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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
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女性
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Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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(2013年感想14冊目)


原題 A Song of Ice and Fire1 A Game of Thrones
ジョージ・R・R・マーティン 著 岡部宏之 訳 菅原健 表紙絵

おすすめ度★★★★☆(スターク家はバラバラに…。終幕を感じさせる1冊です。)


「人生は歌ではありませんよ、かわいいお嬢さん。あなたもそれを知って、悲しい思いをすることでしょう」(p31)


「七王国の玉座」4冊目。
国に対する大罪を暴いたエダード。しかし、その事実が、彼を破滅へと導きます。スターク家とラニスター家は対立し、国は血を流そうとしています。一方、デーナリスは……。

この一冊で、物語は大きく動き出します。この巻のネッドは高潔というよりむしろ、不器用な人といった印象。ネッドの行動は全て裏目にでて本当に可愛そうです。
それにしてもこの巻で、スターク家はバラバラになってしまいます。いつか一家がまた一緒にいるところを見たいですが、それはかなわないことなのだろうなあと思ってしまいます。アリアの行方とか、気になることが多すぎて、読んでいて本当にハラハラします。まあ、つまり面白いということですが。

それにしても、視点人物ではないロブが、ここ最近株を上げてきていますね。次の巻で視点人物になるのでしょうか。登場人物が背負うものが重すぎて、読んでいてくらくらします。

まあしかし、容赦のないある意味公正な展開が魅力のこのシリーズですが、ヴァイサリスはこの巻で死ぬのですね。嫌な奴ですが、嫌いではありませんでした。私はラニスター家も好きです。不道徳だけど、人間くさくてそこが魅力的なのですよね。

ジョンのいる北の壁にも不穏な気配がするし、ラストの1冊でどうなるのかが本当に楽しみです。(そうしてちょっと怖くもありますが……)
表紙はケイトリンでしょうか。神々の森を背景にした表紙が神秘的です。
しかし、サンサとアリアといい、ケイトリンとリサといい、姉妹があまり仲良くないのが、妙にリアルだよなあと思ってしまいます。そんな人間関係も魅力的なところかなと思います。

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バチカン奇跡調査官    天使と悪魔のゲーム (角川ホラー文庫)


バチカン奇跡調査官 天使と悪魔のゲーム (角川ホラー文庫)



  • 発売元: 角川書店(角川グループパブリッシング)

  • 発売日: 2012/12/25



(2013年感想13冊目)


藤木稟 著  THORES柴本 表紙絵

おすすめ度★★★★☆(この短編から入ってもとても面白かったです!)

「ロベルト神父、心配することは何一つ、この世に存在しない。すべては神の御手によって紡がれているのだから……。君には一言だけ言っておこう。『暗闇を知る者こそが、よりよく光を知るのだ』とね。君はそういう人間だ。」(p128)


「バチカン奇跡調査官」シリーズの初の短編集。
ロベルトの過去とロベルトと平賀の出会いを描いた「陽だまりのある所」、平賀とローレンの出会いを描いた「天使と悪魔のゲーム」、サウロ司祭の過去を描いた「サウロ、闇を祓う手」、ジュリアの出生の秘密が明らかになる「ファンタンゴ」の短編4篇を収録しています。

実は私はこのシリーズ、興味はあったのですが、読むのはこれが初めてという不束者です……。長編は結構分厚いし、短編集だと入門編にはちょうどいいかな……、と思い入門書がわりに読みました。帯に、初心者歓迎とも書いてあるしね。

一抹の不安はあったのですが、この短編集から読んでも十分に面白かったです!面白くて読みやすいので、サクサク読めました。その結果一日で読破です。本当に面白かった。

「陽だまりのある所」はヨゼフ君(平賀ではない)とロベルトの友情が本当に素晴らしくて、最後の方ではうっかり涙ぐんでしまいました。こういう交流、本好きなら絶対憧れるだろうなあ……。
「天使と悪魔のゲーム」は、お話的には一番ホラーっぽかったかなあ? と思います。 でも、その分一番興味深く読んだかもしれません。
「サウロ、闇を祓う手」は、サウロ司祭の過去話。こういうおじいさんの若かりし時代のお話って、やっぱりしびれるものがありますよね。
「ファンタンゴ」はこの短編集の中で一番難解だったかな。ジュリアが6人いるってことでOKかな??

