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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
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女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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(2012年感想90冊目)

原題 The Iron King
ジュリー・カガワ 著 宮崎真紀 訳 彩 表紙絵
おすすめ度★★★★☆(テンポのいいYAファンタジー。サクサク読めます。)

「ちょっと違うな、姫。そう難しく考えることはない。ネバーネバーへの入口は、信じる心や想像力、空想力であふれている場所に現れる。たとえば、子ども部屋のクローゼットや、ベッドの下なんかに」(p112)


ジュリー・カガワさんのデビュー作、「Iron Fey」シリーズの第一作目の邦訳。
好みのあらすじだったので、色々なところでやってた献本に応募したのですが、どれも当たらず、思わず購入に踏み切ってしまいました。
一部店舗ではおまけにブックマーカーがついてて、なんだか得した気分に。内容も面白いかどうか不安だったのですが、よかった、面白かった! と一安心の1作でした。

弟が妖精界にさらわれた! 地味で冴えない女の子のミーガンは、親友のロビーと一緒に弟を助けるために妖精界へと旅立った! しかしそこで、自分が人間と妖精王のあいだに生まれた混血の姫だなんてきかされて……?? というお話です。

作者様のルーツは苗字から察せられるように日本にあるようで、日本の漫画が大好きなのだとインタビューで答えていました。なので、キャラクターや展開が漫画的な部分もあり、映像が鮮やかに浮かんで、さくさくと読み進めることが出来ました。様々な色彩にあふれる世界は、読んでいてドキドキと面白かったです。

ロマンスレーベルから出ている割にはロマンス要素は薄味。でも、ロビーより既に断然アッシュ派なわたしは、彼との踊りのシーンが印象に残りました。ロマンス要素は「トワイライト」みたいな感じの雰囲気でした。相手がヴァンパイアか妖精かって話ですね。

でも、正直言うと個人的にはページをめくる手が止まらず、一日で読み切ってしまったほど。ロマンスとかそんなの関係なく、普通のファンタジーとして、面白かったです。さまざまな妖精が出てくるところも、妖精好きとしてはうれしい。現代的な要素と古の妖精たちがどう絡んでいくのか、下巻も楽しみです。

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ポイズン 下 (創元ブックランド)
ポイズン 下 (創元ブックランド)
  • 発売元: 東京創元社
  • 発売日: 2005/11/29


(2012年感想89冊目)

原題 poison
クリス・ウッディング 著 渡辺庸子 訳 橋賢亀 挿画
おすすめ度★★★★☆(上下巻でまるで雰囲気が違う。ちょっと変わったファンタジーが読みたい時に)

「すべては物語なのだ」とフリートが答えた。「さっきも言ったようにな。それも、お前さんの考えひとつで内容が変わる物語なのだ」(p77)

ウッディングの「ポイズン」下巻。
妖精王に妹をさらわれたポイズンは、妹を返してもらうように妖精界に赴くが……!?
というような話ですが、いやー、これはなんというかすごかった。下巻のあらすじを少しでも書こうものならネタバレになってしまうという……。ここまで上下巻で違う話を読んでる気分になったのは初めてです。
もちろん、それが悪いとかではなく面白いのです。ポイズンは相変わらず頭が切れて勇敢で格好いいし、ブラムはいい男です。ペパーコーンの明るさには救われます。

それにしても、前半以上にキレのある展開は流石です。重要な登場人物が次々と殺されていく展開には、鳥肌が立ちました。
まあ、面白かったのですが、普通のファンタジー小説でもよかったのかも。と思わないでもないです。普通じゃないファンタジー小説を読みたい時などにお勧めかもしれないです。

お気に入りのシーンは妹に関する伏線のシーンが回収されるところですね。妹関連はすごく良い。
終わりも大団円という感じで、物語が収まるところに収まって、読んでいて気持ちのいい作品でした。
場合によっては続編もありそうな終わり方というかだったので、ちょっと番外編(それこそ妹の話とか)を読んでみたいなあと思いました。
とりあえず、なんだか、面白いものを読んだなー、と思える作品。上下巻間をあけず一気に読めば良かったです。おすすめ。
ちなみに下巻の表紙は妖精界の住民たちによって彩れています。この挿画も雰囲気あって、最後まで堪能できた一冊でした。

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ポイズン 上 (創元ブックランド)
ポイズン 上 (創元ブックランド)
  • 発売元: 東京創元社
  • 発売日: 2005/11/29


(2012年感想87冊目)


原題 Poison
クリス・ウッディング 著 渡辺庸子 訳 橋賢亀 挿画

おすすめ度★★★★☆(面白かった! 主人公のポイズンが魅力的。)

「そんなもの、なりたくもない」とポイズンは答えた。「みんなお姫様に憧れるけどね。でも、そんなのは退屈だよ」
「ほう! だったら、お前の望みはなんだ?」
「あたしの望みは、妖精王の宮殿に行くこと。そうすれば、妹を返してくれって、頼めるから」(p231)


ずっと前から気になっていた、ウッディングの「ポイズン」の上巻。やっと読むことが出来ました。挿画の人は好きだし、あらすじの好みもストライク。そうして、期待にたがわず、楽しく読むことができた一冊です。
ポイズンは、自分でその名をつけた、ガル村に暮らすちょっとひねくれた女の子。
ある日、妹のアザレアを妖精に連れ去られてしまい? ポイズンは妹を取り返すため、妖精王に会いにいくのだった!

