冴木忍 著 鶴田謙二 イラスト
お勧め度★★★★☆(今までと毛色の違う話もあっておすすめ)
「道士というのは、因果な仕事です。自分の生命と生活を削って、困っている他人を助けている。時には他人のために、自分の愛する者を失ってしまう。……辛い仕事です」
アルーンの言葉がリジィオの胸に刺さった。道士が辛い仕事であることを、リジィオも知っているからだ。
道士リジィオの第三巻。題名は、きらのロンドと読みます。
刊行ペースが本当に3年寝太郎です。次はオリンピック男だからなぁ……。リジィオ好きなんですが、何でこんなに刊行に恵まれないのか。
それにしても、表紙のリジィオが美しいですねー。お気に入りです。
今回の巻には、「煌の輪舞曲」、「緑の記憶」、「呪文の行方」、「夢の雫」、「黄金の地平」の五編を収録。
リジィオの借金返済の旅に、新たに超音痴な道士の幽霊が加わったりして……?
という話です。
個人的に、このシリーズは、明るく見えて実は相当怖いというか、救いのないというか、そう言うちょっと暗い話です。人間の暗い部分を見るのが道士という仕事なんでしょうか。
だからこの巻も、道士の仕事の辛さというのがよく描かれている巻です。
それでも心が少し温まり、救われたような気持ちになるラストを描く冴木さんのこういうテイストの話は、好きなんですけどね。
今回の話で言うと、「夢の雫」は今までとちょっと毛色というか、視点が違います。こう言う話もなかなかいいですね。
でも個人的なお気に入りは「緑の記憶」でしょうか。一番ファンタジーっぽい話だと思ったので。
短編集で、簡単に読めてしまうお話しなので、おもしろく気軽に読めるラノベ等を探している人にはお薦めのシリーズです。
刊行分のあと一冊も楽しみです。
にほんブログ村
[0回]
PR