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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
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女性
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Since2010.11.26
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読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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天山の巫女ソニン 1 黄金の燕
天山の巫女ソニン 1 黄金の燕
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2006/06/13

菅野雪虫 著
お勧め度★★★☆☆(3・5くらい。なかなかおもしろく、安心して読めますが、ちょっと物足りないかも)


「ソニンは王子であって王子ではないものに選ばれたのだのだと、わたしは思っています」
「それが、あなたの言う運命ですか?」(p154)

菅野雪虫さんのシリーズものファンタジー、「天山の巫女ソニン」シリーズの第一巻。
以前読んだ羽州ものがたりがよかったので、こちらも読んでみました。

生まれたときに才能を見出され、天山で巫女として育ったソニン。12年後、しかしそれは見込み違いという判断をされ、再び地上に戻ります。そうして家族と暮らしていると、都の王子に出会い、侍女に望まれて……。
ソニンは陰謀に巻き込まれていくのです。

というような話。

まず、文体がですます調であることにびっくりした! それを知らなくて読んだから、最初は慣れるまで時間がかかりました。でも、慣れてくると独特の優しい筆致が好きになれた1冊です。まるで昔話を読んでるような……。味気ない言い方をすれば、小学生の教科書を読んでるような気分ともいえますが、とにかくそんな感じです。
もともとこの話のもとになったお話は「ソニンと燕になった王子」だそうです。本当、おとぎ話みたいな題名ですよね。だから読み進めるにつれて、このですます調の文体が逆に良いなあと思いました。

お話は、安心して読める王道な感じのお話でした。だいたい、落ちこぼれと言われた主人公が本当におちこぼれだった作品ってあるんだろうか……。まあそこは皆さんの期待を裏切らない感じになっています。

面白く、すらすらよめるのですが、やっぱり話の展開が早すぎるかなあというのが残念です。明らかになっていない謎もありますし。なぜソニンが王子の言葉がわかるのか、とか。天山の門が開くのと同じ原理なのかなあ。

シリーズものということで、今回はほんの顔見せ程度といった感じでしょうか。クワン王子や、イウォン王子の兄王子たちにも注目していきたいですね。
でも、一番好きな登場人物はミンだったりします。

王子が燕になって、それを探しにソニンが旅するシーンなんかは、ちょっと幻想的で、ファンタジーって感じがしました。お気に入りです。

読みやすくて面白い。児童書には欠かせないものを持っている作家さんだと思いますが、いつか大人向きの作品も読んでみたいなあと思わせる作家さんです。
次の巻にも期待です。

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銀の犬
銀の犬
  • 発売元: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2006/06

光原百合 著 吉田愛里 表紙絵
お勧め度★★★★★(切なくもあたたかく、美しい物語たちです。お気に入り)
 
それはおかしかったわ。だって、思い当たったんですもの。兄さまとフィンが一緒のときはわたしのことばかり話していた。兄さまとわたしが一緒のときは、フィンのことばかり話していた。そして、わたしとフィンが一緒のときは、兄さまのことばかり話しているって──。(p338)

光原百合さんによる、ケルト神話風のファンタジー。
声を失った祓いの楽人(バルド)オシアンと、その彼を補うように3倍はしゃべる相棒の少年ブランの物語です。
祓いの楽人とは、この世の理から外れたり、強い気持ちを残して亡くなり、あるべきところに行くことのできないこの世ならざる霊や妖精たちを音楽によって浄化し、あるべきところへ導くことを使命としたものたちのことです。
オシアンとブランが、自らの使命を全うとするために各地を放浪する、美しくも切なく、そうしてあたたかい連作長編です。

この本には、「声なき楽人(バルド)」、「恋を歌うもの」、「水底の街」、「銀の犬」、「三つの星」の五編を収録しています。

とにかく全編を覆う美しく優しい筆致がたまらなく大好きな作品です。文章は読みやすいのですが、これは翻訳小説だろうかと錯覚してしまうような、そんな雰囲気のある1冊です。

