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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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サエズリ図書館のワルツさん 1 (星海社FICTIONS)
サエズリ図書館のワルツさん 1 (星海社FICTIONS)
  • 発売元: 講談社
  • 発売日: 2012/08/17


(2012年感想104冊目)



紅玉いづき 著 sime 表紙絵
おすすめ度★★★☆☆(お話としては可もなく不可もなくといったところ。)


「本ってどうやったら、こんなにたくさん読めるんですか?」
岩波さんは丁寧に作業をしながら、顔をあげずに答える。
「好きになれば、読めるだろう」
「どうやって、好きになりますか?」
「そりゃあんた。面白ければ、好きになるだろう」(p36)



紅玉いづきさんの「サエズリ図書館のワルツさん」一巻です。中身は連作短編集でしたが、1と銘打ってあるということは続編も考えられているのでしょうか。確かに続きそうな雰囲気ではありますね。

進んで読書するような本好きの人間にとって、本や本屋や図書館を舞台にした作品は、本当にずるい、と思います。しかも最近そういうのが流行ってるんだから、本当にずるい。
この本もそう言った本の一つで、大災害で紙の本がほとんど失われた後の日本の図書館が舞台となっています。
本はあるのですがほとんど電子書籍で、紙の本は贅沢品とされる世の中。未来にはそんな世の中来るのかなと本好きの誰もがきっと思いながら、この本では作者は、紙の本はなくならないと強く言っています。

ただ、作者様の紙の本への愛着が強いのはわかったのですが、お話としての面白みを考えるとうーん? と思ってしまう。お話としての中身があまりないというか……(特に最初の二篇)
そのあたりが残念でした。

でも、やっぱり読書や図書館が好きなら、ところどころ共感できる内容で、良かったと思います。
ただ、私はまだまだそこまでいかないので、書痴の人の本に対する執念といううかこだわりには、怖いなあと思います。
「上緒さん」「古藤さん」「森屋さん」「割津さん」と四編が収録されていますが、お気に入りは最後の二篇かな。上緒さんは最初はあまり好きになれなかったけど、いい子だと思います。

この本はSFだと思いますが、図書館を舞台にしたSFってちょっと珍しいかな? と思い、そのあたりは楽しめました。ただ、全体的に薄いかなあと思ってしまい、そこまでのめり込みませんでしたが…。
でも、続編出たら読むと思います。
好きな人は好きな題材の本だと思うので、興味がある人は、読んでみるといいのではないでしょうか。それこそ、図書館で借りるのが風情があるかも、なんて思ってしまう一冊です。

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(2012年感想103冊目)

原題 Iron Daughter
ジュリー・カガワ 著 宮崎真紀 訳   彩 表紙絵
おすすめ度★★★★☆(なかなかに切ないお話でした。面白かった。)

「さあね。ネバーネバーを出たとき、きみといたいってことしか頭になかった。そばにいてほしければいつでもそう言って」(p304)


ジュリー・カガワさんの、「Iron Fey」シリーズの2作目の邦訳の下巻。
奪われた季節の王笏を奪還するため、ミーガンたちは追放された妖精である、リアノーン・シーの力を借りることに。しかし、そんなミーガンの前に、アッシュが敵として立ちふさがり……。

というようなお話です。

下巻も面白かったです! 本当、さくさくと物語が進んで、ページをめくる手が止まらないです。
アッシュが敵になって登場して、ミーガンたちに襲いかかるのですが、そのあたりとか何ともドキドキしましたし、最後も違う意味でドキドキしました。こんなドキドキ感、いい読書体験ならではが生み出すものですよね。
最後の方は、なんとも切ない話が続き、一応ミーガンとアッシュは一緒に人間界に追放されるのですが、今後の展開が気になります。なんといっても、二人を覆っているのは黒い雲のような気がしてなりません。一体どうなってしまうのか。次が本当に気になる物語です。巻が進むごとに面白くなっていく印象です。

