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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
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女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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三つの魔法 (ハヤカワ文庫 FT (74))
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1985/04/15




(2013年感想28冊目)

ジェイン・ヨーレン 著 宇佐川晶子 訳 めるへんめーかー イラスト

おすすめ度★★★★★(特に歌が素敵。全体的にとてもリリカルでファンタジックで、お気に入りです。)


与えることが海の贈りもの
許すことが海のすべてだから
海はわたしをなぐさめ
わたしのもとへきてくれる
あてどなく漂うの(p45)



現代のアンデルセンと謳われるファンタジー&創作童話作家、ジェイン・ヨーレンの長編メルヘン。
願い事を叶えてくれる三つの銀の魔法のボタンと、海と歌にまつわる物語です。

これはよかった! ハヤカワで出版されているヨーレンの初期作品三作はこれで全部読んだことになるけど、その中でも一番好きかもしれないです。「夢織り女」も好きなんですけどね。
この作品は、海や歌というファンタジックな題材を、なんと魅力的に描いていることだろうと思いました。
4部構成で、大きく分けると二部ずつ一つの大きな物語になっているのですが、最初の2部が海の話、そうして後半の2部が陸と歌の話です。
いや、最初の二部も素敵な歌があふれていて、この話はまさしく歌の物語と言えるかもしれません。
そうして、良き歌のあるところに、良きファンタジーがあるものだと私は思っています。
その意味では、この「三つの魔法」は極上のファンタジーでした。
自然によって魔法が均衡を正すという考え方も面白かったです。

「水晶の涙」でも思いましたが、ヨーレンの海の描き方が秀逸です。もう、うっとりしてしまいます。
なによりこの物語は、本当に歌がいい。そうして、めるへんめーかーさんの挿絵がたまらなく素敵です。
特に嫌な王様が、悪役なのに(悪役だから?)イケメンすぎる。
物語全体のオチは読んでる最中にわかってしまうのですが、まあ、それもファンタジーやメルヘンにとっては普遍的なものという感じで、むしろこの物語をより魅力的に見せています。
セリフの一つ一つも、ファンタジーならではの含蓄に富んでいて、さすがヨーレンだなあと思いました。
本当に、読みやすくてあっさり読めるのですが、そこに漂うのは極上のファンタジーの香りだと思います。ファンタジーに酔いたい方には、お勧めの一冊です。

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(2013年感想25冊目)

原題 Wizard's First Rule
テリー・グッドカインド 著 佐田千織 訳 羽住都 イラスト

おすすめ度★★★★☆(まだまだ物語は序章。これからの展開に期待です。)


「よし」リチャードは快活にいった。「なんといってもぼくは、“真実の探求者”なんだからな」
(中略)
「どうしてそんなことをいったの?」彼女は迫った。(p89)



なにか長編ファンタジー小説が読みたくなり、手にとったのが本書です。
「真実の剣」と言うシリーズの、第一巻の一番はじめの部分。五分冊目の1冊目です。装画の人が好きなのも、読書の理由だったかも。そう言う意味では、最近(でもないですが)のハヤカワにしては珍しく挿絵も入っていて嬉しいです。

森の案内人の青年、リチャード・サイファー。
彼は父を殺した犯人を探し求めるうちに、カーランという謎の美女を助け出します。カーランはある人物を探しているのだと言います。カーランの手助けをするうちに、リチャードも、世界の命運を決める冒険へと巻き込まれていきます。

まだ長大なシリ-ズの本当に最初の部分なので、何とも言えませんが面白いです。展開が早くて、飽きさせない魅力がありますね。

本書の特徴は、その登場人物の少なさかな。これだけ長いファンタジー小説なのに、登場人物はリチャード、カーラン、リチャードの兄のマイケル、リチャードの友人のゼッドとチェイスと言う5人ほどしか出てきません。これには驚きましたが、その分、ひとりひとりにスポットが当たっている印象があります。
その中でも私が好きなのはカーランです。最初は謎めいたスーパーウーマンなのかと思ったけれど、意外と弱い部分もあって、こう、魅力的にみえます。
自分の素性を明らかにすればリチャードに嫌われると考えるカーランが、もう、いじらしいというか。リチャードはそんなことでは態度を変えないと思うのですが。このふたりの関係の機微にも注目していきたいです。
これからどうお話が展開していくのかも合わせて、先が読めたり読めなかったりするので、楽しみです。
ただ、翻訳が途中で止まっているのが残念。それでも面白ければ、読むのでしょうけどね。

あと、リチャードの周囲だけ、名前がマイケルとかリチャードとかジョージとかなのは若干違和感があります。
いや、リチャードは本当にいい青年なのですが。
なにはともあれ、これからが楽しみなシリーズです。
王道ファンタジーだけど、普通のファンタジーとはちょっと違うかも。
ファンタジー好きの方は、ぜひ読んでみてくださいね。

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(2013年感想14冊目)


原題 A Song of Ice and Fire1 A Game of Thrones
ジョージ・R・R・マーティン 著 岡部宏之 訳 菅原健 表紙絵

おすすめ度★★★★☆(スターク家はバラバラに…。終幕を感じさせる1冊です。)


「人生は歌ではありませんよ、かわいいお嬢さん。あなたもそれを知って、悲しい思いをすることでしょう」(p31)


「七王国の玉座」4冊目。
国に対する大罪を暴いたエダード。しかし、その事実が、彼を破滅へと導きます。スターク家とラニスター家は対立し、国は血を流そうとしています。一方、デーナリスは……。