キャラクターも素敵です。私は特にブランと、途中から出てくる獣使いの呪い師ヒューが好き。オシアンはしゃべることができないのですが、確かな存在感を放っています。この3人がそれぞれ持っているバランスが、ともすればとても悲痛な物になってしまう物語の中に明るさを与えています。
どのお話も素敵なのですが、私が好きなのは、「恋を歌うもの」、「銀の犬」、「三つの星」かなあ。どのお話も、自身の気持ちを言葉にして伝える事の大切さのようなものが、しんみりと伝わってきます。
誰よりも大事に想う人がいながらも、ささやかな気持ちのすれ違いや不安などから、取り返しのつかない悲劇を招いてしまう人々が、とても悲しいですが、本当に一つの民話や伝説を読んでいるかのようでした。

ケルト神話に材を得ていますが、思った以上にマイルドな感じになっていたかも。それでも、雰囲気はたっぷりです。そして、神話にあまり詳しくなくても、楽しめると思います。また、あとがきでおっしゃられていたとおり、「指輪物語」の影響も感じられます。

シリーズものを想定して書かれていた作品のようですが、現在続刊が出ていないようで残念です。オシアンが声を失った理由、ブランが「ぼくの命はオシアンのものだから」と言いながらオシアンと行動を共にする理由やきっかけなど、主役二人に関する謎がまだまだ満ちていますし、なによりオシアンとブランとヒューの旅路を、まだまだ見てみたいと思わせる1冊です。
続編が刊行されるといいなあ。

興味のある方は是非手にとって見て下さい。大変お勧めの1冊です。

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ひかわ玲子 著 天野喜孝 絵
お勧め度★★★☆☆(2・5位かも。悪くないけど、正直微妙かな……)

「(前略)わたしは生よりも死を選び取る気は毛頭にない……たとえ、どんなに苦い思いに囚われたとしても。
死よりは生を。
だから、人は夜毎の死……眠りから目覚めて、朝を迎える」
「……“理”だな。そなたの言う通り、銀色のシャヌーン。朝は来る」

銀色のシャヌーン三部作の2冊目。
この巻はシャヌーンの過去編とも言える次作の橋渡し的存在の巻で、行方をくらましながら助けを求めてきた親友、スールーを探してシャヌーンが海底の国を旅する「夢の一夜」と、恋人たちに試練を課す月の女神シセラによて、醒めぬ眠りに陥ったシャヌーンを助けに月宮殿に赴くファりナたちを描いた「月の夢」の2編の中編を収録しています。

うーん、正直言うとちょっとがっかりすることの多かった2作目です。
いくら女は清く、が美徳の時代のファンタジーと言っても、前作で誰よりも頑張って冒険し、祖国の危機を救った勇敢なファりナ姫が好きだっただけに、この巻の、恋人シャヌーンの不在に耐えきれずただ涙を流し続け、それに耐えきれないから魔法の眠りを施してくれと自ら懇願してきたファりナには正直興ざめでした。
女らしさを増したとか描写されてましたが、正直なんだかな……、と言う印象。

ファりナがシャヌーンのために頑張る「月の夢」では、シャヌーンが眠り姫だし……、なんだか疲れてしまった。
それにあとがきで「シャヌーン、スールー、ファりナの関係はアーサー王伝説のアーサー、ランスロット、グィネヴィアの関係になぞらえている」と言っていますが、それもあまり感じられないしなあ。感性とか見方の違いかな……。

物語自体は決して悪くはないのですが、なんだかキャラクターの変化っぷりにものすごくがっかりした1冊でした。
あと2冊で完結だけど、読むかなあ……。
まあそこそこ薄い本なのですぐ読めるし、気が向いたら読むかもしれませんが、うん、正直微妙でした……。

でも、青龍と緋龍と黒龍は好きなんですよね。彼らがどんな結末を迎えるかは気になるな。

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銀色のシャヌーン (トクマ・ノベルズ)
  • 発売元: 徳間書店
  • 発売日: 1990/11

ひかわ玲子 著 天野喜孝 絵
お勧め度★★★☆☆(古き良き時代の国産ファンタジー)

そして、この物語も、やがて伝説になるだろ。
──それは、銀色のシャヌーンと<昼の娘>ファりナの物語。

ひかわ玲子さんのファンタジー小説。
Wikipediaには、アーサー王物として紹介されていたけど、少なくとも一巻はそんな様子全くなかった…。影響は受けてるかなって思うところはあるけど。

<昼の国>ファリソンの王女で光の精霊に愛された光の巫女でもある<昼の娘>ファりナ。
祖国が闇に覆われたとき、彼女は霊山ダ・ムーの宮殿にすむという伝説の、銀色のシャヌーンに助力を求めて旅に出る。
はたしてファりナはシャヌーンの助力を得れるのか? そうして、祖国を救うことができるのか!?