とにかく、予想外に面白く、また感激した一冊でありました。キリスト教の世界にも興味があるので、そこも楽しかった。お話としてはどれもなんてことのない、ありふれたお話かなあと思うのですが、この本を書ける藤木さんはすごいなあと思いました。
俄然、長編も読んでみたくなりました。しかしこの短編集のおかげで、先入観ではジュリアが好きだったのですが、なんとなくサウロ司祭が気になっています。また、長編を一通り読んだ頃に、読み返したいと思う1冊なのでした。面白かったです。この本からでも、ぜひ。

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(2013年感想12冊目)

原題  Hemlock At Vespers
ピーター・トレメイン 著  甲斐萬里江 訳

おすすめ度★★★☆☆(短編もいいですが、個人的には長編の方が好みかな。)


「ヘリンバート院長殿、私どもは、難解を解明しようと努めている理性ある人間のはずではありませんか。その過程で、私どもの誇りと自尊心を傷つける振る舞いをしては、なりますまい。なぜなら、私どもが目指しているのは、真実なのですから。真実のみを求めているのですから」(p46)



「修道女フィデルマ」シリーズの短編集。15篇の短編を5篇ずつにわけて、日本独自に編集出版したものです。これはその最後の五編が収録された短編集です。第三弾ですね。
高位の法廷弁護士にして裁判官、ドーリィであるところの美貌の修道女フィデルマが、国内外問わず鋭い推理で数々の事件を解決します。
この本には、「ゲルトルーディスの聖なる血」「汚れた光輪」「不吉なる僧院」「道に惑いて」「ウルフスタンへの頌歌」の五篇が収録されています。

うーん、個人的には、長編の方が好みかな、といった印象。短編集はサクサク読めるので、それはそれで魅力的なのですが、なんといっても短編集はワトソン役のエイダルフが(少なくともこの本には)いない! これが残念で仕方ありません。
推理小説としてだけ見るならば、短編は冗長にならない分だけいいのかもしれないですが。
しかしこれだけ読むと作者の話の落ちどころもわかってきてしまい、似たようなお話が多くなってしまうのも残念なところです。
どの犯人の動機も、色恋とかちょっと異常な性癖とか、そんなのばかりなんだもの……。

しかしさすがアイルランドの歴史の権威であるトレメイン先生だけあって、随所に散りばめられているケルト当時の風習は、とても読んでいて面白いです。このケルト事情だけでも、読む価値アリだと思います。

個人的なお気に入りは、「ウルフスタンへの頌歌」ですね。このシリーズで密室ものが読めるとは思っていなかったので嬉しいです。サクソンの王子たちといった、(小物だけど)大物がたくさん出てくるのも楽しいです。
しかし、フィデルマの頭の切れっぷりは、当時では相当変わり者だったのではないでしょうか。皆が妖術と騒いでる事件を、理詰めで解決していくんですもの。

フィデルマ単体でも十分に魅力的ですが、やはり彼女の隣にエイダルフがいると、フィデルマはもっと活き活きしているようにみえます。そう言う意味で、私個人としては長編に軍配をあげますね。でも、手軽に読める短編集もまたよしです。ああ、またこのシリーズが何か読みたくなって来ました。
評価はちょっと辛めですが、面白かったです。


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ビロードの爪 (創元推理文庫)
ビロードの爪 (創元推理文庫)
  • 発売元: 東京創元社
  • 発売日: 1961/02/17



(2013年感想11冊目)

原題 The Case of the Velvet Claws
E・S・ガードナー 著  小西宏 訳

おすすめ度★★★★☆(派手さはないですが、冷静なメイスンが格好いいです。)

「いや、ぼく自身の義務だよ。ぼくはやとわれ剣士だ。依頼人のために戦うんだ。依頼人というものは、たいてい正直じゃない。だからこそ依頼にくるんだ。連中は事件にまきこまれている。それを助けるのがぼくの仕事だ。(後略)」(p25)

