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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
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女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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夢の書(上)
夢の書(上)
  • 発売元: 講談社
  • 発売日: 2007/06/01

原題 The Book of Dreams
O.R.メリング 著 井辻朱美 訳 こみねゆら 表紙絵
お勧め度★★★☆☆(3・5位。悪くないけど、ちょっとぐだぐだ?)
 
「何を読んでいるんだ?」オオカミは声に出してきいた。
「夢の書さ」
声は、はるかかなたからきこえてくるようだ。
「だれの夢だい?」
「ああ、それが問題だ」(p13)


O.R.メリングの「妖精国」シリーズの最終章。今回は前作「光をはこぶ娘」で活躍したダーナを中心に、「妖精王の月」、「夏の王」で活躍したグウェンとローレル、そうしてその他の人々が、妖精国最大の危機に立ち向かうためカナダを舞台に冒険します。この3冊の、オールスターによる最終章といった趣です。

これで終わるのがさみしいなあと思い、手をつけるのをためらっていたら、本を開いてみてびっくり。今までと違い、上下二段組みでびっちりと文字が埋まっていて、すごいボリュームです。2段組みのノベルスとかには慣れていますが、個人的にはこれがなかなか読みにくかったです。分厚くなっても良いから、やっぱり1段で読みたかった。まあ、少しでも安く提供したいとか、いろいろ理由はあるのでしょうから、なんとも言えませんが。

内容は、前作の「夏の王」から2年後のカナダが舞台。カナダに移住したダーナと父ゲイブリエルと継母のアラダーナですが、ダーナはカナダになじめずに、妖精国に引きこもりがちになっています。
中学校にあがり、同級生で年上の、フランスなまりのある不思議な雰囲気の少年ジャンと出会い……。
一方、妖精国は<敵>の襲撃を受け、いままでにない危機を迎えていた! この危機を救う最大のキーはダーナ。グウェンとローレルは、ダーナを守り手を貸そうと助力を申し出るが……。

といったようなお話です。

いやー、いままで以上に<敵>が登場人物を襲うので、すごくスリリングでした。新しい登場人物でダーナと恋仲になるジャンも格好いい。ジャンはフランス語をしゃべるのですが、セリフもところどころフランス語で、そのフランス語をきいているのが心地よいというダーナの気持ちがよくわかる気分になります。そのジャンに隠された秘密というのもなかなかいい。
ジャンの親友のロイもよかった。メリングの書く男性陣はまさに女の子の理想って感じの男の子ばかりなので、後編ではもっとこの二人が活躍してくれると嬉しいですね。

ただ、いままでの3作のほぼオールスターものなのですが、「妖精王の月」に登場する<7者>はグウェン以外ほとんど活躍しないのが非常に残念。とくにフィンヴァラとフィンダファーは好きなのですが、ツアー中ですか……。後編は活躍してくれるといいな。
また、分量が倍ぐらいに増えたためか、冗長というか、物語全体がちょっとだらだらしている印象を受けたのも残念でした。

ただ、最初は妖精国に引きこもりがちだったダーナが、徐々に自信を取り戻していく様子や、ジャンとの触れ合いは相変わらずよかったです。メリングは本当に乙女心をくすぐる作家さんだと思います。
あと半分、というかあと1冊で本当に終わってしまうのだと思うとさみしい気持ちでいっぱいです。
この物語がどこにいきつくのか、見届けたいと思います。

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エレンディラ (ちくま文庫)
エレンディラ (ちくま文庫)
  • 発売元: 筑摩書房
  • 価格: ¥ 567
  • 発売日: 1988/12


原題 La increíble y triste historia de la cándida Eréndira y de su abuela desalmada
G.ガルシア=マルケス 著 鼓直 木村榮一 訳
お勧め度★★★★☆(好みは分かれると思いますが一読の価値はありだと思います)

あの男の目に光が当たらないよう顔に布をかけてやったが、そのとたんに、あの水死人が自分の夫と同様、一度死ねば二度と蘇ってこない、はかない生命の、寄るべない人間のように思えて胸が張り裂けそうになった。(p61)


「百年の孤独」で有名なコロンビアの作家、ガブリエル・ガルシア=マルケスの短編集。大人のために書かれた、残酷な創作童話らしいです。友人に勧められて手にとってみました(ありがとう!)

