忍者ブログ
紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
| Admin | Write | Comment |
カレンダー
01 2026/02 03
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
カウンター
フリーエリア
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村 もしよろしければぽちっとお願いします!
最新コメント
[06/25 Smithk712]
[06/23 Smithc712]
[09/10 マユリ]
[09/08 fallclover]
[06/16 マユリ]
プロフィール
HN:
マユリ
性別:
女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
バーコード
ブログ内検索
P R
忍者アナライズ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




(2013年感想1冊目)

原題 A Song of Ice and Fire1 A Game of Thrones
ジョージ・R・R・マーティン 著 岡部宏之 訳 菅原健 表紙絵

おすすめ度★★★★☆(物語も中盤。いろいろ核心に近づきます。)


「(中略)あんたがわたしをどう思うにせよ、レディ・スターク、これだけはいっておくーーわたしが、身内の負けに賭けることは絶対にない」(p110)


「七王国の玉座」の五分冊のうちの三冊目。物語も中盤に差し掛かり、様々な謎や陰謀の核心に迫っていきます。
小鬼(インプ)こと、ラニスター家のティリオンを捕えたケイトリン。妹リサの治めるヴェイルのアリン家に向かいます。
一方、ロバート王は様々な陰謀が渦巻く中で、呑気にも武術大会を開催します。

なんというか、エダートが本当に苦労人だった。ロバートも悪い奴じゃないんだろうけど、享楽的すぎるというか……。ネッドもネッドで、この時代に王の手となって動くのには、ちょっと高潔すぎる人物という感じで、先が心配です。まあ、ネッドがどうなるかはネタバレで知っているので、なんというか、今から彼の上に立ち込める暗雲がただただ悲しいのであります。

ケイトリンとリサの姉妹はなかなかにはた迷惑。というか、この物語自体が過酷で、登場人物それぞれに残酷な運命を強いているように思えます。そこがたまらなく面白いのですが。そこまでやるか、マーティン! と何度思ったことか。

しかしこの巻はいいティリオン巻でした。わたしは、多分少数派でしょうがラニスター家びいきなので、ティリオンの活躍がとても嬉しいです。視点人物だからか、悪役サイドのはずなのにあまりそんな感じがしないところも魅力的。スターク家が掲げる正義も、正しいものとは言い切れないのかもしれないですね。ラニスターは借りを返すとか、格好いい。

それにしても、デーナリスもなかなかに気苦労が耐えないし、本当にこれから先どうなるのか気になる人々ばかりで、早く次を読みたい気分にさせられます。次の巻あたりから、終盤に向けて大きく物語が動き出す模様。今月にはドラマが始まるし、この小説の旋風が日本でも吹いてくれるように願っています。
具体的には、カードゲームが日本語化されたりすると嬉しいのですが。
何はともあれ、今後もとっても楽しみな一冊です。

拍手[0回]

PR
緑の使者の伝説(下) (ハヤカワ文庫FT)
緑の使者の伝説(下) (ハヤカワ文庫FT)
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 2012/08/07



(2012年感想119冊目)

原題 Greenrider
クリステン・ブリテン 著 小林みき 訳 24 表紙絵 
おすすめ度★★★★☆(後半はあっという間。面白かったです。)


「(中略)私たちは愛のために戦う。したがって、サコリディア国のためならば、もし自分や家臣を犠牲にすることになっても、私は降伏などしません」(p291)


「緑の使者の伝説」の下巻。
カリガンはほどなく王都サコアにたどり着き、王に密書を届けることに成功します。役目を終えたカリガンに、ザカリー王はしばらく国に滞在するようにすすめ、そうこうするうちに国王暗殺の陰謀などに巻き込まれ……、といったようなお話。

後半はサクサク読めました。魅力的な脇役や、実はあの人がそうだったのか! といった内容が明らかになり、物語に引き込まれます。上巻は冗長な感じだったけど、下巻は一気に読めて面白かったな。
しかし活躍していたのがほぼ女性というところに、この作者のこだわりのようなものを感じました。女性が活躍するファンタジー小説、好きです。ベリルもマップストーン隊長も、もちろんカリガンも格好良かった!

