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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
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女性
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Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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デルトラ・クエスト〈1〉沈黙の森
デルトラ・クエスト〈1〉沈黙の森
  • 発売元: 岩崎書店
  • 価格: ¥ 840
  • 発売日: 2002/08


原題 The Forests of Silence (Deltora Quest, 1)
エミリー・ロッダ 作 岡田好恵 訳
お勧め度★★★★☆(無駄のない言葉で語られる、気軽に読めて面白い冒険・ファンタジーです)

黄金色に輝くのは、誠実の象徴トパーズ。真実をつかさどるアメジストは、デル川の岸辺に咲くすみれのような紫色だ。氷のように透明な輝きをもつダイアモンドは、純潔と力の象徴。若草を思わせる緑色は、名誉をあらわすエメラルド。群青色の地に銀色が点々と、夜空の星のようにあらわれているのはラピスラズリ、神力の象徴。幸福のしるしルビーは、血のように赤く、希望の象徴オパールは、虹の七色に輝いている。

一日で気軽に読めそうな本の中から、前々から気になっていたものを読んでみました。
本屋さんの児童書コーナーではほとんど必ず目にすることができ、数年前にはアニメにもなりましたね。
正直子供むけの本で、20代の歳の人間が読むにはちょっと気後れするような内容なのかな、と思ったら、なるほど面白いですね。
ファンタジーというのは子供向けのジャンルと思われていますが、その真価を発揮すると同時に、子供が読んで面白いものは大人が読んでも面白いということを証明してくれていると思います。

お話としてはあらすじは以下のような感じです。

デルトラ王国には、建国当時から悪に対抗するための七つの宝石がはめられたベルトが王族によって脈々と護られている。そして王族は、しきたりを遵守しなければならず、そのために一度も城の外から出たことはない。
しかしそれは、デルトラを支配しようとする悪の軍勢がたくらんだ罠だった……!
影の大王の手に落ちたデルトラ王国。それに対抗するためには、方々に隠された七つの宝石を探し出し、壊れたベルトを元に戻さなければならない。
国王エンドンの親友ジャードの息子リーフは、その探索の旅に向かう…!

という話です。

お話は王道ですが、薄暗い陰鬱な雰囲気が本全体を覆っていて、ささやかな謎や大きな敵を前に、どきどきが止まりません。
その中で描かれる友情や愛情も、なかなか胸をうたれます。

子供向けの薄い本の中で面白さを凝縮しているので、無駄な言葉はあまりなく、それでも十分に面白い。
とくに1冊目はまだ序章で、この本の中だけで23年もの時が流れる様子はなかなか圧巻です。

リーフの旅の道連れは、頼れる大人の戦士バルダ、沈黙の森で暮らしている少女ジャスミンと、彼女の連れる二匹の獣です。

この巻はまだまだ序章です。
でも、本当に楽しくあっという間に読めるので、この巻だけでも読んでみる価値はあると思います。
なかなか良くできた本で子供心に楽しめるので、お勧めの一冊です。

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王国の独裁者 (ウェストマーク戦記 1)
王国の独裁者 (ウェストマーク戦記 1)
  • 発売元: 評論社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2008/11

原題 Westmark
ロイド・アリグザンダー 著 宮下嶺夫 訳 丹地陽子 表紙絵
お勧め度★★★★☆(アメリカ的なファンタジーでありながらしっかりとした政治ものという感じが目を惹きます)

「どちらの場合にしても、きみは、われわれと違っているわけではない」フロリアンは、ちらりと皮肉っぽい笑みを浮かべた。「みんな怖いんだ。怖くてしかたがないんだよ。怖いと感じることさえ怖がっているんだ。きみだって、それに慣れるよ」
「ぼくは慣れたくない」テオはさけんだ。

プリデイン物語の作者として有名なロイド・アリグザンダーの別シリーズ。
日本では、2007年の作者の死後に翻訳され紹介されました。

主人公は印刷工見習いの少年テオ。しかし、国では宰相カバルスの独裁政治が敷かれており、印刷業は国の違反として取り締まられている。
ある時彼の働く印刷屋にも警察が押し掛け、テオはそれに逆らい、反逆者として手配されたために逃亡する。
その先で彼は気のいいいかさま師のラス・ボンバス伯爵や、浮浪者の少女ミックル、そうしてレジスタンスの若者のリーダー、フロリアンなどと出会い、彼らとの出会いによって王国を揺るがす争乱に巻き込まれていく……。

