1ページを読んだだけで、思わずすぐに惹きつけられてしまいました。
季節の変わり目ごとに、レノルズさんがお話をするという連作短編の体裁なのですが、どの話も趣があってとってもいいです。
個人的には、「怖いもの知らずの少女」「チェリー」「ウィリアムの幽霊」「ジェムと白い服の娘」がお気に入り。また、読みたいと思っていたスコットランドのバラッド、「タム・リン」に材をとったものもあります。
このお話がどれもロマンチックで、でも切なくて少し怖い(幽霊の話ですからね)
そこがたまらなくつぼなのです。もう大好き。

合間に3姉妹の成長が見て取れるのもいいですね。サマーズエンドと言うのは、子供時代の終わりという意味にも取れると思います。そんな、夏がおわり、秋に向かっていく…。一抹のさみしさと決意と、すがすがしさが感じられる余韻のある終わり方も素敵。

読みやすいし、佐竹さんのイラストも素敵だし、個人的には文句のつけようがないくらい面白かった。でも、欲を言えばもう少しベッキーたちのことも書いてほしかったかな。ほんの数ページずつしか書かれていないのがもったいない……。
同じような話が続くというのも欠点かもしれないですが、このお話の雰囲気が気に入ればたまらない1冊です。
特に、女の子が主役の話が多いので、女の子に読んでほしい1冊。
アン・ローレンスが長くない生涯の中で残した作品の中でも、自信をもってお勧めできる1冊です。

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原題 The Case of the Missing Marquess
ナンシー・スプリンガー 著 杉田七重 訳 甘塩コメコ イラスト
お勧め度★★★★☆(ヴィクトリア朝好きの方も楽しめそうな1冊)

女性には、じつはめくるめく暗号の世界があるのだ。帽子のつばひとつで反抗を示し、ハンカチーフを使って責任逃れをする。扇の羽根をさしだして臆病者となじり、封蝋や切手を貼る位置で、言葉にはできない思いを伝える。

私の大好きな作家のひとりである、ナンシー・スプリンガーのホームズ・パスティーシュ。
2作目から読んで、この本はその1作目です。
女性が窮屈な思いを強いられていた風潮のある19世紀ロンドンで、フェミニズム運動などに参加していた女性を母に持ち、型にはまらずに育ったエノーラ。彼女はあの名探偵、シャーロック・ホームズの妹だ。
ある日大好きだった母が自分を置いて失踪。もう一人の兄マイクロフトに寄宿学校にいれられそうになったところから逃げ出したエノーラはロンドンに向かう。そこで、とある幼い侯爵が誘拐されたという事件を耳にして……??

というようなお話です。

これはなかなかおもしろかったです!それに翻訳ものではありますが読みやすかったようにも感じます。
当時のイギリスの社会的風潮、文化、服飾、そうして人々の暮らしの光と影がなかなか詳細に、活き活きと描かれています。私はそちらの方面には詳しくないので、ここに描かれていることがどれだけ正しいのかはいまいちわからないのですが、それでも楽しく読めました。

事件そのものはおまけ程度で、この時代の当時、女性がどれだけ窮屈で理不尽な扱いを受けてきたのか、ということを描き出しているのが主題のように思います。

それにしても、エノーラに対する二人の兄の態度はひどいなあ。時代的にみて、実の妹にたいしてもそれは仕方ないのかもしれないけど、これはちょっと悲しい。エノーラの気持ちがわかる。

そんな抑圧された社会背景があるからこそ、エノーラの母ユードリアやエノーラ、そうして少年だけど違う意味で抑圧されていた公爵家の子息テュークスベリーの逃亡劇が爽快に見えます。

暗号解読や、女性ならではの秘密の共有があるところも面白い。
ただ、訳文がたまに、スラングがすごいスラングなのがちょっと気にかかるかな。
でも、読みやすいし、イラストも素敵だし、気になるならぜひ手にとってみてほしい1冊です。

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銀色のシャヌーン (トクマ・ノベルズ)
  • 発売元: 徳間書店
  • 発売日: 1990/11