それに比べてザカリー王は、ちょっと影が薄かったかな?? と思いました。十分魅力的そうな人物ではあるのですけどね。少なくともわたしは好き。オルトンも良かった。続刊では、もっと男性陣に活躍して欲しいものです。

ザカリー王とカリガンは、お互いに惹かれ合っている様子がニヤニヤできる反面、ちょっと急接近すぎるかな? という印象。いくら若いといっても一国の王様が、商人の娘にやすやすと恋をしたらいけない気がします……。
そういったツッコミどころはあるのですが、カリガンとザカリー王の今後の関係が気になるのも事実です。気になる伏線もふんだんに盛り込まれていましたしね。続刊の刊行を望みたいところであります。
というか、続刊出してくれなきゃちょっと消化不良かなあという感じ。これでもまとまったお話となっていますが、カリガンが緑の使者になってコンドルと走るところ、見てみたいです。

上巻は結構むごい部分もあったのですが、下巻はなかなかさわやかな物語となっていて、本当にヤングアダルトのクラシックなファンタジーという感じ。だからこそ読みやすく、愛されているシリーズなのかもしれないですね。
とにかく、続刊をなるべく早いうちに希望したい一冊です。

拍手[0回]

緑の使者の伝説(上) (ハヤカワ文庫FT)
緑の使者の伝説(上) (ハヤカワ文庫FT)
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 2012/08/07



(2012年感想115冊目)

原題 Green rider
クリステン・ブリテン 著 小林みき 訳 
おすすめ度★★★★☆(少女を主役にした王道ファンタジー。続きが楽しみ。)


「(前略)いい? 自分で決める、それがだいじ。いやいや密書を届けようとしているなら、すでに失敗したと同じこと。わかる?」(p71p)


クリステン・ブリテンの処女作、Green riderの邦訳です。書店で見かけた時から表紙に惹かれ、読んでみたいと思いこの度読書しました。向こうでは4作も出ている人気シリーズらしいです。確かに、王道ファンタジーで受けがいいんだろうなと思えた一冊でした。

主人公のカリガンは寄宿舎学校で、貴族の息子と喧嘩し、それがきっかけで停学処分になり、学校を逃げ出します。故郷に帰る最中、王の使者である瀕死の<緑の使者>、フライアンに出会い、彼から、王のもとに密書を届けて欲しいと頼まれることから、カリガンの旅が始まります。

一言で言うなら、剣と魔法と陰謀の王道ファンタジーですね。しかしそこがいいのです。最近、こういうファンタジーも少なくなってるからなあ……。
カリガンの旅は、最初は順風満帆で、魔法にとても恵まれているなあという印象。しかし途中でだいぶひどい目にも合うので、なかなか可愛そうです。
でも、いろいろな魔法や協力者が協力してくれて冒険するので、とてもワクワクします。魔法が絡む描写はなかなか美しい。ハヤカワでなくても、児童書レーベルでも出せそうなお話だなあと読みながら思いました。
個人的に、森を舞台にしたファンタジーは大好きなので、そう言う意味でもこのファンタジーは嬉しいですね。きっと作者は、自然保護なんかにも興味があるんだろうなあと思いました。

この前半の巻では、カリガンはまだ王にも目通りしていません。だから、ザガリー王がどのような人物なのか、今のところわからないのがちょっと残念。悪いことを企んでる兄のアミルトン公なんかの方が、よっぽど個性的なキャラに見えてきかねないなあという印象。
それと、トマスティンじゃないですが、ベリルは可愛いなあと思いました。カリガンも、まっすぐで強い女の子だし、やっぱり強い女の子が活躍するお話は好きです。カリガンの旅はまだまだ波乱が続きそう。続きを楽しみにしたいと思います。
それにしても、喋ってもいないホースがいい味出してました。ベリー姉妹もいいですね。そんな脇役の個性が光る一冊となっています。


拍手[0回]






(2012年感想112冊目)

原題 The Prince Caspian
C・S・ルイス 著 瀬田貞二 訳 ポーリン・ベインズ 絵
おすすめ度★★★★★(前の巻より、さらに面白いかも??)


「もし、いつか、わたしたちのあの世界でよ、人間の心のなかがすさんでいって、あのクマのようになっても、うわべが人間のままでいたら、そしたら、ほんとの人間か、けものの人間か、区別がつかないでしょ?」(p155)


ナルニア国物語の第二巻目、「カスピアン王子のつのぶえ」の感想です。
一応再読。しかし、お話のすじをほとんど覚えていなかったので、新しい気持ちで読めました。
原題はそのものズバリのプリンスカスピアン、映画の印象もあり、カスピアン王子は美形でなかなか切れるやつなのかと思いましたが、原作は夢見がちでちょっとイマイチかな? という印象だったのが意外です。でも、アスランも言うとおり、そんなカスピアン王子だからこそ王になるのがふさわしいのかもしれません。

ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィの四人の兄妹は、今回そんなカスピアン王子を助けるために、ふたたびナルニアに戻ってくることになります。
しかし、そこは彼らの王位だった時代から、数百年もたった時代でした。
カスピアン王子も格好良かったけど、やっぱりこの物語は、4兄妹のお話なんだなあ、そうしてアスランや、ナルニアの住人、つまり正しく、ナルニア国の物語なんだなあと思いました。やっぱり、住民たちが生き生きとしていて、ナルニアという国はとても魅力的です。だからこそ、最後ピーターとスーザンに告げられた言葉には胸が痛みます。私たちは、いつでも本をめくればナルニアに行けることが、どんなにか素晴らしいことでしょうと思いました。

子供たちの中では、特にエドマンドの成長がなんと目覚しいことか! ピーターは頼りになるし、スーザンは厳しくも優しいし、ルーシィとアスランの関係は、胸が温かくなります。今回は子供たちも冒険慣れしていて、物語もよりファンタジーの様相を呈していて、そのあたりも楽しく読めました。しかしこの物語で一番のファンタジーは、ナルニアの美しい国そのものだと強く思います。そんなナルニアの国を想像しながら読むのが、何よりも贅沢な読み方だと思います。

次の物語はカスピアン王在位三年のころらしく、二年後のカスピアン王子に再び会えるのが楽しみです。
わたしも、年齢に関係なくいつまでもナルニア行けるような人間になりたいなあ……。
そんな、信じることの難しさを問いかけるような本でもありました。わたしは大好きな1冊です。

拍手[1回]




(2012年感想110冊目)

原題 Silver on the Tree
スーザン・クーパー 著  浅羽莢子 訳
おすすめ度★★★★★(完結編。なんとも余韻の残るラスト。大好きなシリーズです。)


<闇>の寄せ手の攻め来る時
六たりの者 これを押し返す
輪より三たり、道より三たり
木、青銅、鉄、水、火、石、
五たりは戻る 進むはひとり



「闇の戦い」シリーズの完結編。今までの本の二倍くらいの厚さがありますが面白くて一気に読めます。
夏至前夜、ウィルの、<古老>としての最後の戦いが始まります。
その旅に協力するのは、ドルー兄妹やブラァン、メリマンといったものたち。果たして、<光>と<闇>の戦いは、どちらの勝利で終わるのか??

といったようなお話です。

いやー、この話は、シリーズ全部読んでこそなのだなあと思いました。途中で投げ出さずに、読めて良かったと心から思います。
このシリーズを読むときいつも言っていることのような気がしますが、このシリーズは日常の中に溶け合った<光>と<闇>、ファンタジーの書き方が本当に秀逸だと思います。こう言ったファンタジーを完結させた、あるいは完結まで読んだということは、作者にも読者にも大きな財産になると思いました。ファンタジーとして、一度は手にとって見て欲しい作品です。
描写というと、特に失せし国での描写が、とってもファンタジックで秀逸。ラストと並び、この本の白眉といっていいかもしれません。

また、ドルー兄妹やブラァンそれぞれにも魅力や見せ場があって素敵です。
しかし、何よりこれは、<古老>であるウィルの物語なのだなあと思います。ほかの人々が闇と光の戦いに関わることを忘れていく中で、ウィルだけは<古老>としてその記憶を一人、孤独に覚え続けなければならない。まだほんの少年であるウィルが・・・。
その孤独を思うとき、胸が痛くなります。
この作品、賛否両論のようですが、わたしも大好きではありますが、確かに光の酷薄さというものには共感できない部分が何度もありました。誰もが光(あるいは神?)のように、正しいことを信じて生きていけるわけではない・・・。だから闇(悪魔?)の誘惑に負けてしまうのだろうなあと、そういう可能性は誰にでもあるんだろうなあと、作者の思想を垣間見、そんなことを思った1冊でした。

しかしわたしは、この本が好きです。圧倒的な筆力に引き込まれ、様々な悲しみを内包しつつ、色々なことを考えさせてくれます。ファンタジーとは、本来そういったもの。ファンタジーを通して、現実の生き方や価値観を真っ向から問いかけるものだと思います。
その意味でこの作品は、間違いなくファンタジーであると思いますし、史上に名を残す作品であると思いました。
また、ラストがちょっと切なくて印象的。最後の詩、五たりは戻る 進むはひとりという詩のひとりとはウィルかメリマンのことでしょうが、あるいは6人全員が、一人で歩まなければならないもの、その重みを、背負ってしまったのかもしれません。

とにかく、傑作。ぜひ一度読んでみてください。

拍手[0回]


Copyright c Enchanted by Books マユリの本棚 2冊目。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By 人形首 / Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]