忍者ブログ
紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
| Admin | Write | Comment |
カレンダー
01 2026/02 03
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
カウンター
フリーエリア
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村 もしよろしければぽちっとお願いします!
最新コメント
[06/25 Smithk712]
[06/23 Smithc712]
[09/10 マユリ]
[09/08 fallclover]
[06/16 マユリ]
プロフィール
HN:
マユリ
性別:
女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
バーコード
ブログ内検索
P R
忍者アナライズ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

グスコーブドリの伝記 (宮沢賢治絵童話集)
グスコーブドリの伝記 (宮沢賢治絵童話集)
  • 発売元: くもん出版
  • 発売日: 1993/07



(2012年感想79冊目)

宮沢賢治 著  スズキコージ 棟方志功 絵
おすすめ度★★★☆☆(素晴らしい童話なのでしょうが、私にはイマイチでした。)


「私のようなものは、これから沢山できます。私よりもっともっと何でもできる人が、私よりもっと立派にもっと美しく、仕事をしたり笑ったりしていくのですから。」(p53)


先ごろ映画も公開された、宮沢賢治の最晩年の童話、「グスコーブドリの伝記」を友達からずっと前に借りていたので、これを機会に読みました。同時収録に短編、「オツベルと象」があります。

木こりの息子のグスコーブドリが、飢饉によって家族を失い、農業をし、勉学に励み、最後には火山観測所の人間となり、自己犠牲の精神から人々を、自分を苦しめた飢饉から再び救う……、というお話です。

この話は、雨ニモマケズに通じるものがあります。つまり、賢治の理想としていた人生の童話なのです。
無私となり、人々のことを考え、自分を犠牲にしていく。今の時代の人々が、ブドリのように生きれたらどんなにかいいでしょうか。そう思わされます。まあ、あくまでそれは一種の理想なのでしょうが……。
理想がなければ人々は生きていけない。だからこそ理想は尊いのだなあ、と思わされた一冊でした。
でもまあ、現代の人々にはちょっとブドリに共感するのは難しいかも、と思ってしまいました。斜に構えてしまうんですよね。かくゆう私も、一読目はこの童話の良さがわからなかったです。
あと、絵が独特かな。この独特な絵が、またいいのかもしれませんが。私の好みからするとちょっと外れているかなあというのが残念。
オツベルと象は、オツベルが可愛かったです。

このグスコーブドリの伝記という話は、賢治を知る上では欠かせない一篇。一読の価値はあると思います。

拍手[0回]

PR
ユニコーン・ソナタ
ユニコーン・ソナタ
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1998/06


(2012年感想78冊目)

原題 The Unicorn Sonata
ピーター・S・ビーグル- 著  井辻朱美 訳
おすすめ度★★★★☆(シェイラの様子が、美しく幻想的です)


「(前略)シェイラを出入りするのに必要なことは、それだけだ――つまり心からの願いと、音楽、それに月光が少々」(p65)

「最後のユニコーン」で有名なピーター・S・ピーグルの別作品。
最後のユニコーンは未読ですが、このユニコーン・ソナタは単品で楽しめる作品となっています。

面白かった! 一気に読んでしまいました。
主人公の女の子、ジョゼフィン・アンジェリーナ・リヴェラ(ジョーイ)が、現代社会と隣接する別世界、シェイラと現代社会を行き来するのですが、このシェイラという場所がまさしく妖精郷。ジョーイの言葉を借りればとっても美しいかとっても不気味かのどちらかのものしかなくて、とても幻想的です。このシェイラの描写だけでも、ファンタジィ・ファンなら読んで感銘を受けるはず。素晴らしかったです。

また、ジョーイのアブエリータ(おばあちゃんの意)もよかった。
でも何より印象に残るのは、ユニコーン(大老)でありながら人間の世界に焦がれ続けるインディゴの存在でした。我々が時に妖精郷にこがれるように、妖精たち幻想世界の住民も、人間の世界に焦がれ、その双方の思いがこういった<境>を生むのなら、こんなに素晴らしいことはありません。想像力の無限の可能性を垣間見た気持ちです。
ユニコーンの角が奏でる音楽、私も聞いてみたいです。

