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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
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女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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もしも願いがかなうなら (創元推理文庫)
もしも願いがかなうなら (創元推理文庫)
  • 発売元: 東京創元社
  • 発売日: 2006/09/20

原題 If Wishes were Horses
アン・マキャフリー 著 赤尾秀子 訳 末弥純 絵
お勧め度★★★★☆(短いながら、奥深さを感じさせる良質なファンタジーです)

「わたしたちになにができるか、考えましょう!」

マキャフリイの中編ファンタジー小説。そして、以前から興味はあったものの初めてのマキャフリイです。
マキャフリイと言えば、パーンの竜騎士シリーズや、歌う船シリーズが有名ですが、こういった中編のファンタジーもなかなかです。
とくにこの本は、帯の文句の「男の子には馬、女の子には水晶」という文句が素敵ですね。

小さな村の領主エアスリー卿の妻タラリーは、不思議な癒しの力と知恵をもっています。
そうして夫のエアスリー卿が所属する公国に隣国が攻め込み、エアスリー卿は戦争に赴きます。
残された妻タラリーと子どもたちは、夫の帰りを待ちながら領地を守ります。
一番上の双子の子供トラセルとティルザの兄妹はもうすぐ16歳の誕生日。
女の子には水晶を渡すのが伝統で、男の子は馬をほしがっている……。でも戦争の影響で、馬はなかなか手に入らず……。タラリーは「何ができるか考える」のでした。

戦争もののお話の背景には、こんな物語がいつも展開しているのかも知れないと、そう思わせてくれる本です。
これが一つの独立したお話なのですが、何か大きいお話の外伝なのではないかと思ってしまうような、そんなお話です。

とくに最後のほうで、1日早い双子の誕生日を祝う宴を開く所は、この本の白眉です。
他に、トラセルがボニーと一緒にいるのもなんとも和みます。

また、末弥さんの表紙や挿絵など、本の装丁が中身も含めて本当に素晴らしく、素敵な温かいファンタジー小品となっています。
マキャフリーの文章も、なんだかきらきらしてるんだけどあたたかくて、お気に入りです。

もし気になったら、是非手にとって見てくださいね。

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ローワンと黄金の谷の謎 (リンの谷のローワン 2)
ローワンと黄金の谷の謎 (リンの谷のローワン 2)
  • 発売元: あすなろ書房
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2001/07

原題 Rowan and the Travelers (Rowan of Rin, 2)
エミリー・ロッダ 著 さくまゆみこ 訳 佐竹美保 絵
お勧め度★★★★☆(一巻よりこっちのほうが好き!)

「<旅の人>が来るよーう! <旅の人>が来るよーう!」

ローワン少年のシリーズの第二弾です。
邦題の「黄金の谷の秘密」と言われると首をひねってしまうかもしれないですが、原題の直訳はローワンと<旅の人>
まさしく<旅の人>の物語で一巻でアランが好きだった私にはうれしい内容でした。

ローワンが<禁じられた山>に入って戻ってきたあの冒険から6か月ほどが過ぎたころ、<旅の人>たちが訪ねてきた。しかし、二年連続で彼らが訪ねてくるなんて今までなかったことだ。しかも、<旅の人>たちは何か隠し事をしているようで……。

ローワンは、山での冒険で少したくましくなったかと思えば、まだまだやっぱり怖がりなところがほほえましいです。しかもこの巻では花粉症に悩まされたりして、親近感を覚えますね。今まで花粉症になった主人公がファンタジーにいただろうか! やっぱりローワンは愛すべき存在です。

今回は一巻に比べるとだいぶ明るい雰囲気の話で、語られる情景も美しく、私は前の巻よりこちらのほうが好きです。<旅の人>が凧を使って空を飛んでくる様は、アランでなくてもドキドキするというもの! いいですね。

今回もロッダらしく、事件を予言する<詞>の存在や、男女差なく活躍する人々、ところどころに発揮される本当の勇気など、わくわくする要素もたくさんあります。
大人の私が読んでも、非常にどきどきして、先の気になる本でした。

