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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
性別:
女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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ドルイドの歌
ドルイドの歌
  • 発売元: 講談社
  • 発売日: 1997/01/29

原題 The Druid's Tune
O.R.メリング 著 井辻朱美 訳 こみねゆら 表紙絵
お勧め度★★★★☆(完成度はいまいちですが個人的には大好き)

「(前略)でもあの<歌>は決してひとりのためのものではないよ、ローズ。真理への道は、決してひとりでさびしくたどるものではない。真理を求めるには、多くの旅、多くの連れが必要で、それは長く複雑な道のりなのだ。そしてわれわれは、だれのであるとも分かちがたい歌を、永遠に織りつづけてゆくのだ」

O.R.メリングのケルト・ファンタジー。
日本での邦訳は3冊目ですが、この作品がメリングの処女作になります。
夏休みをアイルランドの叔父さんの家で過ごすことになったローズマリーとジェームズ(ジミー)
叔父さんの家の妖しい雇い人ピーターの後を追って湖に出かけたら、姉弟は紀元前のケルトにたどりつき、神話にも歌われる有名な「クーリーの牛捕り」の合戦に巻き込まれることに…!?

というようなお話。

この話、好きです! というか面白かったし読みやすかったです。引き込まれるように、ほんの数時間で読み終わってしまいました。ページをめくる手が止まらなかった。
神話や、物語を愛する人ならだれでも考えるかもしれない、「自分があの物語の中に行き、登場人物たちと友情や愛をはぐくめたら……」という憧れのようなものを、よく書いています。
英雄たちの時代に赴いたローズマリーは、コノハトの女王メーヴの息子メインと恋に落ち、ジミーは神話の英雄、クーフーリンと親友になる……。
こんなに素晴らしい経験があるでしょうか。憧れるなあ。

といっても二人は歴史とか神話とかさっぱりなので、彼らが何者であるか全く知らず、先入観が全くないあたりもとてもいいです(姉弟はカナダ人です)

そしてこの物語に描かれる英雄、クーフーリンのなんとみずみずしく魅力的な17歳であることか。やっぱり、英雄はこうじゃないとね!クーフーリンの悲劇的な死がこの物語では描かれない分、余計に彼が魅力的な生き方をしているように思います。

しかし物語は、寝ても覚めても争いの時代。ちょっと血なまぐさいですね。まさしくあとがきにもあった通り、「命は主君に、愛は女性に、魂は神に、そして名誉は自分に捧げる」と言った時代の出来事です。

だからこそその分、パーダル(ピーター)が姉弟の命の安全の保証を念入りにしてしまっているのは、正直緊張感に欠けると言うか、要らなかったというか、興ざめだったというかですね。
こんな戦乱の時代に暮らしているのに、そういう危機的なドキドキ感があまりなかったです。

メリングの物語はどれもちょっと乙女趣味なところがありますが、この乙女趣味なところが個人的には大好きなのです。
ケルトが好きな方には、お勧めの1冊です。

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カメレオンの呪文 (ハヤカワ文庫 FT 31 魔法の国ザンス 1)
カメレオンの呪文 (ハヤカワ文庫 FT 31 魔法の国ザンス 1)
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 903
  • 発売日: 1985/12

原題 A Spell for Chameleon
ピアズ・アンソニイ 著 山田順子 訳
お勧め度★★★★★(読みなれてくると癖になる面白さです!)

「ザンスは不自然な国だよ、ビンク。魔法は不可能を可能にする」
ビンクはその論理は感情を拒否していると悟った。「だけど、たとえそうだとしても」

現在でも刊行されている、魔法の国ザンスシリーズの第一作目。これもまた遅ればせながら読書。

住民すべてが(植物や動物に至るまで)何かしらの魔法の力を持っている魔法の国ザンス。しかしそのため、25歳になるまでに魔法の能力を認められないと、マンダニアという非魔法使いたちの国(いわゆる私たち読者の世界)に追放されてしまう。
25歳を間近に控えても魔法の才能の兆しが全く現れない若者ビンクは、その人の魔法の才能を見極めてくれるというよき魔法使いハンフリーの元に旅に出るが……。