ひかわ玲子 著 天野喜孝 絵
お勧め度★★★☆☆(古き良き時代の国産ファンタジー)

そして、この物語も、やがて伝説になるだろ。
──それは、銀色のシャヌーンと<昼の娘>ファりナの物語。

ひかわ玲子さんのファンタジー小説。
Wikipediaには、アーサー王物として紹介されていたけど、少なくとも一巻はそんな様子全くなかった…。影響は受けてるかなって思うところはあるけど。

<昼の国>ファリソンの王女で光の精霊に愛された光の巫女でもある<昼の娘>ファりナ。
祖国が闇に覆われたとき、彼女は霊山ダ・ムーの宮殿にすむという伝説の、銀色のシャヌーンに助力を求めて旅に出る。
はたしてファりナはシャヌーンの助力を得れるのか? そうして、祖国を救うことができるのか!?

と言ったような話です。

何と言っても、古き良き時代の日本のファンタジー小説という趣の強い一冊。どことなく「風の大陸」あたりに似ているかも。
でも、そこに描かれているのはファンタジーの永遠のテーマである光と闇の戦いだったり、胸ときめかす恋物語であったりして、なかなか楽しめました。
基本的にすごく光にあふれている作品で、読んでいて文を読むだけでもうっとりできる、清らかな感じの物語です。それに対して、あまり闇の暗さは感じなかったかな……。

さらりと読めるし、派手さはないけどそれでも良質なファンタジーだと思うので、興味のある方は是非。天野さんの挿絵も悪くないですね。

まさしく、本の裏に書いてある通り、男は勲しく、女は清らかだった時代のファンタジーです。でも、シャヌーンやその友、スールーは美形すぎて、あまり勲しさも感じられませんでしたが。
むしろ私のお気に入りはファりナを守る3人の忠実な騎士、黒龍、緋龍、青龍の3人でした。とくに青龍のポジションはなかなかにおいしくて良いです。あと、屈託のない少年マルロも良いですね。

正直言うと特にどうというわけではないのですが、登場人物の続きがなかなかに気になり、続編もあるようなので続きも読んではみたいです。ほんとうにアーサー王に絡むのかも気になるしね。

女の子を主役としたさらりとした王道ファンタジーが読みたいときには、是非手にとってみてください。

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アーサー帝戦記〈2〉最後の“魔術師(マーリン)” (幻狼ファンタジアノベルス)
アーサー帝戦記〈2〉最後の“魔術師(マーリン)” (幻狼ファンタジアノベルス)
  • 発売元: 幻冬舎コミックス
  • 価格: ¥ 945
  • 発売日: 2010/01

本田透 著 前田浩孝 絵
お勧め度★★★★☆(一巻よりずっと面白いです!)

不老不死のドルイド・ブリテンのマーリンは私の代で終わらせる。
故に私は、私が教え導いたアーサーを新たなる帝国の皇帝に即位させなければならないのだ。
“最後のマーリン”として。

本田さんのアーサー帝戦記2冊目。
今回は題名の通りマーリンのお話です。
前巻では、ふらりと急に消えたり現れたり、自分は不老不死だとか童貞だとかうそぶいていたマーリンですが、なるほどこういうわけだったのね、と、人間らしからなかったマーリンの人間らしさを存分に堪能できる1冊となっています。

これは、前の巻よりも断然に面白かったです! アーサー王伝説の醍醐味は、人間の感情のままならさだと私は思っているのですが、いろいろなことに葛藤し懊悩する、血なまぐさく泥臭い人間らしさが、いい意味で登場人物に個性を与え、魅力を与えていると思います。特に皆男女のことで悩んでいるのですよね、マーリンもそんな一人だったのだと明らかになります。
一巻読んで微妙だなー、と思った人も、是非この2巻まで読んでほしいです。

登場人物もいろいろな人が出てきてくれてうれしい。
トリスタン(ちょっと変な人だけど格好いい!)
パーシファル(何というかすごく馬鹿で俗物だけど天才←いい意味で私のパーシファル像が変わった)
ユーウェイン(屈託のない無邪気な少年)

