原題 The Secret of the Old Clock
キャロリン・キーン 著 渡辺庸子 訳 ミギー 表紙絵
お勧め度★★★★☆(安心できる気持ちのいいミステリを読みたいときにお勧め)
「つまり、探偵の仕事というのは、いつも安全な状態の中でできるわけではないということだ。わたしもたまたま知っているんだが、リチャード・トプハムという男は、何事も自分の思い通りにならないと気がすまない人間でね。彼にとって不都合なことを、お前がほじくり出したりすれば、トプハムは一家総出で、できうるかぎりの妨害や嫌がらせを、おまえにしかけてくるだろう」
「だとしても、わたしは怖くないわ、パパ」
日本でも有名な少女探偵ナンシー・ドルーの活躍を描いた小説の第一弾。
キャロリン・キーンというのは、複数の作家が書いているこのシリーズ全体のペンネームです。
表紙のイラストに惹かれて借りる。どこかでみたと思ったらフェンネルの人かー。
話の内容としては、莫大な資産をもってなくなった老人の一番新しい遺言状を探すお話です。新しい遺言状を探さないと意地悪な一家が老人の遺産を独り占めしようとしていて、生前に老人と親交のあった生活に困っている人たちが遺産を受け取ることができないのです。
ナンシーは遺言状を探すことができるのか?
子供向きのお話を作っている工房の作品だけあって、事件はナンシーの身近な出来事が題材。勧善懲悪で、良い人は報われ、悪い人は最後にはそれ相応の報いを受けます。
もうこういった話なのでミステリとしては正直期待できない(していない)ですが、その分さくさくと安心して読むことができるので、明るくほのぼのとした気分になれます。
そう言ったお話ですが、主人公が危機に陥ることも多く、ドキドキはしますよ。そのあたりのバランスが良いですね。
主人公のナンシーはクラスの人気者で、パパは腕利きの弁護士。なんていうかスーパーガールで、運もついています。
このシリーズは、ナンシーと人々の心の交流を読んでいくお話なんだと思います。
私のお気に入りはパパのカーソン。こんなパパほしいです。
ミステリ要素は薄いけれど、最後は大団円で終わるので、(なんといっても章の題名が大団円だし)ほのぼのとした事件ものが読みたいときにお勧めの一冊です。
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