という話。

いやー、プリデイン物語が自分の中で大好きすぎるので、これもどうだろうと読むのをためらっていたのですが、ぐいぐい話が進んで面白かったです!さすがですね。
まあアリグザンダーの本なので、展開はちょっと読めてしまって、ドキドキ感はあまりないかもしれませんが。

主人公のテオは名誉や道徳を尊ぶ少年だったが、彼が最初に出会ったのは人をだますことが仕事のいかさま師。もちろんテオも生きるために彼らに協力します。
そうして次に出会ったのはレジスタンスのリーダー。そこで活動するので、やっぱり人殺しとかに手を染めなければならなくて、やっぱり葛藤します。

テオは独裁政治をしている宰相に対して、「ぼくはぼくの良心にかけて、彼を殺したくない。でも、やっぱり良心にかけて、のうのうと生きていてほしくもない」というようなことを言います。
それは英雄的でありながらも、とても等身大な、普通の少年の考え方なのではないのでしょうか。

この物語で書きたいのは、そういう等身大の人間としての理想なのかなと思います。

登場人物は非常にアメリカ的。なんというか、「ベルガリアード物語」が好きな人は好きなんじゃないでしょうかと思います。
ミックルはかわいいし、伯爵は本当に気持ちのいい悪党です。
私が好きなのは、生まれながらに人を惹きつける才能を持つフロリアンと、彼と一緒に行動するその仲間たちかな。こういうキャラに弱いのよね。

そこにそれぞれ政治的に立場を異にした登場人物たちの理想や考え方や目標が絡み合って、より厳しく、現実的に人々は成長を余儀なくされます。
政治ものファンタジーというのでしょうか。
聞いた話では、2巻3巻とテオも性格が変わってしまい大変なことになるらしいので、どうなるか本当に気になる。
王道でありながら、今までとは違う角度で語られるファンタジーだと思います。丁寧に作られている本だと思うので、とてもお勧めです。

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妖精のキャラバン (世界傑作童話シリーズ)
妖精のキャラバン (世界傑作童話シリーズ)
  • 発売元: 福音館書店
  • 発売日: 2000/06

原題 The Fairy Caravan
ビアトリクス・ポター 作 久野暁子 訳
お勧め度★★★★★(ポターの書く文章も挿絵も、本当に素敵です)

一行は、馬具をつけて出発しました。そして、丘を越えて、はるか遠くへと旅立ちました。よく晴れた、風の強いある朝のことです。羊の囲いへと続く広い道には、子馬の足跡がまだ残っていて、でかけましょうと呼びかけるいななき声が聞こえます。荷車の車輪が回り、妖精のキャラバンが奏でる音楽が、今でも聞こえてくるのです。

ピーター・ラビットで有名なビアトリクス・ポターの作品。彼女がナショナル・トラストの活動をしていたときに書かれたものだそうです。
裕福な中流階級の家に生まれ育ち、自然を観察して愛した彼女ならではの、生き生きした美しい文章とかわいらしく愛らしい挿絵が存分に楽しめる一冊です。ピーター・ラビットしか読んだことのない方にも、是非読んでほしい一冊です。

毛髪が長くなるという薬を飲んだテンジクネズミのタッペニーは、毛むくじゃらになってしまい、とても故郷の町にはいられないと故郷を出ます。その先で動物たちのサーカス一座に出会い、仲間に加えてもらい……。
旅する中での様々なお話を描いた連作短編です。

この本の素晴らしいところは、どのページにもポターの素敵な感性で感じ取られた、自然と、色彩と、光と影と、音楽にあふれているところだと思います。
こういったポターの自然にはぐくまれた、そこに根差したまなざしというのは、現代の日本(とくに都会)で生きる私たちが失いつつあるもので、この本を読むことで、いろいろと気づかされることもあるかと思います。

ポターの感性というのは私のあこがれでもあるのですが、その憧れを強くした一方で、身近にも感じさせてくれた作品です。
ページを開くと、個性豊かなサーカスの一座の面々と、ともに旅をしてる気分が味わえると思います。

