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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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HN:
マユリ
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女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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死霊の都 (ハヤカワ文庫 FT 50)
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1983/03/31

(2012年感想65冊目)

原題 Shon The Taken
タニス・リー 著 森下弓子 訳 天野嘉孝 表紙絵
おすすめ度★★★☆☆(好きな話なのですが、もうちょっと書き込んでほしかったかも)
 
「おれたちをとめられるものがあるかい?」ダーンがショーンに問いかけた。
「なんにも」
二羽の鷲となって、かれらは飛んだ。東をさして。(p95)

タニス・リーのジュブナイル・ファンタジー。
原題の直訳は「憑かれ者ショーン」です。
その名の通り、「死」である鴉たちに憑かれ、村八分にされ、殺されかけたパイン・ウォーク村の若者ショーンが、九死に一生を得て、鴉たちに一矢報いようと死の都まで冒険をする物語です。はたしてショーンの運命は……!?

この話、好きです。夜を舞台にした妖しい物語ですが、そこまで暗さがなく、一気に読むことができます。ショーンとロートの友情、ダーンとの冒険、パイン・ウォークにまつわる隠された秘密と死の子供たちである鴉たち。魅力的なエッセンスがいっぱい詰まった、素敵なファンタジーとなっています。

でも、全体的にもうちょっと書き込んでくれたら、もっと素敵になっていたのに、と思う一冊でした。特に最初のほうに出てきたショーンの親友ダーンが、あっさりとショーンを見捨ててしまったところでは(ロートが好きだっただけに)ちょっと拍子抜けというか残念というか……、でした。
そうして、そのあと知り合ったダーンも……。ダーンがどうなってしまうか、ぜひとも本編を読んでみてくださいね。

でも、読み進めていくうちに、この物語は人間の愚かしさを描き、その愚かしい人間を愛してやまない小説なのだ、と気づきました。怒りにより弟を森でつるし上げ、追放させたショーンの兄のジョフ。兄弟だと思っていた親友のロートはショーンをあっさりと見捨て、そんなショーンを森から助けたのは、兄のジョフであった……。そう言った、人間の感情の愚かしさを、何とも狂おしく書いている物語で、そんなところがお気に入りです。

また、登場人物一人一人に実は本当の名前があって……、というのもとてもいいです。なんだかこういうのってどきどきしてしまうんですよね。本当の名前というのは、なんてファンタジー心をくすぐるものなのでしょう。
ところどころ書き込みの物足りなさは感じますが、薄い本なのですぐ読めるし、なかなかの良品だと思うので、興味のある方は是非読んでみてください。

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ヒーラーズ・キープ (下) たましいの砦
ヒーラーズ・キープ (下) たましいの砦
  • 発売元: あかね書房
  • 発売日: 2004/05

(2012年感想64冊目)

原題 The Healer’s Keep
ヴィクトリア・ハンリー 著 金原瑞人 石田文子 訳 横田美晴 絵
おすすめ度★★★★☆(やっぱりこのお話は好きなお話です)
 
「あたしたちがなにをみて、どこへいってきたかという事実は変えられないもの。それはあなただって同じよ。なにもかも、もう変わってしまったのよ」(p290)

ヒーラーズ・キープ下巻。
上巻を読んでからだいぶ間があいてしまいましたが、ようやく読了しました。
はたしてドージャンとミーヴの姉弟は出会うことができるのか? ミーヴは追っ手から逃れることができるのか!? ヒーラーズ・キープの運命は? など、気になることが目白押しの一冊となっています。

読んだ感想としては、この話は個人的には大好きです!
ヒーラーズ・キープ(癒しの砦)という題名の通り、この物語を流れる根底にあるものは癒しであり、その癒しを行うための愛であり、戦いであります。この話を読んでいると、何となく心が癒されていくような、そんな温かさがあります。
ミーヴ、サラ、ドージャン、ジャスパー、という四人の男女が共に旅をし、お互いのために頑張る姿は素直にドキドキするし、とても面白いです。特にジャスパーがとっても格好良かった。ほかの3人のように特殊な力を持たなくても、彼の存在のために何度一行が助かったことか。ジャスパーの最大の武器は、ミーヴに対する愛ですよね。この二人は最後本当に幸せそうでよかったです。
 
