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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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HN:
マユリ
性別:
女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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女神に守られて―女騎士・アランナ〈2〉 (女騎士・アランナ (2))
女神に守られて―女騎士・アランナ〈2〉 (女騎士・アランナ (2))
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2004/01


原題 In the Hand of the Goddess (Song of the Lioness)
タモラ・ピアス著 本間裕子訳
お勧め度★★★★☆(ロマンス要素も出てきてそういうのがお好きな方にはなおいいのでは)

シリー二作目。表紙のアランナが美しいですね。
アランナの14歳から騎士叙勲を受けて旅立つ前の18歳の話。
一冊で四年間話が進むので、すごくスピーディーにお話が展開していきます。
今回のお話では隣国との戦争もあったり、アランナの命がたびたび狙われたり、女の子の振舞い方を学んでみたり、宿敵ロジャー公爵との戦いもあったり。
また、双子の兄のトムの再登場も頼もしいです。典型的な魔法使いですがこういうお兄ちゃんいたら頼もしいだろうな。
動物の相棒である黒猫のフェイスフルも加わって、多彩な登場人物(しかしそのほとんどは男)物語はにぎやかになっていきます。
沢山の男性たちの中に女の子が一人というシチュエーションは少女マンガチックでそういうのが好きな人にもお勧めですが、女の子同士の友情というのも見てみたかったりします。
シリーズ名はソングオブライオネスというのですが、その名の由来がわかる出来事が後半にあったりして、なるほどー、と思ったりします。

これからどうなるのか楽しみな一冊。(私はジョンも好きですが、きっとジョージとくっつくんだろうな…)
何も考えずに新しい冒険に出たい時などにお勧めのシリーズです。


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アヴァロンの霧〈1〉異教の女王 (ハヤカワ文庫FT)
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1988/04

原題 The Mists of Avalon
マリオン・ジマー・ブラッドリー著 岩原明子訳 まつざきあけみ表紙絵
お勧め度 ★★★★☆ (普通にお勧めできる本です。ただ、女性のほうがよりお勧めかも)

英米ではベストセラーになり四時間ドラマにもなったアヴァロンの霧。アーサー王づいているのでこれは読まなきゃ!
原書は900ページを超える分厚い本らしいが、日本語版では四冊に分冊されています。
アーサー王伝説を妖姫モーガン(作中ではモーゲン)の視点から再構築した話。
しかし一巻の前半はアーサーとモーゲンの母イグレインの話がメインです。
モーゲンは巫女として透視の能力があったりしますが、自分の容姿にコンプレックスを持っている何処にでもいる普通の女の子です。その彼女が伯母ヴィビアンの許であるアヴァロンに巫女修行に行ったり、
従弟のランスロットに淡い恋心を覚えてみたり、
伯母と祖父<ブリテンのマーリン>の計画により異父弟のアーサーと(儀式であったにしろ)ちぎってしまい身ごもったり、
波乱万丈の人生が待っています。

アーサーは初めての人であるモーゲンが忘れられなかったり、モーゲンはランスロットに未練があったり、なかなか複雑な人間関係は魅力的ですし、女性であれば共感できる箇所も多いと思います。

大胆な解釈は再構成はありますが、緻密に色々なことが書かれているので、読み応えはあるし、何より活き活きとしている登場人物は普通のアーサー王伝説を読むよりもわくわくします。
題名の通り、黄昏の時に遠い幻の島を霧越しに眺めるような情緒のある作品です。

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原題 Alanna: The First Adventure
タモラ・ピアス 著 本間裕子 訳
お勧め度★★★★☆(子供向けですが大人も楽しめるファンタジーです)

10代の女の子向けのファンタジー小説作家タモラ・ピアスの著作ですが、大人から子供まで楽しめる作品だと思います。
私は20代ですが、最初はちょっと遠慮していても、読み始めたら楽しく読めました。

主人公はトレボンド男爵家のアランナ。彼女は騎士になりたくて、双子の兄のトムは魔法使いになりたい。
でも父親はアランナを修道院、トムを騎士学校に入れさせようとしたので、双子は入れ替わって(というか男の子の双子だと偽って)アランナが騎士学校に男の子として赴きます。