とにかく、読んだあとになんとも言えない不思議な気分になります。ジョーイとともに少しだけ成長するような。
読みやすいですし、長さもお手頃なちょっと長い中編といったところ。ファンタジーを愛する全ての人におすすめの一冊です。

拍手[0回]

ようこそ、古城ホテルへ(3) 昼下がりの戦争 (つばさ文庫)
ようこそ、古城ホテルへ(3) 昼下がりの戦争 (つばさ文庫)
  • 発売元: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2012/06/15




(2012年感想77冊目)

紅玉いづき 著  村松加奈子 絵
おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。あっさり読めますがあっさりすぎるかなあ。)


けれどいつかは、君が女主人となったホテルに泊まってみたいね。
君のことだから、きっと上手くやっているだろうけど。(p11)



紅玉いづきさんの、ようこそ、古城ホテルへの第三巻。
今回は好きなキャラクター、美貌の軍人、ジゼットが主役のお話です。

何はともあれ、とにかくあっという間に読むことができた一冊でした。面白かった! けれどちょっとあっさりしすぎかな? というのが感想です。
児童書レーベルなのに、今回のテーマが戦争というのもびっくり。そのテーマの割にちょっと軽すぎたのは結構残念です。
いつも思うのですが、児童書レーベルじゃないレーベルで、もっと深く描いて欲しいなあと思います。でも、児童書レーベルだからこそいいのかもしれませんが。

そして今回も、われらが女主人たちは、安定感抜群。読んでいて安心できるような、安心しすぎてつまらないような……、そんな贅沢な気分になってしまいます。
とにかく、エランの再登場は嬉しかったですね。できれば再々登場もして欲しいです。
再登場希望キャラといえば、今回出てきた女装男子のランゼリオにも出てきて欲しいです。いいキャラでした。

あと、今回はピィがピィピィ泣いてなかったのがよかった。ピィもいいやつじゃないですか。
巻を重ねるにつれて、登場人物にもどんどん愛着が湧いていきますね。特に大好きというわけではないシリーズなのですが、まだまだ続いて欲しいです。
次巻はリ・ルゥの話の予定だということ。ますます重たい話になりそうですが、楽しみにしたいと思います。

拍手[0回]

タランの白鳥 (福音館書店創作童話シリーズ)
タランの白鳥 (福音館書店創作童話シリーズ)
  • 発売元: 福音館書店
  • 発売日: 1989/05/25



(2012年感想76冊目)

神沢利子 著  大島哲以 絵
おすすめ度★★★★☆(透き通った、美しく悲しい愛の物語です。)


手をふり、声をあげ、子どもたちは白鳥をよんで野をかけた。
それは、かつてのむすめ、ヒシクラ・サッカ、二度とかえらぬあのむすめのしぐさ、そのままであった。(p188)



神沢利子さんの美しく悲しい創作童話ファンタジー。
図書館でなんとなく目がとまり、借りてきました。
これは、いいですね!
ツンドラ地帯を舞台にした。漁師の息子の男と、彼のもとを訪れ妻になった不思議な美しい娘との、愛と蘇りの物語になっています。
とにかく、文章がツンドラ地帯の冬のように冴え冴えとしていて、読んでいてぐっと世界観に引き込まれます。
物語も、どちらかというと悲しみが覆っているのですが、その悲しみさえも美しくて、胸を突かれます。
そして。絵もいいですね。この絵が好きな方は、手にとって損はない作品だと思います。美しく、繊細な絵です。
私は美しく不思議なむすめ、ヒシクラ・サッカが好きです。本当に、彼女の美しさ、異質さが描写の間隙から伝わってきて感激。
また、作中にふんだんに挿入される歌も、とても雰囲気があって素敵です。
個人的には、モコトルなにとる綺麗なよめご。って歌が好きです。

とにかく、悲しくて、美しくて透き通った湖のような。良質な物語です。
大人にも子供にも読んで欲しい、素敵な一冊となっています。おすすめ。

拍手[0回]


Copyright c Enchanted by Books マユリの本棚 2冊目。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By 人形首 / Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]