ただ、題名は妖精となっていますが、出てくる主な登場人物は人型の妖精ではなく動物です。
でも、あちこちに妖精のエッセンスが感じられる、珠玉の動物ファンタジーだと思います。

お勧めの一冊です。

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原題 The Wizard in the Tree
ロイド・アリグザンダー 著 神宮輝夫 訳
お勧め度★★★☆☆(懐かしいエブリデー・マジックを読みたいときにお勧め)

「なぜ、魔法使いの時代がおわったと思う? 魔法が力を失ったからさ。すでにいったように、魔法は奇蹟を行うことはできない。人間は、自分で奇蹟を生まねばならんのだ。魔法は、人間の親切心と、やさしさ、幸福をぜんぜんふやすことができなかった。それができない魔法なんか、なんの意味もなかったのさ」

近所の図書館で、魔法使いと入力して検索すると出てくる本の中で一番古い本です。
舞台は産業革命のころのイギリス。
両親を亡くした台所女中の少女マロリーは、木の中に閉じ込められている魔法使いを見つけ、助け出します。その魔法使いは魔力を失っていました。魔力を取り戻そうといろいろ考える二人に、意地の悪い地主は殺人の容疑をかけた。はたして二人はどうなってしまうのか??

という話。

お話としては、エブリデー・マジックに分類されるファンタジーです。
おとぎ話や魔法を夢見、信じる少女マロリーに対して、周りの大人たちは現実的で、利己的で、ときにとっても残酷です。産業革命がもたらした豊かさとともに、人間が失ってしまったものを、ユーモラスに描き出しています。

プリデインに比べると、すごい感動とかはあまりないかもしれないのですが、それでもどこか懐かしい物語です。
最後魔法使いのアルビカンが船で自分の故郷に帰る所なんかは、プリデインを重ねてしまい、感慨深いものがありました。
あと、どなたが描いているのかわからなかったのですが、挿絵もなかなか素敵です。

古く、懐かしい、そんなファンタジーを読みたいときに、手にとって見るとよい本なのではと思います。

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ドラゴンランス〈2〉廃都の黒竜〈下〉 (角川つばさ文庫)
ドラゴンランス〈2〉廃都の黒竜〈下〉 (角川つばさ文庫)
  • 発売元: アスキーメディアワークス
  • 価格: ¥ 714
  • 発売日: 2009/08

原題 Dragons of Autumn Twilight
マーガレット・ワイス & トレイシー・ヒックマン 著 安田均 訳 ともひ 絵
お勧め度★★★★☆(ドラゴンの魅力が一杯の一冊です!)

なぜ、おれたちが? タニスは痛切に考えた。これほど英雄にふさわしくない集団が今までにあっただろうか──言い争い、不平をこぼし、我を張りあい──おれたちの半数は残りの半数を信用していない。


ドラゴンランスつばさ文庫版の一巻目の下巻です。上巻を読んだ人向けなので、ぜひ上巻から読んでくださいね。表紙はレイストリン。なんか可愛い……ですね。

今回の話は廃都ザク・ツァロスでのダンジョン探索がメインです。
ドラゴンランス、そして何よりこの話の中ではドラゴンがとっても魅力的に描かれています。
圧倒的なまでに恐ろしいのに、「なんて美しいんだ……」と感嘆させてしまうドラゴンという存在の圧倒感。
ドラゴンが好きな全ての方にお勧めの一冊です。

登場人物はそれぞれ複雑なトラウマやコンプレックスを抱え、その人間的弱さが、英雄的な冒険以上に克明に描かれています。
そんな人間の本質が描き出された素晴らしいファンタジーです。

また、基本的にすごく評判の悪いイラストですが、私は悪くないと思います。よく書けてると思いますよ。
何よりずっと夢みて想像してきた色々な名場面が、実際にイラストに描かれるのは、むしろ感慨深いものがあります。

本当に素晴らしい本だと思います。続刊を切に望んでいますが無理なのでしょうか。
もし興味をもたれた方は、図書館などで絶版になっているシリーズも読んでみてください。
様々な本が大河の奔流のように脈々と出ていて、その読書体験はきっとかけがえのない物をもたらしてくれると思います。

本当にお勧めです。

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