イ・ヨンド 著 ホン・カズミ 訳 金田榮路 絵
お勧め度★★★☆☆(この本はまだまだ序章なのでなんとも。これからに期待?)
「こんな昔話がある。エルフが森を歩くと、彼らは木になる。人間が森を歩くと、小道が生まれる。エルフが星を見つめると、彼らは星の瞬きになる。人間が星を見つめると、星座が生まれる。エルフの変化をうまく表現した言葉だろう?」
「変化?」
「エルフはそっくりになってしまうんだ、エルフの近くにあるものに。人間にそっくりになってしまうんだ、人間の近くにあるものは」
向こうではファンタジー・ブームの火付け役になったらしい、コリアン・ファンタジー。オンライン・ゲームにもなっているようです。
ドラゴンラージャと呼ばれるドラゴンと人間の仲介役みたいな存在が存在する世界観の一角で行われる物語。ドラゴンの襲撃、領主が捕まり身代金を要求されたところから、主人公フチの冒険が始まります。
なによりなじめなかったのは、訳文(あるいは地の文がそうなのかもしれませんが)の軽さですね。ほとんど日本の最近のラノベと変わらない軽さとテンポです。これには正直最初だいぶ戸惑いました。
とくに最初のほうは主人公も口が悪くのりが軽いので、かなり嫌いなタイプの主人公だなあと思って、読むのをやめようかなあと思ったくらいでした。
でも、物語の後半にもなるとそれにも慣れてきて、物語を楽しむことができました。
この巻自体壮大な序章という感じなので、おそらく物語が面白くなっていくのは2巻からなのでしょうね。
とはいえ、ラノベ的なのりにはやっぱりちょっと戸惑いますが、これが物語を明るくしている一因だと思います。
作中でも言っていましたが、明るくふるまわないと、どうにもつらい時代に登場人物たちは生きていますし、物語自体もなかなかに重いものなので。
私のお気に入りはエルフの少女イルリルと一行のリーダー役を務めるカール。
オンラインゲームにもなるだけあって、世界観や登場人物の設定はしっかりしています。モンスターや武器の名前が唐突と出てくるのには困惑しますが(巻末に解説が載っていますが)ゲームが好きな人には楽しめるのではないかと思います。
正直文章がひどすぎて、この巻自体の評価は微妙……。
でも面白いと思えたので、もう1冊くらいは読んでみようかと思います。
神さまの設定とか、種族の設定とかは好きです。
今後に期待したいシリーズでした。
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