でも、惜しいなあと思うのはところどころ展開が甘いと感じるところですね。ミーガンの父親とか、アイアンホースの行く末とか、すごく大事なことがあっさりと読めてしまうのは、大変惜しいことです。
ともあれ、2冊目のこの話が面白いのも事実。アッシュとパックが共闘して、仲の良さを窺わせるやりとりは素直に嬉しいし、ロマンス要素もいいです。何よりびっくりしたのは、ミーガンの部屋にエスカフローネやNARUTOのポスターが貼ってあったことでしょうか。ミーガン、オタクだったんだな……。
それにしてもこのお話では、パックが前作に比べて活躍し、株をあげたのが嬉しいです。
とにかく続きが気になる! 直ぐに読めて面白い。アメリカのティーンに支持されるのもわかる、そんなお話でした。おすすめ。

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(2012年感想102冊目)

原題 Iron Daughter
ジュリー・カガワ 著 宮崎真紀 訳   彩 表紙絵
おすすめ度★★★★☆(波乱の展開。前巻よりも面白い。)


パックはわたしのことが好きなんだ。わたしの一部がどきどきしながらつぶやく。そう、彼はわたしのことが好き。本当はわかってた。ずっと前から。(p210)


ジュリー・カガワさんの、「Iron Fey」シリーズの2作目の邦訳の上巻。
アッシュとの約束を守り冬の王国へと趣いたミーガンは、そこで辛い日々を送っていた。そんな中、夏と冬の国双方にとって大切な「季節の王笏」をアイアン族に奪われてしまい…??

というようなお話です。

いやー、この本は面白かったです。予想を裏切る波乱の展開続きで、ドキドキと読み進めることができました。前作では若干薄味だったロマンス要素も濃厚になってきて、違う意味でもドキドキします。いや、なんというかロマンスというより日本の少女漫画的な展開なのですが、そこがたまらなくいいです。
また、一巻で敵だった意外な人物(アイアンホース)が味方になってくれたのも意外でしたし、アッシュの兄、ローワンやセージの進退も意外でした。
でも何より嬉しかったのは、パックの再登場ですね。アッシュとミーガンを含める3角関係に、どう見たってパックの勝ち目はなさそうなのですが、それでもパックが登場すると場が明るくなるように感じます。
冬の王国の描写もなかなか美しい。夏の王国がアルカディアで冬の王国がチール・ナ・ノグなのも、いいなあと思います。
前作から張られていたグリマルキンとの契約の伏線は、あっさり片付きすぎてちょっと物足りなさを感じましたが、今回の巻もいろいろ伏線を張っているようなので、その回収が楽しみです。
それにしても、個人的には一巻よりも面白く感じました。下巻も新たな登場人物の出現に、ますます面白くなりそうなので、期待して読みたいと思います。
本当、ロマンス・ファンタジーとしてとても面白い作品だと思います。気になる方がいたら、ぜひ読んでみてください。
それにしてもミーガン、変わらない部分もあってイライラすることもあれば、成長したなあと思うこともあって、そこも物語の醍醐味かなと思いました。ミーガンの好感度も、前作に比べたらUPしたように思います。

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ルーンの子供たち 1 冬の剣
ルーンの子供たち 1 冬の剣
  • 発売元: 宙出版
  • 発売日: 2006/01/31



(2012年感想101冊目)

ジョン・ミンヒ著 酒井君二 訳   中川悠京 表紙絵
おすすめ度★★★★★(大好きな本。何度読んでも面白い。)


「おまえはこの世のすべてを生きてきたわけじゃないんだぞ。バカなやつめ。何をそんなに耐え続けているんだ。この世ではみんなつらいめにあっているんだ。それでも生きようという欲望を、少しでも立派に生きていこうという欲望を隠すこともせずに生きているんだ。人間はいつか死ぬために生きているんじゃない。生きている明日のために生きるんだ」(p294)


韓国のファンタジー小説、「ルーンの子供たち」シリーズです。
日本でも展開しているオンラインゲーム、TalesWeaverの原作小説でもあります。しかし、この本自体が非常に良質なファンタジーなので、オンラインゲームを知らなくても十分楽しめると思います。

