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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫)
“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫)
  • 発売元: エンターブレイン
  • 価格: ¥ 588
  • 発売日: 2006/04/28

野村美月 著 竹岡美穂 イラスト
お勧め度★★★★☆(4・5位。本が好きな人なら好きなはず! なシリーズです。)

なにも起こらないこと。
誰も好きにならないこと。
痛みも悲しみも絶望もなく、おだやかに生きてゆくこと。
そんな毎日をぼくは願う。

“文学少女”シリーズの第一作目。本が好きなことと、イラストに惹かれて借りました。
面白かったです! 一気に読んでしまいました。
なにより、物語を食べてしまいたいくらい愛している(そして本当に食べてしまう)文芸部の天野遠子先輩が本当に魅力的。もう彼女の存在だけでこの物語は素敵と言えるくらい素敵です。
遠子先輩の語る本に対する愛情に満ちたコメントも良いなと思います。ちょっといろいろ読んでみたくなりました。

このシリーズは文学作品を題材としているようで、今回の題材は太宰治の『人間失格』
私は恥ずかしながら未読なのですが、この文学少女のすごいところは、人間失格を読みたくなってしまうところですね。
この人間失格を軸に物語は進んでいきます。
語り手は文芸部のただ一人の後輩、井上心葉。
何もない穏やかさを願いながらも、人の良さから事件に首を突っ込んでしまう、最近のラノベの主人公によくある性格です。
この心葉君も過去にいろいろあるようで、そのあたりも物語の軸になっていくんでしょうね。でも今回はあまり語られなかったので、断然遠子先輩のほうが素敵に見えてしまいます。
心葉君が過去にいろいろあったことを、遠子先輩は知らないはずなのですが、それでも温かく手を差し伸べてくれる…。そんなところがたまりません。
遠子先輩が物語を食べるという設定は、インパクトに反して物語に(少なくとも今回は)あまり必要でないように思えたので、そのあたりの堀り下げも期待です。
また、今回ちょっと出てきた琴吹さんと、姫倉さんのキャラクターも良いですね。彼女たちの今後の活躍にも期待です。

お話としては、なかなかシリアスなお話です。でも人がたくさん死んでるのと、ちょっと思考が短絡的なところはやっぱりラノベなのかな。

とはいえ、読ませる力のある物語です。
イラストも素敵だし、個人的にはかなり満足できた一冊でした。お勧めです。

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