知り合いのマイ・ベスト本だということで手にとってみた一冊です。
弁護士のペリィ・メイスンは、嘘ばかりつく依頼人に依頼を頼まれ、引き受けます。そうして、殺人事件に巻き込まれるのですが……。

本書は、多作な作家として知られたガードナーの、もっとも成功したシリーズ、ペリィ・メイスンシリーズの第一作目です。このあと何十冊も書き続けられていく作品の、記念すべき初のシリーズというだけで、感慨深いもものがありますね。

感想としては、面白かったです。派手さはないのですが、淡々とした筆致と冷静なメイスンが格好いいです。秘書のデラは可愛いし、このコンビ、好きになりそうな予感でいっぱいです。
簡素で平易な文章も、とっても癖がなくて読みやすいです。翻訳ものとしての読みやすさは、指折りではないでしょうか。

メイスンは、なんというか、色々な意味で若いのですが、そこがまた、格好いいですね。
古いミステリなので、今の時代では通用しない捜査や手法もありますが、これは良質なミステリだと思います。
作者のガードナー自身が弁護士で慣らしていた方なので、メイスンのポリシーが非常に格好よく、これはなんというか、このメイスンの魅力に引き込まれるシリーズなのだなあと感じました。
また、最後に次の依頼人が分かる仕組みなのもいいですね。次は、「すねた娘」です。
メイスンの冷静さ、若さが私はとにかくツボなのですが、淡々としすぎて性に合わない方もいるかもしれません。
でも、個人的には一度は読んでみてもいいシリーズなのではないかと思います。
おすすめ。ただ、早川版など色々な出版社から出てますが、個人的にはハヤカワで読みたかったなあと思います。いや、完全に好みの問題ではあるのですけどね。この創元版が悪いということはありません。

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夜の写本師
夜の写本師
  • 発売元: 東京創元社
  • 発売日: 2011/04/28



(2013年感想10冊目)

乾石智子 著  羽住都 表紙絵

おすすめ度★★★★★(面白かった! この詩的でダークな世界観がたまりません。)


「千年の因果をおれは経験した。確かに重たい千年だ。だけど」
「だけど?」
「それより大きく重たいのは、エイリャとフィンを殺されたことなんだ」(p216)



国内ファンタジー期待の新鋭、乾石智子さんのデビュー作。
ファンタジー小説において、海外作家顔負けの骨太な世界観を紡ぎ出す著者は日本にもいますが、乾石さんが間違いなくその一人と言っていいでしょう。人々の心の闇が大きな鍵を握るダークな世界観、詩的な描写、読んでいて一気に物語に引き込まれ、300ページ一気読みしてしまいました。面白かったです。
何か大作を読み終わった時の、充足感が今わたしの内を占めています。

キーナ村の少年カリュドウは生まれた時に、月石、黒曜石、真珠の三つの宝石を握りしめて生まれてきた。
しかしそんなカリュドウの人生は、育ての親エイリャと幼馴染の少女、フィンを殺された日から一転し、カリュドウは復讐に生きるため、魔術とは違う、写本師としての修行を積みますが……。カリュドウはやがて、自分の人生と交わる、千年の因果を知ることになります。
といったようなお話。

まず、写本師という、本を媒体にした呪いを得意とする人々の存在と設定が、海外ファンタジーらしい骨太な世界観の中に、日本人らしさを感じさせて魅力的です。本から魔法というだけで、本好きならときめく設定のはず(?)
そのほか、カリュドウと千年前の因果の結びつけ、宿敵アンジストとの対決の仕方など、とにかく奥行きを感じさせる世界観と構成が巧みで引き込まれます。
カリュドウの生い立ちは、なんとなくインドの叙事詩に出てくるシカンディンを思い出しました。
本当に、西洋の感覚と東洋の感覚がナイスなバランスで保たれていて表現されている、素敵な作家さんです。個人的には、この作品は日本の女流ファンタジーの歴史に刻まれる作品ではないかと思いました。とにかく、骨太で奥行きがあります。
また一人、楽しみな作家さんができたことは、嬉しいことであります。
この世界観での続編も出版されているようなので、そちらも読みたいと思います。
羽住都さんの装画も素敵ですね。
文庫落ちしたら、ぜひ手元に置いておきたい作品です。
とにかくおすすめの一冊です。

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