火を囲んで語られる数々の物語、空を飛ぶ人々、黄金の谷への憧れ……。
そういった、昔誰もが憧れて夢見ていたようなものを、思い出してくれる一冊です。
デルトラ・クエストもいいですが、ローワンは本当に面白い! 子供たちに一番人気というのも納得のシリーズです。

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ローワンと魔法の地図  (リンの谷のローワン 1)
ローワンと魔法の地図 (リンの谷のローワン 1)
  • 発売元: あすなろ書房
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2000/08

原題 Rowan of Rin
エミリー・ロッダ 著 さくまゆみこ 訳 佐竹美保 絵
お勧め度 ★★★★☆(勇気をもらえるファンタジー。)

「ぼくは、もっとも勇敢な者じゃない。なにもかもが怖いんだもの! 怖くて怖くてしょうがないんだよ!」

同じ作者のデルトラ・クエストの続きが貸出中だったので、こちらのシリーズを借りてみました。
2000年初版で、2005年の時点で30版となっていました。おそらくまだまだ版を重ねているでしょうから、本当に人気のシリーズなんでしょう。そういえば、うちの高校の学級文庫にもあったような……。

ある日、リン谷の暮らしを支えていた川の水が止まってしまいます。このままでは、生活を支える重要な家畜のバクシャーが死んでしまい、やがて人々も死んでしまうでしょう。
川が止まった原因は、竜がいるという山の上にあると思われ、勇敢な村人たちは誰も踏みはいったことのない山の上に入ることに。
しかし、バクシャーの世話係であり、村で最も怖がりで臆病者と思われているローワン少年も、自分の意思に反してこの一行に加わることになり……??

勇気とは、勇敢であることとは一体どんなことなのか、そんなことが示されるファンタジー小説です。
リン谷の人々は勇敢な人々で、その中でも怖がりな臆病のローワンは、時に人々だけでなく母親さえも失望させてしまうような少年です。

そんなローワンが、山への冒険を通して少しずつ成長していく……。
山に探索に向かうのはローワンも含めて全部で七人。そのうち7つの道で7つの心が砕けると予言されます。
その言葉の通り、彼らは一人、そうして一人と山への道を脱落していきます。

と言っても誰一人死ぬわけではないから、安心して読める本だと思います。

「本当の勇気とは、怖いと感じながらも進んでいくことである」とこの本は読者に言います。
我々は、日常でそんな勇気を持てているかなあ、と考えさせられる本です。
何かにつけて言い訳して、「できない」とか「無理」とか言ってしまいそう。
そんなことを思いました。

著者エミリー・ロッダの素晴らしいところは、多くないページで、無駄を省き、それでも登場人物を活き活きと活躍させられること。この本にも実に多くの人が登場しますが、読み進めるうちにキャラクターに愛着が持てると思います。

私が好きなのは<旅の人>との混血の青年アランかな。
こう、人がだれでも持っているコンプレックスとか、負の気持ちとかに、非常に共感させられました。

安心して読めるし、お勧めの一冊です。

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マリアンシュタットの嵐 (ウェストマーク戦記 3)
マリアンシュタットの嵐 (ウェストマーク戦記 3)
  • 発売元: 評論社
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2008/11

原題 The Beggar Queen
ロイド・アリグザンダー 著 宮下嶺夫 訳 丹地陽子 表紙絵
お勧め度★★★★☆(とにかく一気に読める面白さ!)

