妹尾ゆふ子 著 春日聖生 イラスト
お勧め度★★★☆☆(興味がある方はどうぞ)
図書館で見かけて、題名から察するに吟遊詩人もののファンタジーかなと思って借りてきました。
作者様は、プロフィールにも書かれていた通り、海外ファンタジー大好きなんだなぁ、と素直に感じた一冊です。特にタニス・リーやマキリップの影響が強いのではないでしょうか。
国内のファンタジーながら、非常に海外ファンタジーを読んでいる気分になれます。
妖魔の王と呼ばれるシリエンは、氷姫イザモルドのいる魔法の庭を探していた。この地に、春を呼び戻すために。
<はて見>亭で彼は南方のうたびとアストラと出会う。アストラはイザモルドに出会い、その唄を聞き、北方の唄を歌いたいと願っていた。
シリエンはアストラを案内役として、魔法の庭を目指すたびに出ることに。
妖魔の王シリエンとうたびとアストラの旅が始まった…。
というような話。
全3冊の予定の一冊目で、物語は始まったばかり。
中編くらいの物語が何個か連なる形をとっているので、読みやすいです。
日本国内ではあまり見かけないファンタジーだとは思いますが、海外ファンタジーをたくさん読んでらっしゃる方には少し物足りないかも。
思うに、こんな方にお勧めです。
・翻訳ものが苦手だが、あんまり見かけない設定の国内ファンタジーが読みたい方。
・美しく装飾された文体で紡がれる物語が読みたい方。
・吟遊詩人が好きな方。
個人的には、次回作に期待、かな?
以下追記でこまごまとしたこと。
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・設定はあくまで既存の海外ファンタジーの二番煎じ的に感じてしまいました。でもその調理の仕方は悪くないのでは?
・歌を主題にしているファンタジーだけあって、作中に出てくる詩は良いですねー。
・旅の道連れにするならやっぱり吟遊詩人は最高、と思える物語。妖魔のシリエンとアストラの二人旅はなかなか面白いです。漫画みたい。
・シリエンの本名が結構好きだ。
なんだかんだいってますが、続きが楽しみな一冊です。
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