原題 The Scarab
キャサリン・フィッシャー 著 井辻朱美 訳
お勧め度★★★★☆(三部作で一番面白かったです)
サソリの神三部作完結編。
前の巻でハーミアが死んだので、アルジェリンはハーミアを取り戻すために冥界に行くという話です。
と言ってもそういう展開になるのは物語も半分を過ぎたころから。
個人的に、三部作の中で一番面白かったです。
前2作は読んでいてもなかなか物語や登場人物に入り込むことができなかったのですが、今回は登場人物たちに寄り添えたという実感があります。
また、作者のイメージの喚起力とも言うべき筆の冴えがいよいよ鮮やかで、文章自体にもひたれました。
今までどうしようもない悪役だったアルジェリンがとても格好いいです。
シリーズものの完結編としては、エピローグっぽいものが少ししか書かれなかったので、たとえばミラニィとセトの今後がすごく気になる! とか、ジャッカルとかもどうなるんだろう、とか思うところはたくさんあります。
でも物語は確かに終わってるので、充足感はありますね。
シリーズ全体の評価は★4つくらいでしょうか。
砂漠と、一面の暗闇、そうしてそれでも照りつける眩しい太陽等の世界観がお好きな方はぜひ読んでみてください。
このシリーズ、一冊に一か所は誤字があるんだけど、それもまあ愛嬌ということで。
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