と言ったような話です。

何と言っても、古き良き時代の日本のファンタジー小説という趣の強い一冊。どことなく「風の大陸」あたりに似ているかも。
でも、そこに描かれているのはファンタジーの永遠のテーマである光と闇の戦いだったり、胸ときめかす恋物語であったりして、なかなか楽しめました。
基本的にすごく光にあふれている作品で、読んでいて文を読むだけでもうっとりできる、清らかな感じの物語です。それに対して、あまり闇の暗さは感じなかったかな……。

さらりと読めるし、派手さはないけどそれでも良質なファンタジーだと思うので、興味のある方は是非。天野さんの挿絵も悪くないですね。

まさしく、本の裏に書いてある通り、男は勲しく、女は清らかだった時代のファンタジーです。でも、シャヌーンやその友、スールーは美形すぎて、あまり勲しさも感じられませんでしたが。
むしろ私のお気に入りはファりナを守る3人の忠実な騎士、黒龍、緋龍、青龍の3人でした。とくに青龍のポジションはなかなかにおいしくて良いです。あと、屈託のない少年マルロも良いですね。

正直言うと特にどうというわけではないのですが、登場人物の続きがなかなかに気になり、続編もあるようなので続きも読んではみたいです。ほんとうにアーサー王に絡むのかも気になるしね。

女の子を主役としたさらりとした王道ファンタジーが読みたいときには、是非手にとってみてください。

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アーサー帝戦記〈2〉最後の“魔術師(マーリン)” (幻狼ファンタジアノベルス)
アーサー帝戦記〈2〉最後の“魔術師(マーリン)” (幻狼ファンタジアノベルス)
  • 発売元: 幻冬舎コミックス
  • 価格: ¥ 945
  • 発売日: 2010/01

本田透 著 前田浩孝 絵
お勧め度★★★★☆(一巻よりずっと面白いです!)

不老不死のドルイド・ブリテンのマーリンは私の代で終わらせる。
故に私は、私が教え導いたアーサーを新たなる帝国の皇帝に即位させなければならないのだ。
“最後のマーリン”として。

本田さんのアーサー帝戦記2冊目。
今回は題名の通りマーリンのお話です。
前巻では、ふらりと急に消えたり現れたり、自分は不老不死だとか童貞だとかうそぶいていたマーリンですが、なるほどこういうわけだったのね、と、人間らしからなかったマーリンの人間らしさを存分に堪能できる1冊となっています。

これは、前の巻よりも断然に面白かったです! アーサー王伝説の醍醐味は、人間の感情のままならさだと私は思っているのですが、いろいろなことに葛藤し懊悩する、血なまぐさく泥臭い人間らしさが、いい意味で登場人物に個性を与え、魅力を与えていると思います。特に皆男女のことで悩んでいるのですよね、マーリンもそんな一人だったのだと明らかになります。
一巻読んで微妙だなー、と思った人も、是非この2巻まで読んでほしいです。

登場人物もいろいろな人が出てきてくれてうれしい。
トリスタン(ちょっと変な人だけど格好いい!)
パーシファル(何というかすごく馬鹿で俗物だけど天才←いい意味で私のパーシファル像が変わった)
ユーウェイン(屈託のない無邪気な少年)

などなど、登場人物の個性が一転して光っています。

しかしこの巻は何と言ってもマーリン! そしてニミュエ! そしてベイリン!もう何というか一気読みだった。一巻なんて三日くらい時間がかかったんだけどなあ……。

もう、最後のマーリンの下りなんかは、もうこれ最終巻でいいよって感じでした。

小説としても文章が読みやすくなってるし、物語としても格段に面白くなっているように思います。ただ、本当にどろどろとして救いがないというか。マーリンの過去とかえぐいです。

それにしてもこの巻に出てきたシャルロットはシャロットの姫エレインのことだろうか。彼女が大変なことになって次の巻に続くのですが、相変わらず救いのない終わり方ですね。

続きが気になるのですが、もう2年近く続刊が出ていないのが残念。このまま打ち切りなのでしょうか。
まだまだ続いてほしいシリーズです。
3巻が出るなら、今回出番の少なかったガウェインと最後に顔見せしたユーウェインが活躍してくれるといいな。

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