汀こるもの著
お勧め度★★★★☆(個人的には楽しめました。読まず嫌いせずに読んでみてほしい一作です)
第37回メフィスト賞受賞作で、作者のデビュー作。
死神気質の双子の兄と探偵の弟が知り合いの刑事さんと一緒に小笠原の孤島の館に、ミステリ作家さんと混じって招待されたら、そこで密室殺人が起こるという実に本格らしいストーリーです。
色々と賛否分かれる作品みたいですが、私は楽しめました。特に最後のほうで職場放棄する弟とタコを使って脅迫する兄の姿には、確かに本格の危機のようなものを感じました。
地の文章で作者の突っ込みみたいなものが入るとか、アニメや映画や漫画の引用がやたら多いとか、アクアリウムに関する薀蓄が多すぎるとか、それが嫌だという人もいるみたいですが、少なくとも前二つに関しては合うか合わないかの感性の話だと思います。
私は嫌いな文体ではなく、ところどころで思わず笑ってしまいました。
アクアリウム薀蓄は確かにちょっとくどくて、そこは読むのが疲れましたけど、ここまで好きなことに熱中できる作者様はすごいですね。
ただ、双子の関係とか、性格とか、そういった人間関係は興味深くて、また次回作も読みたいなぁと想わせる作品でした。(この巻では明らかにされなかった謎もあることですし…)
個人的にはミステリの危機を素直に感じた作品で、面白かったです。
私は双子もいいですが、湊刑事が好きだなぁ…。兄と弟どっちが人気なんでしょうね。
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