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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
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女性
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Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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白馬の王子 (ハヤカワ文庫 FT 48)
白馬の王子 (ハヤカワ文庫 FT 48)
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1983/01

原題 Prince on a White Horse
タニス・リー 著 井辻朱美 訳 中山星香 表紙絵
お勧め度★★★★★(なんだか無性に好きな1冊です)

だがそれとは別に、自分が王子であること──何という王子だろう?──白い馬にのっていること──誰の馬だろう──そしてこの荒野を十時間にわたって駆けつづけていること──なぜだろう──だけがわかっていた。もしかしたら、自分は休日を楽しんでいるのかも知れない。

なんだか無性に読み返したくなって読んだ1冊。
と言っても、昔読んだときはあまり肌にあわなくて、挫折してしまった1冊でもあるのですが、人は変わるもので、今読み返したら本当に面白く感じた1冊でした。

自分がだれで、どこからきて、何をするべきなのか? そう言った一切の記憶のない、白馬に乗った王子が繰り広げる探索(クエスト)
馬はしゃべらないと言いつつもなぜかしゃべっている丁寧だけどあまりやる気のない白馬(たまにライオンになる)を相棒に、荒野の魔女、森のチャンピオン、空の住人、ドラゴン、水の妖魔などが跋扈する世界をゆく。
しかも、王子は<待たれていた救世主>なんて呼ばれてしまい……。
そんなたいそれたものになる気はさらさらない王子は、それでもやる気なく事件に巻き込まれていく……。

というようなお話。

とにかくコミカルで、思わずクスッと笑ってしまうような、そんな脱力系のアンチ・ヒーロー物のファンタジーです。
個人的にこの王子の性格と、人を食ったような馬との掛け合いが楽しくてなりません。

タニス・リーと言うと、「平たい地球シリーズ」に代表される耽美で幻想的な作風が有名で支持を集めていますが、それとは打って変わって、だいぶ肩の力を抜いたファンタジーです。
でも、さすがはタニス・リー。コミカルな中にも、随所にうっとりするような表現とイメージの世界であふれています。とくに色彩の幻想的な美しさはたまりません。

個人的に、王子のこの性格が好きで好きでたまらない。
「あなたのような方が乙女の頼みを無視するわけはないでありましょう?」
「いや、ところがそうするんだ」
みたいなやり取りとか。
他の登場人物が結構真面目なだけに、王子と馬のやる気の無さが際立ちます。
でも、まじめなゲメルとかイソームとかもとても愛らしいですけどね。

そんな王子でもやるときはやるようで、そこがまた格好いい。「ジュウェルスター!」という鬨の声は、ファンタジー好きとしては血潮が熱くなります。

あとがきで翻訳者様も言っていますが、タニス・リーの入門としてはちょうどいい1冊ではないかと思います。
本当に大好きな1冊です。

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闇の守り手1 - ナイトランナー I (C・NOVELSファンタジア)
闇の守り手1 - ナイトランナー I (C・NOVELSファンタジア)
  • 発売元: 中央公論新社
  • 発売日: 2005/05/26

原題 The Nightrunner Series1 Luck in the Shadows
リン・フルエリン 著 浜名那奈 訳 由貴海里 絵
お勧め度★★★☆☆(キャラが好きな人にはお勧めできる本です)

「あなたはぼくのことをほとんど知りません。どうしてぼくなんかを連れていこうとするんです?」
「確かにわたしはお前を知らない。おそらく、お前を見ていると思い出すせいだろう──」
「あなたの昔の知り合いを?」アレクは疑い深く口をはさんだ。
「昔のわたしをだ」

刊行当時から表紙のイラストとC・NOVELS初の翻訳ものということで気になっていたのですが、今になって思い出したように読書した1冊。
表紙の雰囲気が良いですね。でも本文中に挿絵がなかったのが残念でした。口絵と登場人物紹介はあるのですが……。
翻訳やキャラクターの造詣はまるで日本人が書いた本であるかのようで、翻訳ものが苦手な方でも割と読めるタイプの文章だと思いました。

あらすじとしてはまさに本の裏とかいろいろなサイトの紹介文に書いてある通りなので、こちらではあまり触れません。
無実の罪で投獄された猟師の少年アレクが、謎の美青年サージルに救われ、密偵である彼の弟子となって旅をする……。しかし、知らずに持ち帰った宝のせいでサージルの身体に異変が。アレクはサージルを癒すため、ナイサンダーと呼ばれる老人を訪れるため旅を続ける……。
というような話。

一応剣が出てくるファンタジーですが、個人的にこのシリーズの最大の特徴は全編に漂うリリカルなボーイズラブ臭のように思います。
サージルもそう言った嗜好の持ち主であるということがにおわされたり……。上手く言えないのですが、全体的にすごくBLっぽいんですよねえ。
アレクとかいかにも「受け」っぽいキャラなので、個人的にはあまり好きになれないんですよね……。

