原題 Gossamer
ロイス・ローリー 著 西川美樹 訳 酒井駒子 表紙絵
お勧め度★★★☆☆(物語の素材は良いのですが、訳はいまいち)
「悲しいかけらも大切なの。もしわたしが新米ドリームギバーを訓練するときが来たら、これも教えることに入れとくつもり。悲しいかけらも入れなければなりません。なぜなら、それもお話の一部だから、夢のなかにもちゃんと入れておく必要があるのですって 」
原題のゴッサマーというのは、あとがきでも言われている通り、空中にある蜘蛛の細い糸なんかのことです。繊細なイメージに使われるらしいです。
主人公のリトレスト(一番小さいものの意)は、ゴッサマーのような繊細さで、人々から記憶の欠片を集め、そこから人々に良い夢を贈る新米のドリーム・ギバーです。
そのドリームギバーの話と、8歳の少年ジョンとおばあさんの交流という二つの視点から描かれるお話しです。
お話しのテーマはとても素敵なのですが、どうも翻訳がいまいちな感じがぬぐえません。言葉が乱暴で砕け過ぎているし、やたらと擬音語が多いのが気になります。
特に少年ジョンの言葉づかいはちょっと乱暴すぎるかな…。
登場人物の名前の付け方や、優しいおばあさんなんかはとても好みです。
お話の素材も悪くなく、楽しむことが出来ます。最後は、ちょっとほのぼのとした気分になれますし。
酒井駒子さんの表紙絵はとても素敵ですしね。
だから余計に、翻訳がちょっと残念だったのが気になります。
なので、あくまでこの本は興味のある人向けって感じです。
ちなみに私は未読ですが、ニューベリ-賞を受賞した作者の「ザ・ギバー」とは、題名が似てますが何の関係もないそうです。こちらも読んでみたいな。
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