悪役も魅力を放っていてよかった。モーレン侯やバーンなど、悪役なのに冷たく妖しい魅力があり、思わず惹きつけられてしまいました。それに、ヒーラーズ・キープには様々な癒し手がいますが、主人公たちの癒しの力が戦う癒しであったり、夢の癒しであったりするのがなんとも面白く、またなんとも幻想的な雰囲気があるところにもよかったです。

なによりも、過酷なのにどこかきらきらとしていて、美しい物語で、そういうところがお気に入りです。この作者の話はやっぱり好きだなあ。「水晶玉と伝説の剣」も読んでみたいな。
オーソドックスな光と闇の物語でありながら、どこかそれだけではない、とても素敵な物語となっています。私は大好き。おすすめです。

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アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う (英国パラソル奇譚)
アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う (英国パラソル奇譚)
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 840
  • 発売日: 2011/04/08

(2012年感想63冊目)

原題 Soulless
ゲイル・キャリガー 著  sime 表紙絵
おすすめ度★★★☆☆(ちょっと想像していたのと違かったかもしれません)
 
「おれに挑戦する つもりか、マコン夫人?」
(中略)
「いつだってそのつもりよ」(p391)

早川文庫FTから刊行されているシリーズ。
刊行当初から気になっていたものを、やっと読むことができました。なにが気になったって、その題名、表紙、雰囲気ですね。これだけで手に取ろうと思った方は、きっと私のほかにもいるのではないでしょうか。本当、パッと見の雰囲気は素晴らしいものがあると思います。
 
しかしその分、実際読んでみた中身はちょっと想像していたものと違うかも。ファンタジーとかSFっていうより、ロマンス小説ですね。マコン卿との最初からのやり取りに、にやにやが止まらない反面、そういった描写があまりにも多いので、ちょっと辟易してしまいました。
主人公のアレクシア・タラボッティ女史は26歳のオールドミスで、イタリア人の血を引いている。おまけに魂がない。いつもパラソルを持っている。それが、われらがヒロインのアレクシア女史ですが、これも想像していた人物像とは、またちょっと違かったかも。ヴィクトリア朝の女性って難しいですね。

その他、マコン卿やその副官のライオール教授、そうして吸血鬼のアケルダマ卿など、脇を固める男性陣は魅力的です。まあ、その男性陣がこぞってアレクシアに好意を持っているのも、ちょっとハーレクインっぽいかな、と思った理由なのですが。
私が好きなのはアケルダマ卿ですね。ちょっとうざいのですが、なんだかその独特な雰囲気が癖になってしまいました。 ただ、どうしてもちょっと期待していたものと違うのが残念でした。じゃあどんなものを期待してたのかと言われると困るのですが、文体も自分にはあわなかったかなあ。それでも、ユーモアがあって面白いので、一日で読んでしまったのですが。

実際に読んでみての好き嫌いはあると思いますが、興味のある方はまず読んでみてはいかがでしょうか? と思う1冊。私には微妙でしたが、お好きな方はお好きなはずです。

ちなみに、本国では漫画も発売されているとか。アマゾンで購入できるので興味のある方は、そちらと合わせて読んでみることをお勧めします。 漫画のリンクも張っておきますね。
 
Soulless: The Manga (Parasol Protectorate)
Soulless: The Manga (Parasol Protectorate)
  • 発売元: Little, Brown Young Readers
  • 価格: ¥ 1,193
  • 発売日: 2012/03/01

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煉獄姫 ニ幕 (電撃文庫)
煉獄姫 ニ幕 (電撃文庫)
  • 発売元: アスキー・メディアワークス
  • 価格: ¥ 578
  • 発売日: 2011/01/06

(2012年感想62冊目)

藤原祐 著 kaya 8 イラスト
おすすめ度★★★★☆(安定して面白いです)