というような所から始まる話。

いやー、これは面白かった!
最初はなじむまでに時間がかかったし面白さもいまいちわからなかったのですが、このシリーズの特徴というか面白さというかユーモアを理解できたとたんにとても面白く感じ、寝る間も惜しんで読書してしまいました。つまり面白かった。
はまると癖になるファンタジーですが、逆にハマらないと読むのがつらいかもしれません。
それにファンタジーといいますが、何というか非常に論理的なファンタジーなのも特徴かな。むしろこれはSFなのかしら。

ザンスにはさまざまな種族がいて、さまざまな生物がいて、それらがさまざまな魔法の才能を持っている。それはまるでなんだか、夢の中のような、おもちゃ箱をひっくり返したような、何とも言えない楽しさがありました。

それにしてもピングの魔法の力は、この世界では反則!? 
ヒロインは、というか出てくる女性たちは、欠点と美点が上手く描かれていて個人的にはとても好感。ビンクはもちろん、魔法使いハンフリーも良い味出してますね。

しかしわたしが好きなのは魔法使いトレント! なんだかすごくツボにハマってしまいました。こういうキャラ大好きなのね自分、と改めて感じてしまった。
邪悪な心を持ち、邪悪をなしたためにザンスを追放された強大な魔法使い。しかし追放されたマンダニアで真実の愛を見つけ、美徳と道義心を育み、ザンスをよりよくしようと帰還を計画し、そうして最後は……。

登場人物が皆それぞれ、別の魔法の力を持っていることが、登場人物をより個性的で魅力的にしていると感じました。思わずくすっと笑ってしまうようなユーモアもたまらなく魅力。

そしてなにより、これから長くシリーズが続くにつれて、幾年も幾世代も時が経ていきますが、この1巻がやっぱりすべての物語の原点なのかな、と感じさせる素朴な良さがあるところが良いですね。

面白かったです。

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三国屋福袋2012.jpg

初めて画像投稿したから縦と横を間違えてえらいことにー!
まあ、そこはどうぞご勘弁くださいませ。

一応このブログはお茶についても書いているので(本当にたまにですが)今年買った福袋についても書いておきますよー。

なにはともあれ、皆様あけましておめでとうございます。
本年も相変わらず、読書にお茶に、たまに音楽にと雑多に書いていきますが、どうぞ宜しくお願いいたします。
今年の個人的な読書課題は、ハヤカワFTを読むことでしょうか。とにかくファンタジー沢山読みたいです。

ということで三國屋善五郎の今年のお茶の福袋(5000円)の中身です!
初めて買いましたが、これはなかなかお得!? だと思いますよ。
お迷いの方は是非。

中身は

式部の香り
2012年正月煎茶
黒豆焙茶
抹茶オーレ
抹茶入玄米茶
浅蒸し煎茶
深蒸し煎茶
雁ヶ音
三種の日本茶(一煎茶リーフセット) (←こしひかり玄米茶 芽茶 抹茶入濃渋煎茶の三種)
しょうがの焙茶
金箔入り梅昆布茶
十穀かりんとう
お品書

となっていました。
こうしてみると、お店がお勧めしている(少なくとも知り合いの店員さんがおいしいと言って勧めてくれた)商品が幅広く入っているように思います。お菓子が少なめで、お茶をたくさん楽しめるのも魅力でしょうか。

日本茶が好きな方は、購入して損のない内容となっていると思いますので、よければどうぞ。

三國屋善五郎HP

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幻獣の書―パラディスの秘録
  • 発売元: 角川書店
  • 発売日: 1992/05

原題 The Secret Books of Paradys The Book of the Beast
タニス・リー 著 浅羽莢子 訳
お勧め度★★★★☆(タニス・リーの著作の中でも一際退廃的でエロティックな一冊)

「あなたの眼」と云ってしまった。自分でもとめられぬかのように。「見たこともないほど──緑色」
「遠い昔、わたくしの眼は緑ではありませんでした。これはこの身に起きたことの象徴。我が身に刻まれた印。この眼は戦がつけた傷痕なのですわ」

大好きな作家、タニス・リーの作品。そう言えばこれは読んでなかったなあと思い、いまになって手をとりました。
中世ヨーロッパの架空の都パラディスで繰り広げられる妖しく不思議な物語です。

学問を志すラウーランが、下宿先で美しい、とても美しい女性の幽霊を目撃したところから、この下宿がかつてはデュスカレという公爵の一門のものであったこと、その呪われた歴史を聞くに至ります。