内容は、「大きな翼のある、ひどく年取った男」、「失われた時の海」、「この世で一番美しい水死人」、「愛の彼方の変わることなき死」、「幽霊船の最後の航海」、「奇跡の行商人、善人のブラカマン」、「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」の7編を収録。
収録作品の題名からしてすごくシュールなので、これはいわゆる奇書の一種だろうかと身構えていたのですが、読んでみると想像以上になかなかすんなりと読むことができました。ただ、ラテンアメリカ文学は初めて触れるし、内容も独特なので、読んだものすべてを理解できたとは到底言えませんでしたが……。一回読んで理解できたの、半分くらいかなあ……。

そんな中でも個人的には、最初の三編と最後の「エレンディラ」が好きです。エレンディラはかわいそうだけど、透明感のある感じが可愛いです。
無情さと厳しさの中に、幻想的で、どこか悲しくて、それでいて甘美な物さえ感じてしまう筆致が、読んでいて不思議な心地にさせられます。この雰囲気を味わうためにも、一度は読んでみていいのではないかなあと思わせる1冊です。

まあそれでも好みの別れる作品で、合わなかったからと言って忘れられるような作品でもないので、なかなかに人を選ぶ作品だとは思いますが。私は好きな作品です。不思議と、嗅覚に訴えてくる作品でした。薔薇の香りとか、オレンジの香りとか。こういう作品は少ないので、そう言った面からも楽しめた1冊です。
ガルシア=マルケスの入門書としても悪くはないかも?
興味のある方は手にとって見て下さいね。

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トワイライト〈3〉 闇の吸血鬼一族
トワイライト〈3〉 闇の吸血鬼一族
  • 発売元: ヴィレッジブックス
  • 価格: ¥ 1,000
  • 発売日: 2005/09/20

原題 Twilight
ステファニー・メイヤー 著 小原亜美 訳 ゴツボ×リュウジ 絵
お勧め度★★★★☆(急展開の第一部完結編です!)

「夢を見るのは女の子の特権だもの」
エドワードは眉をひそめた。「それが君の夢なのか。“ケダモノ”になることが」
「そうじゃない」エドワードの言葉の選び方に顔をしかめていった。ケダモノなんて。「あたしの夢は“あなたと永遠に一緒にいる”ことよ」(
p253)

トワイライトの第三巻。第一部の完結編です。
今回は、エドワードたち以外の吸血鬼一族が出てきたり、そいつらにベラが狙われたり、急展開の1冊になっています。カレン家に招待されて、いままで以上にエドワード以外のカレン家の人々とも関わり合ったりと、とにかく展開が早くてすぐ読める1冊でした。

今回もベラとエドワードのらぶらぶっぷりが健在。うーん、この甘さは、全米のティーンが熱狂したのもわかります。
とはいえこの巻では二人のそう言ったところもだいぶ落ち着き、お互いを信じあう深みみたいなのも出てきて、特に鼻につくほどでもありませんでしたが。ベラの行動力がすごすぎて、ちょっと意外でした。愛のなせる業なのかしら? 全然普通の女の子ではないような気がする……。

元来こう言った二人の間に障害があり結ばれないかもしれないっていうラブストーリーは周囲の反対が大きかったりするんだけど、周囲の反対はそれほどなく、むしろ周囲は歓迎しているっていうのもなかなかあたらしい点かなあ。むしろ当事者同士が、惹かれあいながらもためらっている、っていうのが、この二人のもどかしいところです。
そして、カレン家の人々のなんて良い人なことか。カーライルはもちろんだけど、とくにアリス。ほんとうにいい子だ。ジャスパーも、控えめだけど良い人ですね。というか挿絵のジャスパーがイケメンすぎてくらくらした。エドワードより好みかも!

エドワードと一緒にいる為に自分もヴァンパイアになりたいベラと、それを許さないエドワード。アリスが視たベラの未来に関する予知……。
これからの展開にもひと波乱以上ありそうで、ドキドキします。
あと、ジェイコブがちょっとかわいそうすぎる感じがするので、是非彼にも報われてほしいですね。

エピローグもなかなかきれいに終わってるし、楽しめた1冊でした。次も楽しみです。

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トワイライト〈2〉 血は哀しみの味
トワイライト〈2〉 血は哀しみの味
  • 発売元: ヴィレッジブックス
  • 価格: ¥ 1,000
  • 発売日: 2005/08/20

原題 Twilight
ステファニー・メイヤー 著 小原亜美 訳 ゴツボ×リュウジ 絵
お勧め度★★★★☆(糖度の半端なさにくらくらする)

「黄昏(トワイライト)だよ」エドワードは雲で薄暗くなった西の地平線を見ながらつぶやいた。(中略)
「ぼくたちにとって、一日のうちでいちばんほっとできる時間だ」言葉にならない疑問があたしの瞳に浮かび、それを読みとってエドワードは答えてくれた。「いちばんリラックスできる。でも、ある意味ではいちばんせつない。また一日が終わる。夜がもどってくる。闇の世界はあまりに退屈なんだ。そう思わないか」(p90)