「あなたは彼女の存在を知っている。そして何より……彼女を侮辱した。僕にとってはそれだけで、あなたを殺す理由に足る」(p83)

煉獄姫の第二弾。
今回は首都に切り裂き魔が出没。そうしてアルトは友と、フォグは「妹」と再会し、「彼女」は首都に恐怖をもたらすのだった!  みたいな話。

相変わらずダークな雰囲気が漂い、世界設定、文体ともに、前の巻が好きだった方の期待を裏切らない安心の1冊となっているように思います。
特に今回はさまざまなキャラクターが新しく登場し、今後その人たちがどう物語に絡んでいくのか、物語の発展を予想させる、動きのある1冊だったと思います。フォグの「妹」のレキュリィ、その執事のカルブルック、暗躍するユヴィオールと最後に出てきたイーサ、どのキャラクターも魅力的で、今後の活躍が楽しみです。(ちなみに私が気になるのはユヴィオールとイーサですね。何とも不気味ですが魅力的です)

しかしこの巻はトリエラが……。
正直、トリエラが最後ああなってしまったのは、多少強引のような気がして、もうちょっと説得力のある書き方をしてほしかったなあと思うところです。あと、脇役に魅力的な人が多くて、特にアルトの出番というかが少ないのも残念なところですね。今回の主役はキリエとイパーシでしたね。
まあ、このお話自体の主役はアルトとフォグで、二人がそろっているととても安心するんですけど。この作品に出てくる人造人間たち、コキュートスにちなんでいるなら、あと一人はいるはずですよね。どんな人なのか気になります。
 この作品、ダークな世界観なのですが、それでもそれなりにマイルドで読みやすい作品だと思います。私は好きです。興味のある方がいたら、ぜひ読んでほしい、おすすめのシリーズです。

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愛をみつけたうさぎ―エドワード・テュレインの奇跡の旅
愛をみつけたうさぎ―エドワード・テュレインの奇跡の旅
  • 発売元: ポプラ社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2006/10

(2012年感想61冊目)

原題 The Miraculous Journey of Edward Tulane
ケイト・ディカミロ 著 バグラム・イバトーリーン 絵 子安亜弥
おすすめ度★★★★☆(4・5くらい。最後はちょっとうるっときます)

ぼくは愛することを学んだ。でも愛なんてつらいだけだった。ぼくはこわれちゃった。心がこわれちゃったんだ。助けてよ。(p149) 

中の紹介文と表紙が気になって図書館から借りてきた本。

陶器でできたウサギの人形、エドワード・テュレインは、女の子に愛されながら日々を過ごしていたが、自身はとんだ自惚れ屋で傲慢であったため、だれも愛することがなかった。そんなエドワードが、ひょんな事故から最初の持ち主だった女の子、アビリーンの手を離れ、さまざまな人の手に渡り、愛を学んでいく……。というようなお話。
 
とっても素敵な本でした。まず、イバトーリーンのイラストが素敵です。モノクロの絵も、カラーの絵も本当に素敵。イラストが多く、本文も少なめなので、低学年くらいのお子さんからぜひ手に取ってほしい一冊です。
私のお気に入りのシーンは、登場人物がそれぞれ、エドワードに違う名前を付けて呼びかけるシーンですね。ああ、人形ってそうだよなあ、と深く共感してしまいました。最初はそのことに反発していたエドワードも、そういって呼びかけられて行くことに慣れていき、人々の話に耳を傾けるのがいいですね。

この本はエドワードの成長がはっきりと伝わってくるのが最大の魅力となっていると思います。さまざまなところを、長い時間をかけて旅するエドワードと一緒に、私たちも成長して一緒に旅するような、そんな風情のある本です。作者の暖かな視線が、とても心地よい物語です。
 
そうして最後には、(いや、最後だけに限らず)思わず目がうるっとしてしまうような、そんな感慨深さというか、感動がありました。とっても素敵な絵本です。おすすめ。この作者の違う話も読んでみようかな。
おすすめ。

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