この一冊で、物語は大きく動き出します。この巻のネッドは高潔というよりむしろ、不器用な人といった印象。ネッドの行動は全て裏目にでて本当に可愛そうです。
それにしてもこの巻で、スターク家はバラバラになってしまいます。いつか一家がまた一緒にいるところを見たいですが、それはかなわないことなのだろうなあと思ってしまいます。アリアの行方とか、気になることが多すぎて、読んでいて本当にハラハラします。まあ、つまり面白いということですが。

それにしても、視点人物ではないロブが、ここ最近株を上げてきていますね。次の巻で視点人物になるのでしょうか。登場人物が背負うものが重すぎて、読んでいてくらくらします。

まあしかし、容赦のないある意味公正な展開が魅力のこのシリーズですが、ヴァイサリスはこの巻で死ぬのですね。嫌な奴ですが、嫌いではありませんでした。私はラニスター家も好きです。不道徳だけど、人間くさくてそこが魅力的なのですよね。

ジョンのいる北の壁にも不穏な気配がするし、ラストの1冊でどうなるのかが本当に楽しみです。(そうしてちょっと怖くもありますが……)
表紙はケイトリンでしょうか。神々の森を背景にした表紙が神秘的です。
しかし、サンサとアリアといい、ケイトリンとリサといい、姉妹があまり仲良くないのが、妙にリアルだよなあと思ってしまいます。そんな人間関係も魅力的なところかなと思います。

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冬物語 (1982年) (ハヤカワ文庫―FT)
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1982/08/31



(2013年感想7冊目)


原題 The Winter Players
Companions on the Road

タニス・リー 著 室住信子 森下弓子 訳 坂口尚 表紙絵
おすすめ度★★★★☆(特に冬物語が絶品です。)


「いつかあんたなりにわかるときがくるだろう。わたしたちは不思議なゲームの競技者(プレイヤー)なんだ。あんたと、そしてこのわたしは。もうひとり第三の人物(プレイヤー)もいるんだが。そいつはまだそのことを知らない」(p61)


タニス・リーの著作の中でも、積んでいたものを読書です。冬物語という題名が、今の季節にぴったりですね。
タニス・リーの初期の中編集です。「冬物語」とアヴィリスの妖杯」の二編を収録しています。
「冬物語」は、巫女オアイーヴが、奪われた聖遺物を取り戻すため旅に出る物語。そこで意外な真実を知ることになります。
「アヴィリスの妖杯」は、盗んだ盃を、「死」という追っ手から逃れ捨てに行く物語です。

この対極でありながらどこか似ている2篇の中編構成が素晴らしいです。リーにしては、筋書きも筆致も地味な方ですが、なんとも心に染み入るものがあります。特に「冬物語」のラストの展開は秀逸です。この話、好きだなー。
冬物語は、灰色の世界の中に、グレイ(シルディン)とオアイーヴの周囲にだけ色が付いたような情景が素敵。「アヴィリスの妖杯」は、3人の道連れが一人また一人と謎の死を遂げていくお話なので、少し恐ろしいですが、その恐ろしささえも、奔放なイマジネーションの下に描かれ、圧倒されます。

でも、断然わたしは「冬物語」が好きです。なんとも静謐で、ロマンチックで、内に熱いものがあります。
解説にもあったとおり、読みながら「ゲド戦記」や「指輪物語」を思い浮かべていました。しかし、地味な筋書きの中にもリーらしさがあるのはさすがという他ない。やっぱりリーの初期作品にはハズレがありませんね。
坂口さんのこの表紙も、読み終わったあとに見返すと、なかなか味があっていいものです。
また、冬になったら読み返したいな。とっても素敵なファンタジー。ぜひ読んでみてください。

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月と太陽の魔道師 (1982年) (ハヤカワ文庫―FT)
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1982/07/15



(2013年感想3冊目)

原題 East of Midnight
タニス・リー 著 汀奈津子 訳 坂口尚 表紙絵 

おすすめ度★★★☆☆(悪くはないけど、リーらしさはあまり感じられないかな。)


「われわれは誰も自由ではない」(中略)「国王も、領主も、主人も、使用人も。われわれはみな、何かの奴隷なのだ(後略)」(p28)


「月と太陽の魔道師」の感想です。
この著作、「ダーク・ファンタジーの女王」、「現代のシェヘラザード姫」などと呼ばれ日本にも多くのファンのいるタニス・リーの作品の中でも、日本で一番初めに紹介された作品です。
逃亡奴隷のデクテオンは目を覚ますと、平行世界に迷い込んでいました。そこは女王が治める女尊男卑の世界。女王の配偶者で、まもなく儀式によって殺されることになっている魔術師ザイスタアは、魔術を使ってデクテオンと成り代わり、自身の世界からの逃亡を測ります。

リー版「王様と乞食」といったところでしょうか。ジュブナイル小説なこともあり、リーの特徴である耽美な筆致はかなり抑えられているというか、ほとんど感じられませんが、色彩の描写のセンスはこの頃からばっちりです。
デクテオンとザイスタアは、ほぼお互いの能力まで入れ替わります。別世界に住まう同一存在でありながら、まったく対極に位置する二人。しかしその二人が入れ替わり、お互いが経験し得なかった経験をすることで、めざましく成長していきます。その様子が、たまらなく爽やかで、そうしてちょっと切ない読後感です。

表紙は坂口版と中山星香版がありますが、わたしが読んだのは坂口版。これもまた、全く雰囲気の違う表紙で、インパクトがあります。坂口版が先ですが、コレクションするなら中山版がいいかなあ。

最初はデクテオンの脳筋ぶりがリーらしさを感じられなくて、あまりのめりこめませんでしたが、後半になるにつれ面白くなってきて、一気に読めます。やっぱりリーの作品はいいですね。何かあっさり読めるものを探してる時にはいいかもです。




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