トワイライトの2冊目。一巻を分冊したものの真中にあたります。
一巻では距離感があり、ベラを避けていたエドワード。その理由や、エドワードが持つ謎が明らかにされます。

もう、何というか、一巻が嘘みたいな二人のらぶらぶッぷりにびっくりしてしまいました。なんだこれは! もう本当、誰にも止められないって感じです。
お互いに止められないんだけど、まだまだ距離感があるっていう二人の関係がこの巻の見どころかな。
それでも、二人の甘い雰囲気に、読んでるこちらまでくらくらしてしまいました。

そのほかにも、エドワードやその家族たちが背負う人生もなかなか切なかったです。特にカーライル。カーライルさん本当に良い人ですね。でも私はジャスパーが気になっていたりします。
個人的には、エドワードとベラのキスシーンはこの巻の白眉だったなあ。お互いこんなに好きになった人は初めて(つまり初恋)だから甘さのなかにぎこちなさとみずみずしさがあるところが読んでいてよかったです。

次の巻以降、エドワードとベラが大変なことになるらしいので楽しみです。一気に読めたらいいな。

面白いんだけど、気になったのはエドワードが美しい美しいと連呼されていても、あまりそう感じられなかったところが残念でもあるかな。挿絵も少ないように感じてしまったので、エドワードのイケメンっぷりというかが堪能できなかったのがちょっと残念。
ジェイコブもあまり出てこなかったし。ジェイコブ好きなんですよね。今後に期待します。

たしかにこの二人は、ちょっと面倒くさいところもあるんだけど、二人を取り巻く人々も含めて、彼らの今後を見届けられたらと思うような、そんな1冊でした。

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銀の犬
銀の犬
  • 発売元: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2006/06

光原百合 著 吉田愛里 表紙絵
お勧め度★★★★★(切なくもあたたかく、美しい物語たちです。お気に入り)
 
それはおかしかったわ。だって、思い当たったんですもの。兄さまとフィンが一緒のときはわたしのことばかり話していた。兄さまとわたしが一緒のときは、フィンのことばかり話していた。そして、わたしとフィンが一緒のときは、兄さまのことばかり話しているって──。(p338)

光原百合さんによる、ケルト神話風のファンタジー。
声を失った祓いの楽人(バルド)オシアンと、その彼を補うように3倍はしゃべる相棒の少年ブランの物語です。
祓いの楽人とは、この世の理から外れたり、強い気持ちを残して亡くなり、あるべきところに行くことのできないこの世ならざる霊や妖精たちを音楽によって浄化し、あるべきところへ導くことを使命としたものたちのことです。
オシアンとブランが、自らの使命を全うとするために各地を放浪する、美しくも切なく、そうしてあたたかい連作長編です。

この本には、「声なき楽人(バルド)」、「恋を歌うもの」、「水底の街」、「銀の犬」、「三つの星」の五編を収録しています。

とにかく全編を覆う美しく優しい筆致がたまらなく大好きな作品です。文章は読みやすいのですが、これは翻訳小説だろうかと錯覚してしまうような、そんな雰囲気のある1冊です。

キャラクターも素敵です。私は特にブランと、途中から出てくる獣使いの呪い師ヒューが好き。オシアンはしゃべることができないのですが、確かな存在感を放っています。この3人がそれぞれ持っているバランスが、ともすればとても悲痛な物になってしまう物語の中に明るさを与えています。
どのお話も素敵なのですが、私が好きなのは、「恋を歌うもの」、「銀の犬」、「三つの星」かなあ。どのお話も、自身の気持ちを言葉にして伝える事の大切さのようなものが、しんみりと伝わってきます。
誰よりも大事に想う人がいながらも、ささやかな気持ちのすれ違いや不安などから、取り返しのつかない悲劇を招いてしまう人々が、とても悲しいですが、本当に一つの民話や伝説を読んでいるかのようでした。

ケルト神話に材を得ていますが、思った以上にマイルドな感じになっていたかも。それでも、雰囲気はたっぷりです。そして、神話にあまり詳しくなくても、楽しめると思います。また、あとがきでおっしゃられていたとおり、「指輪物語」の影響も感じられます。

シリーズものを想定して書かれていた作品のようですが、現在続刊が出ていないようで残念です。オシアンが声を失った理由、ブランが「ぼくの命はオシアンのものだから」と言いながらオシアンと行動を共にする理由やきっかけなど、主役二人に関する謎がまだまだ満ちていますし、なによりオシアンとブランとヒューの旅路を、まだまだ見てみたいと思わせる1冊です。
続編が刊行されるといいなあ。

興味のある方は是非手にとって見て下さい。大変お勧めの1冊です。

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