いやー、なんとも薄暗くて、どろどろしていて、ぞくぞくします。下宿先で幽霊を見て、という導入も、王道ですが大好きな導入です。
物語はラウーランやデュスカレ公爵夫人エリーズの物語が語られる「緑の書」と、デュスカレ家の呪いの起源をローマ時代にまでさかのぼって求める「紫の書」、そうして再びの「緑の書」という構成になっています。

呪いを恐れ妻に触れる事も出来ない公爵エロスと、媚薬を使ってでも夫に愛されたい夫人エリーズのお話もよかったのですが、私のお気に入りはローマ時代の、「紫の書」

最初は紫水晶だったものが、どうして緑色になっていったのかも気になるところです。これだけで物語が書けそうですね。

タニス・リーの著作の中でも、一際エロティックなシリーズだと思います。その退廃がにおい立つような描写は、私たちまで、架空の都パラディスを「視ている」ような気持ちにさせられます。

どの話も哀しい結末が多かったけれど、最後はそれなりに幸せに終わってよかったかな。でも、ラウーランより、エロスやエリーズ、ウスカやルケルが印象に残った1冊でした。
このシリーズもあと1冊邦訳が出ていますね。そちらも読もうと思います。

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ゲイルズバーグの春を愛す  ハヤカワ文庫 FT 26
ゲイルズバーグの春を愛す ハヤカワ文庫 FT 26
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 819
  • 発売日: 1980/11

原題 I Love Galesburg in the Springtime
ジャック・フィニイ 著 福島正実 訳 内田善美 表紙絵
お勧め度★★★★★(ほっとしたりほっくりしたり。ノスタルジックなSF短編集)

これが私の悩みといえば悩みである。私は街に恋をしたのだ。前世紀に建てられ、いまでも、古い写真などで見るのとたいして変わっていない(現代的になった商店の入口を別にして)、大通り沿いのひと握りの建物に、私は恋をしてしまったのだ。

ジャック・フィニイの名作短編集。いつか読みたいと思っていたのが、念願の読書。
まずは何と言っても表紙絵が素敵ですね。内田善美さんの描いた漫画「かすみ草にゆれる汽車」もまさしくゲイルズバーグらしくて良いそうですが、こちらもいつか読んでみたいな。とにかく、この表紙が気になる人には間違いなくお勧めの1冊です。

この短編集には10篇の短編を収録。表題作「ゲイルズバーグの春を愛す」ちょっとHで笑える「悪の魔力」不思議なノスタルジック感のある「クルーエット夫妻の家」、ちょっと怖いかも(?)な「おい、こっちを向け!」一番現実的な趣のある「もう一人の大統領候補」ちょっと切ない「独房ファンタジア」一番時間SFっぽい「時に境界なし」一緒に旅をするような風情の「大胆不敵な気球乗り」のちの「夢の10セント銀貨」のもとになった短編「コイン・コレクション」現代の若者とヴィクトリア朝の乙女の恋を描いた「愛の手紙」となります。
私のお気に入りは表題作の他、「悪の魔力」「クルーエット夫妻の家」「コイン・コレクション」「愛の手紙」あたり。

50年以上昔に書かれたお話ではありますが、とにかくノスタルジックな、ちょっとほっとしたりほっくりしたりする話の雰囲気がもう大好き。どれもそれぞれ趣の違う話ばかりですが、過去に対する何ともいえない愛情と憧れに満ちた視線は、読んでいる私たちを当時の時代へといざなってくれます。
これほどまでに過去という物にこだわり続けた作家フィニイは確かにちょっと変わっているのかも知れないなあ、とか、そんな彼は80年に及ぶ生涯をどんな気持ちで過ごしていたんだろう、とか、いろいろなことを考えさせてくれる作品。
確かに現代は便利になっているけれど、なくしてしまったものもたくさんあるのだろうな。

とにかく、作者の書く恋物語(街や家に恋をするのも含め)がとても好きです。こんな恋があるなら、素敵だろうなと思える恋物語ばかりです。(ちょっと笑っちゃうのもありますが)
こんないそがしい冬の暮れだからこそ読みたい、そんな一冊かもしれません。
お勧めの1冊です。

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