そして、再読本でもあります。何度読んでも面白さが色あせないだけでなく、読めば読むほど面白くなる、そんな本だと思います。
話のあらすじとしては、魔剣を持った少年の成長物語なので王道中も王道なのですが、厳しいストーリー展開、世界観の奥深さや、魅力的なキャラクターなど、非常に質の高い物語です。ただ、誤字がちょっと多いのが残念かなあ。

個人的には、イェーフネンが虫を食べるシーンが忘れられないです。主人公ボリスの心の葛藤も深く、ぐいぐい引き込まれてしまいます。
しかし、オンラインゲームをやっている身としては、ゲームのキャラクターたちが活躍してくれるのが嬉しいですね。
しかし、この物語の魅力の一端は、ゲームには登場しないウォルナット(後のイシルダー)の存在でしょう。ほかにもロズニスやイェーフネンなど、脇役も本当に魅力的です。
韓国のファンタジーなら、私はドラゴンラージャよりルーンの子供たちですね。それくらい自信をもって、大好きと言える作品です。
重い雰囲気が続くお話ですが、暗くなりすぎないのは登場人物の魅力と、軽快な会話のおかげでしょう。思わずくすっと笑ってしまうようなやり取りもあって好きです。
この巻自体は、まだまだ序章といった感じなので、これからのボリスの世界の広がり方が、非常に楽しみです。
本当、ちょっと分厚いですが自信をもってオススメできるファンタジーです。ぜひ読んでみてください。

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ラベンダー・ドラゴン (ハヤカワ文庫 FT 8)
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1979/08



(2012年感想100冊目)


原題 The Lavender Dragon
イーデン・フィルポッツ著 安田均 訳  加藤洋之 後藤啓介 表紙絵
おすすめ度★★★★☆(ファンタジーという名の哲学書。妙に悲しみの余韻があるのがいいです。)

「慈悲深く優しい彼の魂がわれわれのうちにあって、この失望多き世界に幸福を授けることができるようにわれわれを助けてもらおう」
「そうなりましたわ」彼の妻が言った。「わたしの愛するドラゴンの知恵に触れたもので、以後変わらずにおれた人はいませんもの」(p184)



ミステリー作家として有名なフィルポッツが描くファンタジー小説、「ラベンダー・ドラゴン」の感想です。
1923年の作品とのことなので、今から約90年前の作品ですね。そんな古さを感じさせない、素晴らしい作品でした。
ジャスパー卿は騎士道の具現の旅の終わりに、ひとつの村を訪れます。その村は邪悪なドラゴンに悩まされていました。しかしジャスパー卿がドラゴンと退治してみると、そのドラゴンは年老いた、良い叡智を持つ、懸命なドラゴンだったのです。しかも彼は、ユートピアを治めていて……。
というようなお話です。

ファンタジーと言いながら、これは一種の哲学書とか、神学書といった雰囲気です。
舞台となるのは中世暗黒時代ですが、現代人に向けたメッセージもあるのでしょうね。難しいお話はドラゴンの口から語られるので、あんまり嫌味な感じはなく読むことができます。

本当の幸福とは? 生とは? 死とは? 人間とは? など多彩な問が投げかけられています。ここまで人間のことを想い、考えてくれるドラゴンがいるということが、なんだか嬉しくて、この本を読んでいる時間はあっという間に過ぎてしまいました。ドラゴンといえば西洋では邪悪の象徴。しかし、ラベンダー・ドラゴンみたいなドラゴンがいたら、人間たちとともに暮らせたら、どんなにそれこそ、本当の幸福であることでしょう。

死期も間近に迫った年老いたドラゴン。彼には痛風もリューマチもあるというのが、また憎めないところであり、作者のユーモアであり、悲哀であります。
最後は少し悲しいですが、ドラゴンとの経験を胸に、みんなそれぞれらしく生きていくのでしょうね。
なんとも、ちょっと悲しい読後感の小説でしたが、この悲しみさえ、我々がドラゴンの考えに触れることができた証のようにも思います。

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