原題 The Mists of Avalon
マリオン・ジマー・ブラッドリー著 岩原明子訳 まつざきあけみ表紙絵
お勧め度 ★★★★☆ (普通にお勧めできる本です。ただ、女性のほうがよりお勧めかも)
英米ではベストセラーになり四時間ドラマにもなったアヴァロンの霧。アーサー王づいているのでこれは読まなきゃ!
原書は900ページを超える分厚い本らしいが、日本語版では四冊に分冊されています。
アーサー王伝説を妖姫モーガン(作中ではモーゲン)の視点から再構築した話。
しかし一巻の前半はアーサーとモーゲンの母イグレインの話がメインです。
モーゲンは巫女として透視の能力があったりしますが、自分の容姿にコンプレックスを持っている何処にでもいる普通の女の子です。その彼女が伯母ヴィビアンの許であるアヴァロンに巫女修行に行ったり、
従弟のランスロットに淡い恋心を覚えてみたり、
伯母と祖父<ブリテンのマーリン>の計画により異父弟のアーサーと(儀式であったにしろ)ちぎってしまい身ごもったり、
波乱万丈の人生が待っています。
アーサーは初めての人であるモーゲンが忘れられなかったり、モーゲンはランスロットに未練があったり、なかなか複雑な人間関係は魅力的ですし、女性であれば共感できる箇所も多いと思います。
大胆な解釈は再構成はありますが、緻密に色々なことが書かれているので、読み応えはあるし、何より活き活きとしている登場人物は普通のアーサー王伝説を読むよりもわくわくします。
題名の通り、黄昏の時に遠い幻の島を霧越しに眺めるような情緒のある作品です。
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