原題 Zaragoz
B・クレイグ 著 安田均 岡聖子 訳
お勧め度★★★★☆(吟遊詩人を主役にした冒険ファンタジーが読みたいときに。)
「でも、ご質問に答えて、これだけは言っておきましょう。マルリシオ・ディラヴィア──これがあなたのおっしゃった息子のことならですが──は、人々から暴君と呼ばれていました。それと、彼の治世がおわったことも申しあげておきます……私の話の中には、その終焉をめぐるできごともふくまれているのです」
アメリカで生まれたTRPGの一つである、ウォーハンマーRPGの小説。今度ウォーハンマーで遊びませんか? と誘われたので、予習を兼ねて手をとりました。吟遊詩人が主役のファンタジーも好みですしね。
そんなわけで、私はウォーハンマーの世界観とかはいまいちなのですが、そういった知識がなくても素直に楽しめました。逆にウォーハンマーらしさを求めている人には物足りないのではないでしょうか?
物語は海賊に捕まった吟遊詩人のオルフィーオが、海賊の王の頼みでザゴラスという都市で遭遇した事件について物語るという一千一夜物語方式です。
主人公のオルフィーオはシェラザードもびっくりな語り部っぷりです。
物語的には、ザラゴスの陰謀に巻き込まれていく……という陰謀もののお話です。
主人公のオルフィーオは20代に見える40歳だったり、主人公の年齢が高いのは、さすがアメリカのRPGノベルだなー、という印象。
そのほか快楽の神に仕える魔女とかも出てきて、なかなか官能的な描写も多いです。
RPGノベルが好きな方には間違いなくお勧めの一冊です。
ただ、ページ数もそれなりに多く、文字もびっしりなので、普通のファンタジー小説を気楽に読みたい人にはつらいかも。
個人的には非常に好みの話で、続きが気になって仕方なく、楽しめました。
でもこういう系統の小説って最後がどうしても急いじゃう傾向があるのかいまいちなんですよね。
でも、オルフィーオの吟遊詩人っぷりは好感が持てますし、面白かったです。
巻末にはキャラデータも載っています。ゲーマとしてはこういうのが嬉しかったり。
まだ二冊あるので、そちらもいつか読んでみようと思います。
にほんブログ村
[0回]
PR