忍者ブログ
紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
| Admin | Write | Comment |
カレンダー
01 2026/02 03
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
カウンター
フリーエリア
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村 もしよろしければぽちっとお願いします!
最新コメント
[06/25 Smithk712]
[06/23 Smithc712]
[09/10 マユリ]
[09/08 fallclover]
[06/16 マユリ]
プロフィール
HN:
マユリ
性別:
女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
バーコード
ブログ内検索
P R
忍者アナライズ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。





(2013年感想9冊目)

桑原水菜 著  トミイマサコ 表紙絵

おすすめ度★★★★☆(爽やかな時代小説です。)


単に年の頃が近く、背丈が近い、というだけの理由で、親方に組まされた。
が、とにかく気が合わない。
息も合わない。(p17)



「炎の蜃気楼」シリーズで有名な桑原水菜さんの一般時代小説ものです。桑原さんといえば「炎の蜃気楼」の邂逅編で、やはり時代物を書いていますね。私はそちらは未読ですが、なるほど、書き慣れている感じがします。
しかも今回の舞台となる箱根は、桑原さん得意の地。筆が冴えています。

箱根の駕籠かきである漸吉と侘助は、相棒を組まされているが、とにかく気が合わないことで有名だった。速いは速いが、乗り心地は最悪。しかしそんな「ワビゼン」の二人が、色々なお客たちと出会い、成長していく物語です。

最初は喧嘩ばかりしている漸吉と侘助の二人に、ハラハラドキドキしてしまい、読む手が止まってしまいましたが、表題作の中頃から面白くなって来て一気に読めました。面白かったです。文章の癖など、気になるところもあるのですが(何かにつけておなごと多用したりとか)さすが桑原さん、色男を書かせたら一品だなあと思いました。ちなみに私は旋風次の兄貴が好きだなあ。

箱根といえば駅伝を思い浮かべる私ですが、あそこの急な坂道を、お客を担いで上がるのは、しんどそうだ……、と思いました。でも、そんな駕籠かきの様子が、活き活きと描かれていて、江戸当時の箱根の様子など、「そうなのか」と思わされることも多く、楽しく読めました。

ただ、とっても爽やかなので、いわゆる「桑原節」を期待している方には合わないかもしれません。
侘助の、ちょっと影があるように思われる過去に期待するところではありますが、果たして続編が出るかな……。
でも、続編が出るならぜひ読んでみたいと思わせるような一冊でした。
人情のある時代物で、読後も爽やかなので、そういうものが手軽に読みたい方には、おすすめの一冊です。

拍手[0回]

PR
おこぼれ姫と円卓の騎士 将軍の憂鬱 (ビーズログ文庫)
おこぼれ姫と円卓の騎士 将軍の憂鬱 (ビーズログ文庫)
  • 発売元: エンターブレイン
  • 発売日: 2012/09/15



(2013年感想8冊目)

石田リンネ 著  起家一子 イラスト

おすすめ度★★★★☆(4・5位。この3冊の中で一番面白いかな。)


「(前略)試すなら試せばいい。史上最高点で、わたくしが最も王に相応しいと言わせてやるわ」(p37)



「おこぼれ姫と円卓の騎士」第3巻。
女王になることが決まってからの、レティの初の外交は、従妹と他国の王子との結婚式に、ソルヴェール国代表として赴くというもの。しかし、結婚式目前に花嫁が駆け落ちしてしまい!? レティは自身の二番目の騎士と心に決めていたクレイグと共に、この窮地を乗り切ろうと頑張ります。
といったようなお話。

面白かった! この本は作者様のデビューシリーズですが、巻を重ねるごとに成長して、面白く読みやすくなっています。今までの3冊ではこの話が一番面白いように思いました。たとえ贔屓キャラのグイード殿下が空気でも。
この、出る必要がないキャラは出さないというのも、いっそ清々しいですね。今回はほぼ新キャラがレティの脇を固めてましたが、その新キャラが十分に魅力的なので、楽しく読めました。

それにしても、新キャラのクレイグさんが格好良かった! 渋いおじさま、好きです。レティとクレイグの様子は、まさしく愛人王の図式そのもので笑ってしまいます。

また、この巻は失恋王ルートガーが株を上げましたね。素敵。今回の新キャラの、ノーザルツ公も素敵でした。
今まで世界観の狭さがちょっと気になっていましたが、外交によって一気に世界が広がりましたね。
レティの夢も、デュークの夢も、クレイグの夢もお兄様方の夢も、とっても良かった。レティは相変わらず格好いい中に、ほんの少し見せる隙のようなものが愛おしいです。デュークとの信頼関係も良かった。
こんなふうに、どんどん魅力を増していく「おこぼれ姫」の世界が、今後も楽しみです。

ただ、もうちょい女の子が出てきてもいいような気がします。レティが十分魅力的なので、まあいいのですけどね。そのあたりは、今後に期待かな。

拍手[0回]

冬物語 (1982年) (ハヤカワ文庫―FT)
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1982/08/31



(2013年感想7冊目)


原題 The Winter Players
Companions on the Road

タニス・リー 著 室住信子 森下弓子 訳 坂口尚 表紙絵
おすすめ度★★★★☆(特に冬物語が絶品です。)


「いつかあんたなりにわかるときがくるだろう。わたしたちは不思議なゲームの競技者(プレイヤー)なんだ。あんたと、そしてこのわたしは。もうひとり第三の人物(プレイヤー)もいるんだが。そいつはまだそのことを知らない」(p61)