トムはこの巻ではほとんど出てこないので、物語はアランナの話に終始します。
前半は騎士学校での生活が書かれ、後半は黒い都と呼ばれる南の都市での冒険です。
アランナの騎士学校生活はギムナジウムを舞台にした少女漫画のようなような趣があってなかなか面白いです。
この話も先に読んだ「アーサー王ここに眠る」と似たモチーフの話ですが、アランナが第二次性徴を迎えた時の切り抜け方が嫌味も違和感もなくてよいと思いました。

ただ、アランナを取り巻く男の人たちは双子の兄のトム、王子のジョナサン(ジョン)、盗賊の王ジョージなど、思いっきり英米名なのがちょっと違和感といえば違和感。ファンタジーなのだからもっとファンタジーらしい名前にしてくれ、と思わなくもないですが、逆にこっちのほうが一般的には入りやすいのかもしれませんね。

多分今後の展開としてはジョンとジョージでアランナをめぐってロマンスが繰り広げられるんでしょうけど、どうなるんでしょうね。でもジョンとジョージ自体は普通に仲がいいので、私的には好感です。
10代の女の子が求めるのはロマンスと男の子同士の友情だと思うのですが、その二つがバランスよく配置されている作品です。


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アーサー王ここに眠る (創元ブックランド)
アーサー王ここに眠る (創元ブックランド)
  • 発売元: 東京創元社
  • 発売日: 2009/04/28



原題 HERE LIES ARTHUR
フィリップ・リーヴ著 井辻朱美訳
お勧め度★★★★☆(アーサー王伝説を知ってる方にも知らない方にもお勧めです)

カーネギー賞受賞作。
表紙の竪琴を持った詩人(ミルディン)が気になって読んだ話です。
アーサー王を一人の少女の目から見たお話。でも此処で描かれるアーサーは普通の粗暴な軍隊長にしか過ぎず、彼が英雄になるのはミルディンの語る物語の中においてです。
最終的には読者も、現実に起きたことより物語のことのほうが真実なのだと錯覚してしまう手腕は見事です。
多くの死傷者が出ますが、最後に語られる物語ではみんな活き活きしてて、それだけで救われる気分になります。

また、主人公のグウィナは生きるために男の子(グウィン)となり、女の子として育てられた少年ペレドゥルと出会ったりもします。そういう、女の子から見た男の子像や、男の子から見た女の子像等も鮮やかです。
でも、この物語で一番心に残るのはランスロットの原型となったベドウィンとアーサーの妻グウェニファーの恋でした。
ペレドゥルは後のパーシファルだというし、ミルディンはマーリンのウェールズ語読み。アーサー王伝説を知っているとより楽しめると思いますが、知らなくても楽しめると思います。
夏のように瑞々しい情緒が全体に漂う、素敵なお話でした。


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にほんブログ村 よろしければぽちっとお願いします!  追記は登場人物メモです。

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金の鳥 (ハヤカワ文庫 FT―アイルの書 (76))
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1985/06
  • 売上ランキング: 798640

原題 The Golden Swan
ナンシー・スプリンガー 著 井辻朱美訳 中山星香 表紙絵
お勧め度★★★☆☆(お勧めなんですが、ちょっと鬱屈した展開が続きます。それが好きな人にはすごくお勧め)

アイルの書の最終巻となる本作です。
前回と同様、物語は一人称で展開していきます。
狼として生まれた少年、デイル。<谷>からアイルにやってきた不死の青年フレイン、そしてデイルの母のメーヴです。
物語の中盤までは割りと鬱屈し、<源>を目指す旅が続けられますが、最後の展開には今までの苦労が癒されるような感動が待っています。
また、3巻と4巻の登場人物は総出演と言った感じで嬉しいです。
ティレルが好きな私としては、最後<谷>に行ったフレインと一緒に戦って、フレインが「愛しているよ、兄さん」と言ってくれたのが何よりも嬉しかったです。

後書きにも書かれたとおり、この物語のテーマは癒しなのですが、心が洗われるような気分になる作品です。
この物語に出会えてよかったと思えるような心に残るシリーズでした。
現実を忘れてちょっと癒されたい時にお勧めの一冊です。

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