香月日輪 著
お勧め度★★★★☆(内容のバランスの良いお話だと思います)
何が「特別」で、何が「普通」なのか。
ここにいると、その価値観が無限に多様なんだとわかる。
すべてが、無限に多様な可能性を秘めているとわかる。
俺自身にも無限に多様な可能性があるんだ。俺自身も「特別」であり「普通」なんだ。
妖怪アパート3冊目。今回もさっくりと読めます。
今回は夕士君の学校でとある怪談がうわさになり、その原因を探求しようと頑張るお話です。
こういった1巻完結もののお話のシリーズは仕方ないんだけど、最初のほうに何度か同じ描写が入るから、続けて読むとそんなところがちょっと気になったりします。
妖怪アパートの日常も本当にすっかり日常になって、なんだか和むと同時に、早く事件が起こらないかなあという気持ちに。
でも、あくまでこのシリーズはその題名が象徴する通り、主題はあくまで日常なんだと思います。
日常の大切さ、気づきの多さを気づかせてくれるお話というか。
日常の部分のなんと魅力の多いことか。るり子さんおお料理! 洞窟風呂! 妖怪アパートいいなー、と素直に思います。
とくに食事の前に読むと、よだれが……。
今回は物語の要素のバランスみたいなものがバランスよく配置されていて、気持ちよく読むことができました。
考えさせられる部分もあり、日常のほのぼのした部分あり、ちょっと展開の重い部分もあり。
児童書の部類だと思うのでちょっと白黒はっきりわかりやすい部分があるのですが、それでも十分に楽しめます。
青春したいとか言っていた夕士君も、学校ではちゃんと青春してるんだなあとわかってちょっと安心した。成長したんだなあというか……。
今回は魔術書の中の精霊たちもよかった! こういう、特別なんだけど特別じゃない力って好きです。
一巻が一番衝撃的で面白かったんだけど、それでも大好きなシリーズです。
続きも借りてきてるので読まなきゃ!
にほんブログ村
[0回]
PR