タニス・リーの著作の中でも、積んでいたものを読書です。冬物語という題名が、今の季節にぴったりですね。
タニス・リーの初期の中編集です。「冬物語」とアヴィリスの妖杯」の二編を収録しています。
「冬物語」は、巫女オアイーヴが、奪われた聖遺物を取り戻すため旅に出る物語。そこで意外な真実を知ることになります。
「アヴィリスの妖杯」は、盗んだ盃を、「死」という追っ手から逃れ捨てに行く物語です。

この対極でありながらどこか似ている2篇の中編構成が素晴らしいです。リーにしては、筋書きも筆致も地味な方ですが、なんとも心に染み入るものがあります。特に「冬物語」のラストの展開は秀逸です。この話、好きだなー。
冬物語は、灰色の世界の中に、グレイ(シルディン)とオアイーヴの周囲にだけ色が付いたような情景が素敵。「アヴィリスの妖杯」は、3人の道連れが一人また一人と謎の死を遂げていくお話なので、少し恐ろしいですが、その恐ろしささえも、奔放なイマジネーションの下に描かれ、圧倒されます。

でも、断然わたしは「冬物語」が好きです。なんとも静謐で、ロマンチックで、内に熱いものがあります。
解説にもあったとおり、読みながら「ゲド戦記」や「指輪物語」を思い浮かべていました。しかし、地味な筋書きの中にもリーらしさがあるのはさすがという他ない。やっぱりリーの初期作品にはハズレがありませんね。
坂口さんのこの表紙も、読み終わったあとに見返すと、なかなか味があっていいものです。
また、冬になったら読み返したいな。とっても素敵なファンタジー。ぜひ読んでみてください。

拍手[1回]

モナミは世界を終わらせる? (銀のさじ)
モナミは世界を終わらせる? (銀のさじ)
  • 発売元: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/09/26



(2013年感想6冊目)

はやみねかおる 著 カスヤナガト 表紙絵

おすすめ度★★★☆☆(3・5位。さらりと読めるドタバタコメディ。)

「おまえ、気づいてないだろうけど、命をねらわれてるんだぜ」(p45)


昔大好きだったはやみねかおるさんの、作家20周年記念本です。久しぶりに読みたくなって、読書しました。表紙も素敵ですね。

真野萌奈美(まのもなみ)はいわゆる超ドジっ子娘。そんな彼女の前に現れた、忍者みたいな男、丸井丸男。
丸男はモナミに、「学校でモナミの周辺で起きてる事件と、世界の事件がシンクロしている」ということを告げます。そうして、彼女を守るというのですが……。

面白かった。ちょっとどたばたしすぎていた感じはするけれど、人物の書き込みをもっとして欲しかった気がするけど、面白かったです。
ただ、ファンタジーではないよなあ、と思います。SFだよね。
人によっては爆笑してしまうくらい面白いと感じることもある本らしいですが、そこは笑いのツボかなと思います。私は、声こそ出しませんでしたが、十分に楽しく読めましたというクチでした。

登場人物も個性的で面白い。私は、ナル造が好きかなあ。丸美ちゃんもいいです。永遠さんもルナちゃんもいい。はやみねさんの書くキャラクターがこんなに魅力的だったなんて、久しく忘れていました。
魅力的な登場人物が多いから、丸男の、またなってセリフ、信じていいよね??という気分になります。続編を期待したいですが、果たしてどうでしょう。

中身もなかなか含蓄に富んでるし、さすがはやみねさんと思います。
やっぱりはやみねさんの著作は安定のおもしろさだよなあと改めて思いました。
いろいろ残念に思う部分も多かったし、期待しすぎていたところはありますが、総合しておすすめの一冊です。続編希望。


拍手[0回]

煉獄姫 六幕 (電撃文庫)
煉獄姫 六幕 (電撃文庫)
  • 発売元: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2013/01/10





(2013年感想5冊目)

藤原祐 著 kaya8 イラスト

おすすめ度★★★★☆(非常に完成度の高いシリーズだと思います。)


「それでも私たちは、愛されてた。私は、愛されて生まれてきたんですって」(p112)


藤原祐さんの「煉獄姫」最終巻です。
最終巻なので、思わず購入して読書してしまいました。

完全体になったユヴィオールを前に、打つ手などないように思えたフォグたちでしたが……、レキュリィの宴で、とあるものを見つけ、反撃に出ます。

終わりましたねー。藤原さんは初めて追いかけた作家でしたが、まずは、思ったよりずっと勧善懲悪で、ハッピーエンドだったなあという印象。もちろん敵にも味方にも死人は出ますが、それにしたってハッピーエンドかなと思います。
総評して、非常に完成度の高い、計算されたシリーズかなあと思いました。面白かったです。藤原さんの作品はちょっと古いけど、その分色あせないものがあるかなあと思います。

ただ、最終巻のほとんどが各人の戦いの様子で占められ、ひとりひとり割とあっけなく死んでいくから、そこはどうにかならなかったものかと。
あと、ユヴィオールは蓋を開けたら結構というかやっぱり小物だったなあという印象。もっと張り合いのあるラスボスかと思ったのですが、残念です。
ティ・キもあんまり出番なく死んじゃったし、ニーナも……。レキュリィなんて、今回は活躍まるでなかったですしね。そこは残念。
そのあたりのあっけなさはやっぱりラノベらしいのかなあ、と思います。

ただ、幸せな感じが伝わってくるラストはよかった。個人的にはリチャードとイオのその後とか、イオとデーンさんのその後とか、キリエとアルトのお話とか、もっと読んでみたいかなあと思いました。余韻のあるラストでした。短編集とか読みたいですが、それはなんというか別のジャンルの小説になってしまいそうなので、まあいいかなあ。

とにかく、総評していい作品でした。さかのぼって他の作品も読んでみようかなあと思います。おすすめのシリーズです。

拍手[1回]


Copyright c Enchanted by Books マユリの本棚 2冊目。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By 人形首 / Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]