冴木忍 著 鶴田謙二 イラスト
お勧め度★★★★★☆(暖かくて、ちょっとノスタルジックな珠玉の短編集です)
色々と気になり手に取ったシリーズです。
主人公は題名の通り道士のリジィオ。26歳。すごい美形なのですが、その美形な顔で得をしたことはなく、いつも損ばかりしている…。
友人に女の子と間違われて告白されいまだに根に持たれていたり、花街で働かないかと言われたり、大人になってからはなんかその顔がむかつくという理由で因縁をつけられ、なりたくもない道士に無理やりさせられ、挙句に父親から借金を押しつけられる…。
そんな不幸のデパートみたいなリジィオは、友人の借金取りスティン(彼の初恋はリジィオ)に追いかけられながら、借金返済に明け暮れる…。
もう、この設定からしてたまらない一冊です。
リジィオは自分も苦労をしているのに、とても人が好く、なんだかんだでそれで損してばかりという感じ。でもその彼の優しさが暖かいんですよねー。
この本には、「星空の天幕」「冬の迷図」「青の化石」「遺産狂想曲」「黄昏の神話」の五編を収録。
どの話も、何処かノスタルジックで、優しい気分になれる素敵なお話です。
どの話も甲乙つけがたくお勧めです。
また、鶴田謙二さんのイラストが本当に素晴らしい。
このタッグで仕事が出来たからこそ、この本はこんなにも素敵になったんだと思います。
最初はスティンくらいしか彼の旅についていく人はいなかったのに、どんどん賑やかになり、色々な所に因縁つけられたり、どうなるのかな??
と気になります。
舞台も砂漠、北国、館、辺境の村、海辺の近くとバラエティーに富みます。作者様の筆が稚拙なところもなくもないですが、とにかくお勧めの一冊です。ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
次の巻も楽しみ。
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