世界観やストーリー自体はよく作りこまれたファンタジーですが、合間合間にそういうものがにおわされるため、そういうのがお好きな方や、キャラクターが好きになれないと読むのがつらいかも。キャラクターが好きなら、間違いなく楽しめるはずです。

サージルは密偵として時に吟遊詩人になったり、あるときは老婆になったり、あるときは女装したり、さまざまな顔を見せてくれます。なんでもそつなくこなしそうなサージルですが、意外と精神的に脆い部分があって、そこがまた良いですね。アレクのほうがよっぽどたくましく育ちそうです。

個人的にこの小説でたびたび出てくる、チップを渡すときの、「そのお金でわたしの健康を祝して飲んでちょうだい」って言い方が何だか好きです。

それでも個人的には、まだまだ様子見って感じのファンタジーでしょうか。嫌いではないのですが。

翻訳も読みやすいのですが、大事な事件がさらりと書かれてたりするので、え、いつの間にそんなことに?? ってなりがちなのが玉にきず。まあ、処女小説らしいので、次第に改善されると思いますが。

何よりイラストがきれいですし、面白いシリーズだと思います。そういう描写に抵抗がなく、気になる方は読んでみてはいかがでしょうか?

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アーサー王物語伝説 魔術師マーリンの夢
アーサー王物語伝説 魔術師マーリンの夢
  • 発売元: 原書房
  • 価格: ¥ 1,995
  • 発売日: 2000/07

原題 Merlin Dreams
ピーター・ディキンスン 著 山本史郎 訳 アラン・リー 絵
お勧め度★★★★☆(あまりアーサー王らしくありませんが、文章、挿絵の美しさは随一です)

曠野を、丘をさがしても、
どんな岩の下にも、そんな男などいない。
だが、生まれくる人びとの心の底に埋もれながら、
男の心は夢をみる、夢をみつづける。

アラン・リーの挿絵の美しさに惹かれて読了。アラン・リーと言えば、指輪物語の愛蔵版の挿絵で有名な人ですね。
アーサー王伝説に登場する魔術師マーリンが、乙女ニムエに夢中になり、彼女に教えられるだけの魔術を教えたら、逆に岩の中に閉じ込められてしまったというマロリーのエピソードから着想を得ています。
本作はその閉じ込められたマーリンが見る夢という形で語られています。

マーリンは夢から目覚める合間に過去のことを思い出します。夢の内容はアーサー王とはあまり関係がなく、童話のような物語たちといった雰囲気です。
マーリンのことも「男」、ニムエの事は「女」と統一されて表現されているので、本当にアーサー王に着想を得た話なのか、どこの国のどの時代の話なのか、非常にあいまいな気分になります。
ファンタジーと分類しましたが、非常に幻想文学的なお話です。

マーリンが見る夢の中のお話でも、夢がキー・ワードになる話は多いので、本当にそういう意味では幻想的なのですよ。

アーサー王の話はあまりないけれど、その時代のエッセンスというようなもの、騎士や乙女たちの交流や当時の暮らしぶりなどの雰囲気はとても出ていて、これは形を変えた一つのアーサー王伝説の形なのかもしれないなあなどとそんなことを考えてしまいました。

アラン・リーの挿絵は文句なく美しく、訳文も硬質な美しさをまとっていて、カラーも白黒の挿絵もふんだんに挿入されているので、アラン・リーのファンなら必読の1冊だと思います。
とにかくきれいな本なので、そういうものが読みたい方にはお勧めです。

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黒のハート (ヴァンパイレーツ⑧)
黒のハート (ヴァンパイレーツ⑧)
  • 発売元: 岩崎書店
  • 価格: ¥ 998
  • 発売日: 2010/12/17

原題 Vampirates: Black Heart
ジャスティン・ソンパー 著 海後礼子 訳 三浦均 絵
お勧め度★★★☆☆(3・5位。謎は解けたり出てきたりだけど、あまり展開はなかったかな)

「そうだな。危険もだ。だけど、ある人に前にいわれた。人生で、おもむく価値のある旅は、おのれの芯までためされるような旅だけだって」コナーは瞳をかがやかせた。あのときの言葉がそのままよみがえってくる。「衣服をむしられ、心をかきみだされ、精神をゆさぶられる、そういう旅だって」

ヴァンパイレーツ8冊目。原本の4冊目の一番最初にあたります。
死んだと聞かされていた母親サリーと、サンクチュアリで再会したコナーとグレース。サリーはヴァンパイレーツ船に乗っていたという。ということは自分たちもヴァンパイアの血が流れているのか? と様々な思いを抱く兄妹。
一方、海においては眼元に黒いハートの入れ墨をした女吸血鬼たちが活動をしていて……??

