忍者ブログ
紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
| Admin | Write | Comment |
カレンダー
01 2026/02 03
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
カウンター
フリーエリア
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村 もしよろしければぽちっとお願いします!
最新コメント
[06/25 Smithk712]
[06/23 Smithc712]
[09/10 マユリ]
[09/08 fallclover]
[06/16 マユリ]
プロフィール
HN:
マユリ
性別:
女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
バーコード
ブログ内検索
P R
忍者アナライズ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ディアスと月の誓約
ディアスと月の誓約
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 2013/04/24



(2013年感想44冊目)


乾石智子 著 吉田ヨシツギ 表紙絵

おすすめ度★★★★☆(静謐な美しさのある物語です)


イェイル、生きていく、ということは、ただ息をして暮らしていく、ということではないのだな、それだけでもすごく難しいのに、と心の中で叫ぶと、九歳の顔のままの乳兄弟は確かにそうだな、と苦しそうに顔を歪めた……。(p131)


乾石智子さんの書くファンタジーはやっぱりすごい、と読んでいていつも思う。今回は北の大地を舞台にした、冬と氷と、ファンズという獣たちに彩られた物語です。
静謐でありながら美しい文体、静かでありながらも熱い友情や信頼といった感情たち、骨太の世界観。乾石智子さんは間違いなく異世界を視ることが出来る作家さんだと思います。

家臣に育てられた王の息子、ディアスはのんびりと暮らしていた。しかしある日、彼を政敵とみなし恐れる兄、オブンの策略にかかり王から南の大地へと追放される。その頃、オブンの娘であり、ディアスの幼馴染でもあるアンローサも、危険にさらされ、北へと落ち延びるのだった……。

というようなお話かな。

乾石さんの作品はこれでもう何冊目になりますが、とにかく詩的で美しい文体、静かなようでいて熱い人間関係や感情の書き方が素敵です。今回のお話もそうで、少年少女たちの友情や信頼関係が、北の大地の寒さよりも熱かった!
乾石さんの文体は重厚だけれど、その中にくすっと笑えるようなユーモアや温かさがあるのが素敵です。
今回は少年と少女の成長の物語かな。王子様、お姫様として育ったディアスやアンローサが、落ち延びる先でそれぞれ様々な経験をして、ぐんぐんと成長していく様子が、感動的ですらあります。
特にアンローサと侍女ナナニの心の交流が素敵。
でも、わたしは9歳でなくなった主人公の乳兄弟、イェイルが好きです。亡くなったあともディアスを導きつづけ、最後にしたあの決断には、心を揺さぶられました。
本当、乾石さんは今の国内ファンタジー界において、素晴らしい作家さんのひとりです。執筆スピードも半端ではないので、本当すごいなあと思います。
乾石さんの作品を読んだことのない方には、ぜひ何か読んで欲しいなと思います。そうしてその素晴らしいストーリィテリングを体験して欲しいです。
この本も良かったです。もう、これからも絶対追いかけたい作家さんです。

拍手[0回]

PR
霧の日にはラノンが視える (1) (ウィングス文庫)
霧の日にはラノンが視える (1) (ウィングス文庫)
  • 発売元: 新書館
  • 発売日: 2003/07/01



(2013年感想43冊目)


縞田理理 著 ねぎしきょうこ イラスト

おすすめ度★★★★★(題名良しキャラ良し雰囲気良しの素敵な一冊。)


「ラムジー。人は強いから弱いの。あの人がちゃんと笑えるようになるまで、お前がしっかり側についていてあげなくちゃ。たとえ自分には何も出来ないと思ってもよ」(p271)


クリップフォード村で生まれた七番目の子供には呪いがかかっているというーー。
その呪いを解くために単身ロンドンに家出したラムジー少年は、不良に絡まれていたところを、ジャックという青年に助けられる。そのジャック、仲間と思しき男からは「王子」と呼ばれ、心を閉ざしたままの美しい人、カディルを連れていた……。

というあらすじ。
表題作、「霧の日にはラノンが視える」ほか「晴れた日は魔法日和」を収録した縞田理理先生のデヴュー文庫です。
なによりこのあらすじ、タイトル、表紙絵、そうして妖精物らしいという全てに惹かれて手にとった1冊です。こういうお話本当に好きなんですよね。

読んでみた結果、期待を裏切らないとっても素敵な作品でした。皆妖精界であるラノンからの追放者で、犯罪者であるにもかかわらず、悪い人はほとんど出てこないし、主役のラムジーはいい子だし、読んだあとにはそれこそ霧が晴れたような爽やかな気分になれるお話でした。

