原題 The High King
ロイド・アリグザンダー 著 神宮輝夫 訳 エバリン・ネス 表紙絵
お勧め度★★★★★(なんと言うか、人生の宝物です)
「さらに年月が流れ流れて、かれらのことが遠い思い出になったとき、多くの人びとは、タラン王やエイロヌイ王妃やその仲間たちが、ほんとうにこの世にいたことをうたがい、子どもをよろこばすために書かれた夢物語にすきないと思うようになった。そうして、やがては、吟遊詩人のみが信じるばかりになった。」
プリデインの最終巻。この巻では死の王アローンの軍勢やアローンその人との戦いが描かれます。
今まで出てきた登場人物たちが総出演で、それぞれがそれぞれの決断をし、戦いをし、役目を果たします。
もうとにかく、プリデイン物語を読みはじめたのはちょうど一カ月前なのですが、この本に出会えてよかったと心から思えます。
それほどまでに、この物語は色あせることなく、今も私たちに語りかけてきます。
戦いは激しく、多くの死傷者が出ます。それはとっても悲しいことなのですが、最後の最後でタランが、その悲しみのために決断をして、そうして皆と別れるシーンは、本当に感動します。
プリデインはファンタジーだけど、作者様はファンタジーの登場人物が味わう苦悩や決断は我々のそれと変わりがないと信じています。だからこそ、プリデインは私たちの心をこんなにも打つのだと思います。
色々な苦しみや決断をタランたちと味わってきたけれど、上記に載せた最後の一文を読んだときに感じたものは喜びであり、感動でした。
とにかく、古い本ですが本当に素晴らしい本です。
大人になってからでも十分に楽しめる本だと思います。
読まれたことのない方は、ぜひプリデインへの扉を開いてみてください。
もう、本当にお勧めの一冊です。
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