原題 The Archon
キャサリン・フィッシャー 著 井辻朱美 訳
お勧め度 ★★★★☆(物語としては一番おいしい時期なのでは?)
ちょっと間が空きましたが、サソリの神の2冊目です。
一巻で、アレクソスが友達の楽師のオブレクに、歌の泉を探しに行こうよ、的なことを言っていましたが、今回はまさしくその歌の泉を探しに行く旅。
アレクソス、オブレク、セト、ジャッカル、キツネの5人で砂漠をまたにかけた旅に出かけます。
一方都に残った巫女ミラニィは、またもや陰謀に巻き込まれ…?
題名はアレクソスですが、主役はセトですねー。
なんか、ここまで登場人物同士がお互いを信じあっていないというか、お互いに警戒し合ってるファンタジーもあまりないですよね。
ミラニィも友達だと思ってた巫女クリスに騙されてから、したたかになったというか、成長しましたし。
世界観はファンタジーだけど、そこに描かれる登場人物は非常に現実的、というのがこのシリーズの一番の魅力だと思います。
それにこのシリーズほど、恋愛っ気のないファンタジー三部作もやっぱり珍しいですね。
ミラニィとセトはお互い気にかけてるんだけど、恋に発展するには二人ともちょっと奥手すぎる気がするし…。
なかなか殺生なところで終ってるので、続きが気になります。
分厚いので読むのをためらいがちなのですが、読み始めたら一気に読めてしまいます。
思うに、文字とか、行間とかがとても読みやすいと思うのです。良い本ですね。
以下続きで思うところを少し。
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・私の好きなキャラは書記のセトなんですが、まあ彼はあれですね。
よく言えば現実的で野心家。悪く言えば出世欲に目のくらんだ俗物。
でも家族思いで、最後は良心に従った選択をするのですけどねー。
彼は妹思いだがシスコンと言うわけでないのもいいよね。
でもその妹がミラニィに会った時、「お兄ちゃんはあなたのことが好きよ」とか言われてて笑った。恥ずかしい奴!
・アレクソスがかわいい。
彼もよく言えば純粋で無邪気でありながら気高い。悪く言えば頭がおかしくて何を考えてるかわからない。
なのですが、神様だからなのか登場人物を絶対的に信頼していて、見ていてホッとします。
自分に対する変わった贈り物にわくわくして遊びに夢中になってたらオブレクとの約束忘れてたとかかわいい。
それでも神か。やっぱり10歳の少年ですねー。
アルジェリンとハーミアの愛人関係はとても子供向きのファンタジーとは思えない。大人の世界だ。
アルジェリンは本当はハーミアを心から愛しているのね。
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