原題 Rowan and the Zebak
エミリー・ロッダ 著 さくまゆみこ 訳 佐竹美保 絵
お勧め度★★★★☆(王道のファンタジーって感じで、ドキドキと楽しめます)
たしかに、ローワンがたまたま成しとげたことを、村人たちはほめてくれた。でも、それはローワンがローワンらしいから評価してくれたわけではない。ローワンらしさなど、リンではちっとも評価されないのだった。
ローワン少年の成長を描いた、リンの谷のローワンシリーズ4作目。
ローワンの母ジラーと、果樹園のストロング・ジョンの再婚の日に、ローワンの妹アナドがゼバックにさらわれます。
アナドを助けに向かったのは、仲間の中では半端者と呼ばれて肩身の狭い思いをしている、ローワンとアランとジールとバーレンだった。はたしてアナドを助ける事が出来るのか? そして明らかになるリンの谷の歴史とは?
というお話です。
今回の話も面白かったです! 本当に王道の冒険ファンタジーって感じでした。
いつも何かしらの詞が冒険の鍵を握るのですが、今回の詞ほど不吉で、謎めいていて、ドキドキさせられるものはありませんでした。
本当に最初から最後まで、ローワンたちは無事に帰ることができるのか? とドキドキさせられてしまいました。
今回の冒険に名乗り出たのは、仲間の中では半端者と呼ばれ、肩身の狭い思いをしているものばかり。
でも、そんな彼らがそれぞれみんなの役に立ち、危険を乗り越えていく。それは本当の彼ららしさからくるもので、彼らだからできることであった。
まるでそれは、どんな個性の人でも、それぞれがそれぞれに大事なのだという、作者ロッダさんからのメッセージのように思えました。
そんなところが、児童書らしくてお気に入りです。
そして、今回の旅ではリンの谷の歴史が明らかに。これを読むと、ローワンの物語の世界観がよく練られていたものなんだなあとわかります。
そして、ローワンのローワンらしさというのにもちゃんと理由があったのですね。
今回の冒険は本当にハラハラドキドキした。死人は出ないシリーズだろうとどこか腹をくくっていたのに、死んでしまう人もいて、哀しかったです。
でも、最後はハッピー・エンドで、明るい気持ちになれてよかった。とくにアランが好きな人間としてはうれしい。
ローワンのシリーズも、次で最終巻だったと記憶しています。
いったいどんな終わりを迎えるのか、楽しみにしたいと思います。
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