原題 Die Sieben Siegel Der Dornenmann
カイ・マイヤー 著 山崎恒裕 訳 山田章博 絵
お勧め度★★★★☆(今回はゴシック・ホラーっぽい感じです)
「こんなこと言っても、信じてもらえないと思うけど…」キラが息を切らした。
「いいから、言ってみろよ」
キラは急に笑いだした。おかしいからではなく、苦しまぎれの笑いだった。パニック寸前の表情だ。
「月の表面に……」キラの声がかすれた。「茨を背負った男がいるでしょ。あそこにいるのは、その男よ」
七つの封印シリーズ4作目。なんといっても表紙がいいですねー。このお話に出てくる魔女さんはとっても好きです。現代的でイカすのです。
そんなわけで今回は久しぶりに魔女とキラの対面でした。
キラがどんどん勇敢というか…になっていてびっくり。他の人たちの出る幕はありませんね。
でも、ここまで勇敢になって使命しか見えなくなるとそれはそれで心配です。大丈夫かな……。
今回の題材もよい。
日本では月に兎がすんでいるとかよく言いますが、ドイツでは月に住んでいるのはとげを背負った男と考えられているらしいです。
その月男が月食の日に月の表面からいなくなり、キラたちに襲いかかる…! 怖いですね。
でもなにより怖いのはその月男さんが最後に取った行動だったり。 ひー、こわいです。最終巻でまた再登場らしいのでどうなるか気になる。
現代の魔女がロック・コンサートで歌って月男を呼び出すって設定も格好いい。魔女さん好きだ。
現代ものであり、ホラーであり、でもファンタジーでもある。
その塩梅が非常にうまいシリーズだと思います。
訳者の山崎さんはどちらかというと学者さんらしく、あとがきはとっても勉強になります。
でも、そう言えば今回は(初版は)誤訳があったのが気になったり……。
いずれにしても、次は外伝に行くらしいです。5巻まで借りてきちゃってるんだけど、やっぱり刊行順に読んだほうがいいのかしら。
今回はなによりも山田章博さんのイラストが素敵でした。
素敵なイラストと素敵な物語。その二つが合わさるとやっぱり読書は面白くなりますね。
続きも楽しみです。
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