雪乃紗衣 著 由羅カイリ イラスト
お勧め度★★★★☆(今後の展開に関わる重大な伏線がいっぱいです)
「ねえ兄様、わかってる? 簡単な方法があるのよ。私を殺せばいいの。で、どっかに埋めて行方不明ですとか別の男と駆け落ちしました、とか勝手に言えばいいわ。そうすればこの話はなくなるわ。王様も喜ぶし、楸瑛兄様も猶予ができる。次の異母妹を送りこむにしても、私ほどいい条件の妹は見繕うのに時間がかかるもの。でしょ?」
彩雲国物語本編11冊目。
題名は青嵐ですが別に静蘭はそんなに出てこなかった……。
今まで動くことなく王を静観していた名門の藍家が、後宮に姫を送り込んできます。藍家の姫十三姫は都に入るまでに、幾人もの兇手に暗殺されそうになり? 監査御史に任命された秀麗は天敵の陸清雅と共に、犯人を捜し出す任務を与えられた。そのため、秀麗は十三姫に扮して後宮に戻ることになる……。
というあらすじです。
今回の見どころは揺れる藍様の心の内や淡い恋心もそうですが、前回化けの皮をはがした陸清雅とのやりとりでしょう! 秀麗は今までちょっといい子すぎたので、これくらいがちょうどいいと思います。また彼とのやり取りはどこか色っぽくて、たまらないんですよね。 また、なんだかんだいいながら、お互いのことをよく理解しています。
お話としては、リオウが秀麗に死相のようなものを感じ取ったり、黎深が仕事を完全放棄しはじめたり、ついに縹家の暗躍が本格化して珠翠が大変な事になっちゃったり、今後の重大な伏線がちらちらと出ています。
話が少女小説らしからずちょっとシリアスな方向に行きそうなのが賛否分かれるところでしょうか。
今の展開も嫌いではないのですが、昔のほのぼのした雰囲気も好きだったので、なんかずいぶん遠くまで来たなあという印象です。本の厚さもこのあたりから徐々に分厚くなって行くのがポイントで、きっと作者様には書きたいことが沢山あるのでしょうね。なにより、ここまで読んでしまったら先がすごく気になってしまいます。続きも楽しみです。
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