というようなお話です。

今回の話は、謎とかがいろいろ出てきたので、これからどうなるんだろうって感じでした。
グレースとコナーがヴァンパイアの血が流れているのはおそらく事実ですが、それでも不可解なところが多いですしね。
黒いハートの入れ墨をした女吸血鬼たちも何がしたいのかが気になります。でも、シドリオとレディ・ロックウッドはなかなかお似合いだと思うのですよ。この二人もどうなるのか気になります。

今回見直したのは断然ムーンシャインとトロフィーですね! ちょっとマザコンすぎたり子供大好きすぎたりしますが、お互いに対してはなかなかけなげだなあと思いました。特にムーンシャインにはこうやって成長していってほしいものです。

自分たちがヴァンパイアの血を引いてるかも知れないことに対して、グレースはすぐに受け入れられると思うのですが、コナーはどうなるんだろう。コナーは自分でも言っている通り、明るい側にいる人間なので、どう折り合いをつけるか気がかりです。

とはいえ、この巻もおそらく三分冊のの1冊目なので、読み進めていくうちにこれらの問いの答えがわかるはず。楽しみにしたいと思います。

この本の読みやすいところは、以前も言いましたが登場人物が多くてもあまりこんがらがらないところですね。まあ、たまにこれ誰だっけ? って人もいますけど。
現在刊行されているのはあと2冊ですが、それらも引き続き読みたいと思います。なかなか夢中になっているシリーズなのでした。

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トレマリスの歌術師〈1〉万歌の歌い手
トレマリスの歌術師〈1〉万歌の歌い手
  • 発売元: ポプラ社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2008/06

原題 Chanters of Tremaris1 The Singer of All Songs
ケイト・コンスタブル 著 浅羽莢子 小竹由加里 訳 萩尾望都 絵
お勧め度★★★★☆(なかなか奥の深いハイ・ファンタジーです)

≪恐れないで。この世は舞いであり、闘いではない。われわれは皆この世の一部、支配者ではない。トレマリスは月や星々と手をとりあって踊る。海は川を抱き、どの歌にも空が息づく。あの歌術師は知っているはずです。われわれも覚えておかねば≫

図書館で見かけて手に取った本。萩尾さんの素敵な表紙と挿絵、そして大好きな翻訳家の浅羽さんの訳ということで読みました。
この本はどうやら浅羽さんの遺作だったようです。途中で翻訳者様が交代していますが、最後の最後まで浅羽さんらしい美しい訳が読めて、訳文の美しさも期待たがわず大変満足でした。

歌によってさまざまな事象を操る歌術という魔法が世間で信じられなくなって久しい時代。主人公の見習い巫女である16歳の少女カルウィンは、いまでも歌術を信じ使用しているアンタリスという氷の壁に覆われた国に育ちました。ある日、何人も通さぬはずの氷の壁の内側で、年上の男性ダロウが倒れているのを発見し、介抱するカルウィン。ダロウの友人で世界全てを我がものにしようとしている王子サミスの邪悪な野望に巻き込まれ、カルウィンは外の世界に旅立ち、仲間となるほかの歌術師たちを探し始める……。

というような話です。

最初は本の美しい装丁と、歌というモチーフに惹かれて、そこまで期待していなかった作品でしたが、なかなか重厚で奥が深い良質なハイ・ファンタジーであり、思っていたよりずっと楽しめました。
世界観や雰囲気になじむまで時間がかかりますが、面白かったです。
16歳の少女の冒険、成長、友情、恋の芽生えなどが描かれているまさしく王道の冒険ファンタジーです。

年上のダロウはいくつくらいなんだろうなあ。読んでいるとひとまわりくらい違うのかな?? というような印象を受ける。この歳の差も、ファンタジーではなかなか見かけないところですよね。二人の、たがいにひかれながらも、まずは世界を救うのが先、というもどかしさというかストイックな関係がたまらないのです。そう割り切りながらダロウの行動の一つ一つに一喜一憂するカルウィンが可愛い。

ほかの登場人物たちも、それぞれ欠点はありますが魅力的です。とくに話が進むと出てくるトラウト、ミカ、ハラサーの3人がお気に入りです。

しかし、言うほど歌術というモチーフがユニークとか新しいとかいう印象はそんなに受けませんでした。割と使い古されたモチーフだと思うんだけどなあ。
でも、この歌術というのを、さまざまな哲学的、環境的と言った示唆に富んだ問題を根底に潜ませているところは良いですね。ハラサーのセリフとかは含蓄に富んでいてなかなか好きです。
歌術に九つの系統があり、そのすべてを修めたものは世界をその手にすることができる。しかしそれは支配することでは断じてないということに、カルウィンも気づいていく……。そうして、読者もまたそのことに気づいていく。
そう言った、歌と世界が直結しているようなファンタジーです。

登場人物に対してちょっと厳しいファンタジーかなあ、と思ったのですが、根底にあるのはあたたかい眼差しなのだと感じます。
萩尾さんのイラストもイマジネーションをかき立てさせてくれるもので、読んでいて楽しいです。

3部作で、2巻はダロウを中心とした展開になるのだそうです。
また続きも読んでみたいと思います。

何か一つでも気になるとっかかりのある方は、読んでみると良いファンタジーだと思いました。

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