ドミティアンでジャスティンといっしょにいたとき、ぼくはケストレル大佐だった。ヒーローと言われていたが、じっさいは殺人者だった。ぼくは自分をモンスターに変えたのではなかった。ぼく自身がモンスターだったのだ。
「あのころの自分にはなりたくない」テオは言った。「あのころにもどるなんて、まっぴらだ」
「そう」ミックルは彼を抱いた。「あなたはあなた自身であればいいのよ」

ウェストマーク戦記最終巻。
アメリカではウェストマーク三部作として知られ、すでに古典的地位を獲得している名作だそうで、確かに新しさはないかもしれませんが、今読んでも色あせることのない素晴らしい物語です。
この三冊目では、タイトル通り首都マリアンシュタットに嵐が吹き荒れます。
国外追放された独裁者の宰相カバルスが戻ってきて、総統府をうちたて、再び独裁政治を始めるのです。
テオたちはそれに抵抗します。

この3冊目の物語の主人公は名前のあるヒーローではなく、まさに民衆一人一人だと感じる、そんな物語でした。
とにかく展開が活き活きしていて、一気に読ませる力をもっています。

戦争の中で描かれる若い愛情、中年の男女の静かなそれ、年上の男性に対する少女の一途な愛、友愛など様々なものが鮮やかに描かれます。

とにかく多くの人が死んでしまうのが、とても悲しかったです。愛する人の手の中で死んだもの、愛する者を守って死んだもの、そういったものから離れた場所で死んでしまったもの、最後に昔の自分を取り戻して死んでいくもの。
戦争とは、人からなんとも簡単に人間性を奪ってしまいます。それでも、その中で人々は人間らしく生きようとしています。
この話は、英雄性の否定をしている話なのだと思います。等身大の人間を描いています。
そうして人々が、テオとミックルが、戦争のはてに何を手に入れたか、是非読んでみてくださればと思います。

個人的なお勧め読者層は中学生~大学生あたりの学生さんだったりします。
とにかく、とても深い、アリグザンダーらしいシリーズだったと思います。

このシリーズも、やっぱりすごく好きです。

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ケストレルの戦争 (ウェストマーク戦記 2)
ケストレルの戦争 (ウェストマーク戦記 2)
  • 発売元: 評論社
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2008/11

原題 The Kestrel
ロイド・アリグザンダー 著 宮下嶺夫 訳 丹地陽子 表紙絵
お勧め度★★★★☆(多くのことを考えさせてくれるシリーズです)

「名誉を重んずる人々は」モンモランは言った。「約束を守るものです」
コンスタンティンは彼に向ってほほえんだ。「国王って、約束を守らない人種なんだよ」

ウェストマーク戦記の2巻。前回は冒険ものという感じでしたが、今回は戦争ものの色合いがだいぶ濃いです。しかもゲリラ戦です。
作者様は第二次世界大戦の経験者で、レジスタンスとして活動した時期もあり、「この本に書かれていることは、私が体験したこととあまり変わらない」というようなことを述べています。

そのため、戦争の痛々しさが伝わってきたり、少なくない血が流れたりします。でもそれは戦争の中では当たり前で、非常にあっさりとしてたりして、その分残された人々の痛みなどがよく描かれています。
戦争の中でテオは、ジャスティンのゲリラ部隊に自らの意思で参加します。
そうして戦争に取りつかれ、本人も気づかずに、とにかく人を殺したいという気持ちに駆られます。
そうして彼は冷酷で残忍なケストレル(鳥の名前)大佐として恐れられていくようになり……。

愛するミックルと離れ離れになり、お互いの安否に気をもむ二人。二人が望むのはささやかな幸せなのに、戦争という状況がそれを許してくれません。
愛する女性や友の死などがよく描かれています。

戦争にあこがれていたコニー王も、戦争というものを実際に体験してみて、それを早く終わらせたいと願います。
そういった、さまざまな出来事や感情から、私たちも多くのことを考えさせられます。
アメリカではこの本は子供たちの推薦図書にも選ばれているそうなので、是非読んでほしいところです。もちろん、大人が読んでもたくさん気づかされるところはあります。

物語の最後で、戦争は終結を迎えます。人々にはその状況に置かれてしまえば、善悪を判断することは難しいのだと思います。それでも、手さぐりに進んでいくのが、歴史というものなんでしょうか。
とにかく戦争というものの描写が痛々しいですが、物語も後半になってきたころはますます面白く、活き活きとしてきます。
興味がある方は、是非読んでみてください。
続きも気になります。

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