何より、キャラクターが本当にいいのです。わたしは特にジャックが好き! 王子にしては平凡なその名前も、ジャック・フロストから取られたと言われればうなずけます。ジャックが、霜の王子様なんですが、その割にはなかなかあたたかい王子様でとってもいいのです。ジャックもレノックスも、いい子なラムジーにいい人と言われても仕方ない世話焼きっぷりが素敵です。しかし自分、本当にこういうお話好きだなあと痛感した1冊。そして、ジャックみたいなキャラに弱いですね……。

ちょっと詰め込みすぎなところもあるけれど、その分作者様の愛が感じられるし、本当に素敵な話だなと思います。
あと、女の子キャラが極端に少ないのも、今後に期待という感じかなあ。唯一の女の子キャラ、アグネスはとっても可愛かったのですが。
続編もあるようなので、追っていきたいと思います。
タイトルに少しでも心惹かれるロー・ファンタジー好きの方は、ぜひ手にとってみて欲しい一冊。
いいお話なのに、知名度はちょっと低いかなと思うので、もっと読まれるといいなあと感じた作品です。

拍手[0回]

ドラゴン・キーパー 最後の宮廷龍
ドラゴン・キーパー 最後の宮廷龍
  • 発売元: 金の星社
  • 発売日: 2006/09/15




(2013年感想42冊目)


キャロル・ウィルキンソン 著 もきかずこ 訳 装画 町田尚子

おすすめ度★★★☆☆(ドラゴンを愛おしみたい人のための物語、かな。)

「そなたは、最後の龍守りだ、ピン」(p425)


地元の図書館で、ずっと気になっていたシリーズを、今になって読書です。
作者はオーストラリア在住らしいですが、中国やドラゴンに惹きつけられてやまないらしく、これはそういった内容の本になっています。
奴隷として育ち、自分の名前も知らなかった少女が、あるとき龍の声を聴き、その龍と海を目指して旅に出る物語です。

なんといっても、表紙絵のピンとダンザがかわいい…!
でも、実際物語を読んでいると、ピンもダンザも、可愛いとはちょっと違う感じなのですが……。あんまり可愛くないかな。生きるのに必死なので、可愛さを求めるのもあれなのですが。

この本は3部作の1冊目らしいですが、一応この本だけでも、物語自体は一区切りついています。続編は、気になるような、そうでもないような…。
でも、リュウチャがこのあとどういうふうにピンと関わることになるのか気になるし、(運命の出会いって、ピンとリュウチャの出会いのことだよね??)ドラゴンの赤ちゃんとか絶対可愛いし、余裕があれば続きも読んでみようかと思います。

何より、こんな、日本で言えば上橋菜穂子さんが書きそうなお話を、欧州圏の作家さんが書くなんてすごいなあと思います。翻訳ものであることを、ともすると忘れてしまいそうでした。面白かったです。でも、たまに出てくるカタカナの読み仮名は、雰囲気を重要視するなら別にいらなかったかも。いや、これが翻訳ものだということを思い出させてくれたので、個人的には死霊使いにネクロマンサーと読み仮名が振られていても気にはならなかったのですが。
でも、作品全体がもう一歩って感じがしたのも確かかなあ。
しかしこの本は、ドラゴンと共存し、旅をするなんていうドラゴン好きにはたまらないお話です。ドラゴンを愛でたい人は一読の価値ありです。

拍手[0回]






(2013年感想41冊目)


青木祐子 著 あき 絵

おすすめ度★★★★★(面白かった! これからの期待を込めて、★5つです。)


シャーロックがクリスを見る。ふたりの目があった。シャーロックもふと笑った。
そしてそのとき、ふたりはまったく同じことを思ったのだった。
目の前のこの人は、なんと美しい人なのだろうかーーと。(p225)



読書メーターのお気に入りさんのお気に入りのシリーズということで、前々から気になっていたシリーズを読書です。
ロンドン郊外にある仕立屋、「薔薇色」は着る人の恋を叶えるという不思議なドレスを作るお店。
ある日、ハクニール公爵家の子息シャーロックが、足の不自由な妹のためにドレスを仕立てて欲しいと頼みにやってきて……??