などなど、登場人物の個性が一転して光っています。

しかしこの巻は何と言ってもマーリン! そしてニミュエ! そしてベイリン!もう何というか一気読みだった。一巻なんて三日くらい時間がかかったんだけどなあ……。

もう、最後のマーリンの下りなんかは、もうこれ最終巻でいいよって感じでした。

小説としても文章が読みやすくなってるし、物語としても格段に面白くなっているように思います。ただ、本当にどろどろとして救いがないというか。マーリンの過去とかえぐいです。

それにしてもこの巻に出てきたシャルロットはシャロットの姫エレインのことだろうか。彼女が大変なことになって次の巻に続くのですが、相変わらず救いのない終わり方ですね。

続きが気になるのですが、もう2年近く続刊が出ていないのが残念。このまま打ち切りなのでしょうか。
まだまだ続いてほしいシリーズです。
3巻が出るなら、今回出番の少なかったガウェインと最後に顔見せしたユーウェインが活躍してくれるといいな。

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本田透 著 前田浩孝 イラスト
お勧め度★★★☆☆(悪くないんだけど書き込み不足かな……)

(姉上を、力によって奪われた。アヴァロンは祈りによっては訪れない。この世界に本当にアヴァロンを実現させることができるもの、それは──力だ)
ならば、戦うしか、ない。

「円卓生徒会」などでやはりアーサー王物語を題材にしている本田さんが書いた、シリアスなほうのアーサー王物語です。通常アーサー王と称されるところ、タイトルが「アーサー帝」なのは、アーサーがブリテインからローマに進出してローマ帝国を征服し、自ら帝位に就いたという古いマロリー版などのエピソードから着想を得たとのことです。

感想は……、アーサーがオッドアイって所に思わず失笑してしまったり、ランスロットが少女のように可愛い金髪碧眼って書いてあったのに表紙がどうみても銀髪だったり、ガウェイン強いぜ! と思ってみたり……。
いろいろ突っ込みどころはあるのですが、それなりに楽しく読めました。

なかなか本格的で、シリアスな暗い雰囲気の話になっています。
物語は展開が速く進むのですが、そのおかげでキャラクターの書き込みと言うか、会話と言うか、掛け合いが不足している印象です。あんまりキャラクターにぐっとくるところがなくて、いれこめないのが残念なところでした。
あと、性的虐待とかそういう眉をひそめたくなるネタも多かったなあ。まあ、アーサー王伝説自体が結構インモラルなところがあるとも言えなくもないから、仕方ないのかもしれないけど。

この本では、ニミュエは男装の女戦士に、ベイリンが盗賊の首領として、登場するところが結構面白いかな。モルゴスはガウェインとは血がつながってなくてガウェインはク・フリンだし、ケルト神話っぽい隠し味がちゃんとあるのも○
あと、クルフッフも名前だけでてきましたね。本編に出てくるかなあ。

でも、なんだろう、性的な部分以外にも、いろいろと個性づけと言うか動機づけがほしかったような気が……。
たしかに面白い設定もあるけれど、あくまで従来のアーサー王小説を踏んでいるって感じでした。

あと、女性陣ではモルゴスがとてもクローズアップされているのがちょっと面白いと感じました。ここまでモルゴスを重点に置いているののもめずらしいかな……。モルガンとは双子と言う設定で、モルガン姉さまには安定感があります。あとケイ兄さんとマーリンの皮肉も安定感があっていい。グィネヴィアは正直幼女すぎた……。

書き込み不足というか、もっとキャラクター同士のやりとりとか友情とか愛情とかどろどろしたところが見たかった気もします。アーサーとランスロットの親友具合とか。
でも最後のほうはなかなかおもしろく読めたので、今後に期待かな。

それにしても、結構救いのないどろどろとしたところで終わってるので、これからどうなる? って感じでした。まあ、ブリタニアの運命を知っている未来の人間としては、どうなるってういうのはわかってるので、どうする!? って感じですが。

続きも読んでいきたいと思います。

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