というようなお話です。

表紙のポイズンは可愛らしいのですが、自分のことをポイズンって名づけちゃうくらいだから、主人公のポイズンはかなりのひねくれもので、感情移入することは難しいんじゃないかなと最初の方を読んだときは思いましたが、全然そんなことはなかった! むしろポイズンの素直じゃない部分が可愛らしく見えるくらいでした。
それ以上に、ポイズンの機転が聞く頭と、勇敢さにすっかり魅了されてしまいました。<

ひねくれてるのに、物語やお話が大好きというのが、ある意味ではポイズンの純粋さの裏返しかなあと思いまます。

旅の道連れとなる精霊獲りのプラムや、ペパーコーンもいいですね。
人間の感情の機微というものが、よく出ている3人の関係だと思います。特にプラムはいいやつすぎる。
上巻まるごと、妖精界にたどり着くまでのお話みたいな感じだったので、下巻ではどのようにして3人が帰ってくるのか見ものです。

また、本の挿画や装幀が素敵。綺麗だし、とっても読みやすい一冊になっています妖精たちがどんな描かれ方をするのかも含めて、下巻に期待です。面白かった!

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ピーターと星の守護団 (下)
ピーターと星の守護団 (下)
  • 発売元: 主婦の友社
  • 発売日: 2007/03/01


(2012年感想85冊目)


原題 Peter and The Starcatchers
デイヴ・バリー リドリー・ピアスン 著 海後礼子 訳  谷口愛 挿絵
おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。ピーターパンの前日譚としてパズルがはまっていきます)

ネバーランド。あるわけもない場所……。
ピーターは、その言葉を見つめ、それから、あたりを見わたした。
(中略)
「なんだ、ネバーランドって、この島のことじゃないか!」(p313)




「ピーターと星の守護団の下巻。
船での逃走劇が一転、下巻では謎の島でのお宝争奪戦となっています。
あとがきでも書かれていましたが、テンポのいい文章、短い章立て、気の利いた会話、それらが組み合わさって、読んでいて息もつかせず、なかなかページをめくる手が止まりませんでした。
でも、章立てが短くてあちこち視点が変わるので、読んでいて混乱したのも事実でしたが……。

でも、この本のなによりいいところは、ピーターパンの前日譚として、全てのピースがきちんとはまっていくところですね。
ネバーランド、黒ひげとピーターの出会い、ピーターが空を飛べたり、年を取らなかったり、人魚と仲良しな理由……、読んでいてこの小説に書かれていることが真実なんじゃないかと思ってしまうくらい、この本の中にはファンタジーが詰まっていました。

まあそのぶん、全ての力の源である<流星砂>はいささか便利すぎるかなあ、という気もしてしまいましたが。でも、そのネーミングも含めて、これまた素敵なアイテムです。
最後、モリーとピーターが別れてしまうのも残念。まあ、しょうがないのですが。続編では二人も再会すると書かれていたので、続編にも期待したいです。期待といえば、最後に出てきた妖精ティンクにも期待したいですね。
実は原作はほとんど知らなかったのですが、それでも楽しく読めましたし、とっても面白いシリーズでした。おすすめです。



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ピーターと星の守護団 (上)
ピーターと星の守護団 (上)
  • 発売元: 主婦の友社
  • 発売日: 2007/03/01





(2012年感想82冊目)


原題 Peter and The Starcatchers
デイヴ・バリー リドリー・ピアスン 著 海後礼子 訳  谷口愛 挿絵
おすすめ度★★★★☆(ピーター・パンがいかにして生まれたかみたいな話。なかなか面白い!)


「いいわ。まずは、“わたしたち”がだれかってことね。わたしは、ある人たちの仲間にはいっているの。といっても、人だけじゃないけど。わたしたちの仲間は……」そういいながら、モリーは首にかけた金の鎖に手をやった。「〈星の守護団〉って呼ばれてるわ」(p197)


題名に惹かれて手にとった一冊。あと、装丁がとっても綺麗です。
題名に惹かれて手に取りましたが、中身をパラパラめくると、すぐにこれが「ピーター・パン」にちなんだお話だということがわかります。
なんというか、ピーターがいかにしてピーター・パンになったかを書いていくシリーズなのかな? という感じがします。そう思うと、なかなか興味深く読めました。もともと海賊とか、好きなんですよね。

ピーターは、孤児院にいた男の子。しかしある時、ネバーランド号に乗せられ、悪い国の王様に奴隷として売り飛ばされてしまうことに……。しかも船の中で出会った女の子、モリーは、とんでもない秘密を持っていて……。

というようなお話です。

何より、訳文、行間、挿絵と、この本はとても読みやすいので好感です。海後さんの翻訳、好きです。
それなりに分厚い本なのですが、一気に読めてしまいます。こんなことなら下巻も一緒に借りてくればよかった。ハラハラドキドキの展開は、読ませる力もありました。

また、モリーがとっても可愛いです。ファンタジーの女の子は、こうでなくっちゃ。
あと、船員たちもそれぞれ味があって良かったです。

個人的には、この本に出てくるイルカたちがお気に入り。イルカと会話するところが、面白く、またとても幻想的でした。
星の守護団というタイトルが気になって手にとったのですが、最後の方までその存在が明るみに出なかったので、タイトル詐欺か? とヒヤヒヤしたのですが、この星の守護団も、物語にがっちり入り込んできてるので、読んでいて楽しかったです。

とはいえ、ピーター・パンはまだまだ、ただのピーター少年。ここからいかにしてピーター・パンになって行くのか、楽しみに読みたいです。

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