ああ、これはこの先が楽しみな一冊です! 長いシリーズの最初の1冊なのですが、身分違いの二人の恋に既にドキドキとしてしまいます。
ドレスや、ちょっとだけ出てくる食べ物の描写も綺麗です。青木先生は、優しい、美しい文体を書かれますね。

何より、クリスもシャーリーもパメラも、フローレンスもアンディも、多彩な登場人物がみんな素敵で、特に最初の三人は、これからを応援したくなってしまう魅力に溢れています。
なんというか、どの登場人物も行く末が気になるし、応援したくなってしまいます。
クリスは地味な女の子かもしれないけど、もう本当に可愛くてかわいくて…!
シャーロックは、実はいい人みたいな感じで、とっても好感が持てます。
ちょっと構成がイマイチかな?(盛り上がりに欠ける)とも思うのですが、最後の最後、二人の恋が始まった一文を見て全て持ってかれました。

関係ないですが、ヴィクトリア朝でシャーロックというとホームズを思い出すわたし。シャーロックという名前はこの時代ではとても珍しい名前なのだそうです。でも、いい名前ですよね。
クリスティンはキリスト教徒を意味する名前で、パメラは「蜜のように甘い」だったかな?
なんだか久しぶりに、名前マニアの血が騒いだ、そんな本でした。
この1冊だけで多くの登場人物が出てくるシリーズですが、本当、まだ見ぬ皆様も含め、みんなに幸せになって欲しいシリーズです。
ドレスは着る人の心を映す。いい言葉ですね。
闇のドレスという言葉にも惹かれました。クリスの付けるドレスの名前たちも素敵です。
本当、衣装はその着る人の心を映すように思います。
クリスもシャーリーもパメラも、恋を知りこれからさらにどんどん綺麗になっていくといいなー。
文章も読みやすかったですし、フローレンスは可愛かったし、何気にアイリスは好みだし、これからが楽しみなシリーズです。読んでよかった! と思えるシリーズ。
このままコバルトのヴィクトリア朝のものにはまっていきそうな最近です。
長いシリーズなので手を出しにくいかもしれませんが、女の子らしい、まさしく少女小説な1冊。お勧めです。
昨年完結したらしいので、一気に読みたいと思います!

拍手[0回]

ロンド国物語 (1) オルゴールの秘密
ロンド国物語 (1) オルゴールの秘密
  • 発売元: 岩崎書店
  • 発売日: 2008/09/26




(2013年感想40冊目)

原題 Key to Rondo  

エミリー・ロッダ 著  神戸万知 訳 水野真帆 絵

おすすめ度★★★☆☆(3分冊の1冊目なので、まだまだ様子見かな。)


しかし、同じくらい強い気持ちで思うのだ。ミミがたったひとりで危険にとびこもうというのに、自分はかくれているなんて、どうしてもーーとにかく、どうしてもーーできないと。(p163)


「リンの谷のローワン」、「デルトラ・クエスト」などのシリーズで日本でも有名なエミリー・ロッダさんの別シリーズものです。
話の本題に入るまでが長いなと思ったら、それもそのはず、これは1冊の本を3分冊した、最初の1冊だからですね。それなら3冊まとめて借りてくればよかったなとちょっと後悔です。
小学校中学年~高学年向きの子供のための本ですが、個人的には好きな作家、好きな出版社、好きなイラストレータさんが挿絵を書いているという理由で、読むのを楽しみにしていました。
そう、なによりも水野真帆さんが描く表紙や挿絵が、なんとも可愛らしいです。この挿画のためだけでも、読む価値はあった! と思います。

お話は、エミリー・ロッダさんらしいお話だなあという印象でした。でも、リーフやローワンに比べると、主人公のレオは魅力があまりないかな?? という気もしないではありませんが。レオ、とにかく真面目なんですよね。
レオと違い魅力的なのが、またいとこのミミですね。ロッダの描く女の子は、みんなそれぞれ違う強さを持っていていいなと思います。青の王妃やダーティなどの悪役もなかなか魅力的で、今後に期待です。

それにしてもロンド国内の描写は秀逸ですね。オルゴールに描かれた絵が、そのままロンド国を表しているというのも、王道ですが、ワクワクしました。
なにはともあれ、レオとミミがこれからどんな仲間や敵と出会い、どんな風に成長するのかが楽しみでなりません。
デルトラは表紙から男の子向けかなー、と思ったのですが、こちらは女の子が読むにはちょうどいいかも。
これからが楽しみなシリーズです。

拍手[0回]


Copyright c Enchanted by Books マユリの本棚 2冊目。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By 人形首 / Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]